2017年2月アーカイブ

村下ファームさんからの報告が届きました。
加藤からの報告と重複する部分がありますが、ご了承ください。
ご心配をおかけしておりますエイシンバーリンの現在の状態と今後の治療方針について、お知らせいたします。

2月16日に、北海道事務所の加藤がバーリンの預託先の丸村村下ファームを訪問し、村下さんご夫妻と、バーリンの現在の状況確認と今後の治療方針についてお話し、バーリンがなるべく楽に、元気に、QOL(Quality Of Life)の高い生活ができるようにということで見解が一致しました。

この方針に基づき、今後、獣医師、装蹄師と連携して治療にあたっていきます。

大量の汗をかいていることについて、"クッシング"が疑われたため、蹄の炎症が治まってからステロイド剤を使う確定診断をする予定でしたが、複数の獣医さんが、「長いカーリーヘア状の体毛や高体温などから"クッシング"であることは間違いない」との見解を示したため、リスクのある確定診断ができるようになるのを待たずに優先すべき治療を開始することになりました。

痛がっている左前肢について、まずは蹄を削蹄してみたところ、装蹄師さんの見解ではやはり蹄葉炎であるとのことでした。
その後、レントゲン検査を行い、ローテーション型の蹄葉炎を発症していることが確定しました。

右前の蹄は長く伸びてしまっているのですが、左前の蹄が痛くて右肢を上げてからだを支えることができないため、右肢は前に伸びている部分の蹄を地面につけたまま切り落とす方法で削蹄しました。
削蹄後に強い痛みが出ているので、痛みの緩和のために左の蹄にはクッションをつけていただきました。
左前肢が痛くて右前肢を上げられなかったため、レントゲンは左しか撮影できませんでしたが、右前肢の蹄冠部からの排膿も蹄葉炎による可能性が否定できず、多かれ少なかれ蹄葉炎を患っているという認識のもとに手当していきます。
左の蹄にクッションをつけたことにより少し楽になって右前肢を上げられるようになったらレントゲン撮影をします。

バーリンが抱えているメラノーマ、蹄葉炎、そしてクッシングのうち、どれを優先して治療すべきか。

これまではメラノーマ治療のために免疫力を高める漢方薬を飲ませていましたが、漢方薬にも飲み合わせがあるそうで、獣医さんと相談した結果、命に直接関わる可能性のある蹄葉炎の治療を最優先に治療していくことになりました。
しかしながら、漢方薬はすべて海外から輸入しており、蹄葉炎に効く漢方は取り寄せ中のため、当面はクッシングに効果のある漢方を服用し、今まで服用してきた免疫力をアップするメラノーマの漢方は休止することになりました。

メラノーマについては、今まで服用していた漢方薬にも含まれる成分で、バーリン同様メラノーマを患っているサポートホースのマイネルディンプルでとても効果が出ている「カバノアナタケ茶」を煎じて肛門周辺のメラノーマにスプレーしていくことになりました。

クッシングは高齢の馬が多くかかる病気と言われていますが、「なんとなく毛が伸びた」「調子が悪い」という症状だけでは病気として認識されないままだったケースが今までは多くあったものと思われます。

バーリンの治療については、同じような症状を抱えた高齢馬の治療や緩和ケアに関する啓発の意味もこめて、情報を発信していきたいと考えています。

村下ファームさんには、出産シーズンでご多忙の中においても、どうしたらバーリンが楽に過ごせるか、バーリン自身と向き合いながらケアにご尽力いただいています。

本ブログをご覧いただいている皆様にも見守っていただければ幸いです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

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最初の一歩がなかなか出ない...
もともと毛は長いほうでしたが、肢までこんなに伸びたのは初めてのこと。
クッシングの発症は昨年の秋以降と言えそうです。

EBDSC_0007[1]_originalR.JPG餌を食べた後は特に大量に発汗します。

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6リットルの水分を吸収するコットンクーラーを着用させてみました。
とてもやわらかな素材でゴキゲンな表情のバーリン。
着てからほんのしばらくの間にどんどん汗を吸い取ってくれる優れものです。
これでタオルで汗を拭いていただく手間がなくなりました。
嫌がるバーリンに噛まれそうになったり、蹴られそうになることも防げて
体の冷える心配もなく、一石三鳥です!

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こちらは正面から。

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先ほどまであんなに出るのを嫌がっていたのに
枯草の下から芽を出した青草をみつけるとがむしゃらに食べるバーリンです。
肢の毛がどれだけ長いかわかりますでしょうか...

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立ち去るところを顔を上げて見送ってくれる、律儀なバーリン。

村下ファームさんから、今日のバーリンの画像が届きました。

20170214_094031.jpg着ている馬着は、汗をたくさんかくバーリンが濡れたからだが乾くまで寒いのではないかと考えて、村下ファームの奥様とも相談し、試行錯誤を重ねて購入した吸汗性の高い馬着です。

奥様からのご報告によると、とてもよく汗を吸っているようで、 余計な水分が体に残らない分、脱がせた後はいつもより早く乾きそうですとのこと。
着せたままでいるとさらに汗をかいてしまうので、朝飼いのあとに着せてから放牧し、少し経ってから脱がすようにしています。

食欲はあります!
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みなさまにはご心配をおかけしておりますが、今後も注意深く見守り、バーリンにとって良いと思われる治療を考えていきますので、
一緒に見守っていただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
エイシンバーリンの近況が村下ファームさんから届きました。

バーリンは、朝、他の馬たちが放牧されてからしばらくして気温が上がった頃に放牧しています。
短い時間でも、雪が積もっている時は蹄を冷やす効果もあり、少しでも歩くことで血流を良くなると考えています。
バーリンにとっては、リボンちゃんが見えることも安心できるようです。

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排膿していた右の蹄は治りましたが、今は左前脚に痛みがあるためにあまり動きません。
ですので、長い時間、外にいると疲れてしまうため、他の馬たちより早く、お昼過ぎには馬房に入れるようにしています。
痛み止めの注射は終わりましたが、飲み薬は、38.1℃前後の高体温が続いているものの、それ以上は上がっておらず、飲み続けるのもあまりよくないという獣医さんの指示に従って飲ませていません。
発汗は相変わらずあります。
ご飯を食べると汗をかき、あたたかい日中に外に出て乾いての繰り返しです。
高体温や発汗の原因を確定する検査は、炎症があるとステロイドが使えないためにまだ様子をみています。

今、少しずつ冬毛が抜けてきています。
バーリンはただでさえブラシが嫌いなのに、汗をかいて乾いたところにブラシをかけて毛が引っ張られるのが嫌なようで、奥様に向けて容赦なくキックが飛んできます。
前の方にブラシをかけている時は噛まれそうになるそうです。 

馬房に戻り、まずは用を足しているところをパチリ
(バーリン、ごめんなさい。)
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次にのどを潤して・・・
20170209_154755.jpgこのあと、「ご飯、まだかしら?」と、馬房から顔を出して催促していました。
今は朝・昼・夕方と夜飼いに、乾草に、えん麦の代わりにビートパルプを少量混ぜて与えています。
食欲はあり、ボロもちゃんと出ています。

これからも様子を見つつ、獣医さんとも相談しながら対応をしていきます。
みなさまにはご心配をおかけして申し訳ありませんが、これからも見守っていただけますよう、お願いいたします。 

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