ご心配をおかけしております、エイシンバーリンの状況についてお知らせいたします。
11日に深屈腱の切断手術をした左の蹄は、蹄骨が蹄底を突き破って排膿している状態が続いており、脚の腫れも引かず、一時は38℃台に下がった体温も39.5℃前後で続いています。
このため、獣医さんに毎朝来ていただいて抗生物質の注射と飲み薬を続けています。
このため、獣医さんに毎朝来ていただいて抗生物質の注射と飲み薬を続けています。
獣医さんの所見では、「かなり厳しい状態」で、熱が続くのは感染症にかかっている可能性が高く、クッシングのせいで免疫力が落ちていることが治りにくい原因ではないかとのことです。
痛い左脚をかばってずっと右脚で負重して立っており、時々左負重に変えることがあってもわずかな時間です。
右脚への負担が大きいことから、右も蹄葉炎が進んでいくことが懸念されています。
普段のバーリンは日中は厩舎の廊下へ出て、夕方、他の馬たちの集牧の時間になると馬房に入れてもらっています。そんなとき、バーリンは自分で歩いて動くことができています。
26日は一日中馬房から出ようとせず、立ったまま横になることはありませんでしたが、27日には飼い葉を置いてあるところまで少しずつ歩いて行って食べたり、水を飲んだり、いつものバーリンらしく、たまに他の馬を威嚇する元気もありました。
今日は馬房から出ずに、寝たり起きたりしています。
少し寒さが緩んできたので、27日に右半分の毛刈りをしました。
バリカンでは長い毛がひっかかってしまうので、ハサミで切ってから刈ったところ、食餌をして大汗をかいても乾くのが速いので、左側も刈ることにしました。
昨日は獣医さんから蹄葉炎の漢方薬が届きました。
この漢方は即効性のある強い薬で、通常は一日スプーン6杯分(30g)を与えるそうですが、バーリンの蹄葉炎が劇症化していることから、しばらくは倍の量の60gを与えていくようにとの指示でした。
肝臓に作用する漢方なので、午前1時から3時頃に与えるのが効果的だそうで、さっそく奥様は深夜、水に溶かして投薬器に入れ、2回に分けて飲ませてくださいました。
かなりの苦みがあるので投薬器で飲ませてみましたが、バーリンにとって何度も口に投薬器を入れる方法はストレスになるので、今度は夜中にビートパルプ等にかけて、やってみますとのことです。
蹄葉炎の漢方を飲ませるため、これまで飲ませていたクッシングの漢方は一旦止めています。
獣医さんによると、クッシングの合併症として心臓や呼吸器の疾患で命を落とすことがあるのが懸念されるそうですが、今は治療の優先順位の高い蹄葉炎の治療を優先させていくことになりました。
昨日の夕方、装蹄師さんが来られ、左の蹄叉の前の部分から排膿していることを相談してみたところ、通常は腱を切る手術によってほとんどの馬が楽になっているのに、まだ痛みが続いている原因として、保護の為に履かせているパッドが蹄叉を圧迫しているために痛みがあるのではないかということでした。
バーリンの馬房も厩舎の通路も寝藁を敷いて柔らかい状態にしていることから、思い切ってパッドを外してみたところ、まだ膝を伸ばすことはできないまでも蹄をついて立てる状態になってきていますので、患部の消毒をしながらしばらく様子をみることになりました。
漢方薬と装蹄療法によって左脚のこれ以上の悪化と右脚の蹄葉炎の進行を抑えることができ、バーリンの痛みが軽減して、少しでも楽になることを願っています。
バーリン自身には飼い葉を完食するほど食欲があり、ボロの状態もよく、何より気力と体力があることが救いです。
奥様がイソジンを持って消毒に行くと、「いやだ、また来たわ!」と言わんばかりにキッとした表情をしてため息をついたり、装蹄師さんが道具を持って車から降りてきた時には、いやそうな顔をして1,2歩逃げるそぶりを見せるなど、バーリンらしいところを見せています。
本当は痛くて辛いはずなのに、その気力には獣医さんも驚かれています。
厳しい判断をしなければならないことがあるかもしれませんが、バーリンに気力がある限りはできるだけの治療をしていきます。
初めてコメントをよせていていただきます。
丁寧にバーリンの様子をお知らせくださり有り難うございます。
一度だけ20年近く前に北海道で面会させていただきました。
なかなか今は行くことが出来なくなってしまったのでとても楽しみにしていました。
痛みに耐えて頑張っているバーリン。
少しでも痛みが和らぎますように。お祈り申し上げます。
バーリンさん 頑張ってますね
ずーーっと気になって気になっています。
貴女を知った あの日から大好きな大好きなバーリンさん
どうか痛みが早く軽くなっていくように願って祈っていますよ
お世話下さってる 奥様はじめ皆さん
宜しくお願いします。
バーリンさんの蹄葉炎の症状が、私の愛馬と同じなので、当時のことがフラッシュバックしました。
辛い痛みで頑張ってるバーリンさんや支えてるスタッフさん、バーリンさんの痛みが軽くなるよう願ってます。
祈ってます。
愛馬の分もバーリンさんが良くなりますように。
どうか!元気になってください
毎日「バーリンだより」をびくびく見てしまっています
先週北海道に行ってきましたが、村下さんに伺えず・・・
バーリン!秋に会いに行きたいから!頑張ってね!
出産のシーズン、心配事が多い中、
牧場の皆様の献身的な支えに頭が下がります。
バーリンの強いきもち、きっと報われるはずです。
本当に本当に心から回復を祈っております。
バーリンの気持ちの強さに圧倒されます。
どうか痛みが引いて、また放牧地を自由に歩けるようになりますように。
牧場の奥様や皆様、バーリンに携わって下さる皆様、忙しい時期で大変な中本当にありがとうございます。
現役時代から根性娘と言われたバーリン。本当に凄いお馬さんです。
縁あって丸村村下Fさんに預託され、そのまま永住となり、大切にしてもらって…。
繁殖シーズンピークでお忙しい中、奥様も睡眠不足で大変なのではないかと思います。私達には遠くから見守る事しか出来ませんが、感謝の気持ちでいっぱいです。何卒お身体ご自愛ください。
おはようございます。バーリンの調子、いかがですか?
私の愛馬も芦毛で、晩年は両前蹄葉炎、クッシング、メラノーマを患っていました。もともと進行が止まっていた慢性の蹄葉炎持ちで、クッシングの症状が出始めた頃に止まっていたローテーションが動き出したものなので状況が異なるかもしれませんが、その時に行なった事や経過がもしバーリンに役立つのならと思い、書かせて頂きます。
● 蹄葉炎
装蹄療法をしていましたが、蹄底のクッション(ACS)を嫌ったため外しました。柔らかくて良いだろうと思ったのですが、逃げのない圧迫を嫌っていたように思います。長らくヒールアップした蹄鉄を着けていましたが、進行末期になってからは特殊な鉄を外してブーツに切り替えましたが形が合わず、寝起きするたびにブーツを破壊しました。最後は木の蹄鉄と言いましょうか、蹄の形に合わせて蹄踵を高くした木型を作り、それを強力なテープで固定しました。古典的な方法なのでこれも寝起きでズレるので毎日付け替えが必要でしたが、圧迫し過ぎずに接地面を広く支えられるので馬は他の方法よりも比較的ラクそうでした。削蹄は他肢に負重できなくなってからは、横になっている時にヤスリで削りました。馬が身を任せてくれたのでこれには助かりました…。
● クッシング
競走馬用の霊芝サプリメントを飲み水に混ぜてから、目に見えて効果がありました。クルクルの巻き毛もなくなり、痩せてはいても内側から元気になっているようなハリを感じられる程になりました。
ただ、良くもなるけど悪いところも進行するかもしれないと管理者から言われており、サプリとの因果関係は分かりませんが、血行が良くなっても蹄葉炎の進行を止めることは残念ながらできませんでした。
● メラノーマ
何箇所かありましたが、重篤な状態ではないため経過観察のみ。
他には、病状末期には体温が目まぐるしく変化したり、痛み止めの影響でしょうか疝痛を一度起こしました。
やはり、バーリンの場合も蹄葉炎の進行を抑え、痛みを軽減するのが最大の優先事だと思うので、なんとか蹄葉炎用の漢方が効いて欲しいと祈るばかりです。
なお、蹄葉炎の進行が止まっていた慢性期は数年あり、歩様は悪かったですが穏やかに過ごすことができました。蹄の状態に合わせて蹄鉄の種類や角度を調整し、蹄の生長を促すために蹄冠に溝を入れるCoronary groovingも試しましたが、こちらの経過も良好でした。
また、起きにくかった時期には、管理者がオガに砂を混ぜてグリップが効くようにしてくれたり、砂馬場での放牧も良かったと思います。横になる時間が増えても、下になる体の向きを馬自身がコントロールして褥瘡を防いでいました(賢い!)。ただ、それが出来なくなってからは褥瘡ができてしまい、結果的にこれが致命傷になりました…。
愛馬もバーリンと同じようにずっと食欲があり、生きようとする気力がありました。それが治療を進める背中を押し続け、支えてくれたと思います。ただ、装蹄療法を施した馬を間近に見てきた一個人の感想としては、装蹄療法そのものが苦痛と背中合わせの場面もあり悩ましかったです。
今思い返しても何が正解かはわからないのですが、馬の意思を尊重した治療と、状況が深刻になればなるほど明るい雰囲気で接してくれる人が近くにいることが何よりの特効薬になり、質の高い生き方につながっていくのではないかと思っています。バーリンはその点でだいぶ恵まれていますね!お便りからは深刻さだけでなく何となく明るさが伝わってきます。
本当に大変だと思いますが、バーリンとお世話をしている方々のご健康をお祈りしております。
(長々と失礼致しました)
みなさま、本当にあたたかな励ましのお言葉をたくさんお寄せいただき、ありがとうございます。
獣医さん、装蹄師さん、そして馬を飼養している方々も、
この状態で自力で歩いているバーリンの気力に驚かれています。
奥様は、食餌をしている時のバーリンの瞳は「生きたい!」と
言っているようだと仰っていました。
この気持ちがある限りは、やらないで後悔するよりはできることはやってあげたい
私たちにとって、それがバーリンの気持ちに応えることだと
感じております。
みなさまには辛い報告ばかりで申し訳ありません。
そして、C.Mさま
詳しい情報をありがとうございます。
バーリンと同じ病気を抱えた馬をお世話された方からの情報は
たいへんありがたいです。
大切なのは
「馬の意思を尊重した治療と、状況が深刻になればなるほど明るい雰囲気で接してくれる人が近くにいること」
本当にそのとおりですね。
奥様がお辛い状況が続く中でもいつものように明るく前向きでいてくださることが
バーリンにも伝わっているのだと思います。
初めて書き込みします。
たまたまこちらのサイトに辿り着き、
バーリンさんが病気で大変なことを知りました。
いくつもの病気と闘って頑張っているのですね。
バーリンさん、寒い冬も終わって
もう春になるよ。
回復を祈っています。