近況報告

全国各地で大雨、長雨による被害が、既に出ていたり、現在も恐れがあったり、とても大変な思いをされている方々が多いと案じております。皆様のご無事を心よりお祈りしています。

浦河では蝦夷梅雨ではなく、本物の梅雨の状態です。これまでにないくらい長い間、雨天、曇天が続いています。一番牧草を刈って収穫する作業がほとんど出来ておらず、放牧地は長く伸びた草がぼうぼうに生えて、それが強い雨に当たって乱雑に倒れている状態です。
雨の日でも、気温が高い時はしっかり降っていても放牧し、肌寒い時は止むのを待って放牧していました。

毎年この時期になると、何頭かの馬が花粉のアレルギー症状と思われる目ヤニや涙を出し、ひどいと目を腫らします。昨年、そのような馬が多かったのですが、今年は目を馬柵棒(ませんぼう)などで擦り、眼球に傷が付き、角膜に潰瘍ができる馬が数頭出ました。獣医さんによると、他の牧場でも多いそうです。早く天候が回復して牧草作業を終わらせたいですが、まだしばらくは、見通しがたちません。

「セントミサイル最後の日の追記」として掲載しておりました情報は、悪用される懸念があるとのご指摘を受け、掲載を中止いたしました。

また、いかに馬に恐怖や苦痛なく旅立たせるかという情報は、馬を飼っている方、預託されている方にとっては大切な情報だと考えておりますが、中には「具体的なことは知りたくなった」という方もいらっしゃったかと思います。不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。

今後は、別な方法を考えて発信させていただきます。

引退馬協会・事務局



この度も遅くなり、申し訳ありませんでした。 
さかのぼりますが、記録として、書き落としていたことも書き添えます。 

15日夕方、ミサイルは立ち上がれなくて何度も失敗しながら這うような形で馬房を1 周してしまい、やっと何とか立ち上がれたひどい症状の日がありました。そのすぐ後で漢方薬をいただき、「ひどい時は200グラムをカテーテルで直接胃に入れる」とのことでした。獣医さんに3分の1くらい入れていただくのが精一杯で、残りは翌日にか けて注射器型の投薬器で何回にも分けて飲ませました。私たちが舐めても不味いもの ではなく、ミサイルはそれほど嫌がらずに、その後も最後の日まで、1日3回に分けて、合計9杯を飲み続けました。 

立ち上がりに苦労した後はいつも発汗していました。その後、時間をおいて手入れしてブラシをかけてあげると、きれいな毛並みに戻っていました。しかし、21日は朝に寝起きに苦労した後、日中は裏戸から外を向いて立っていましたが、その間も発汗していて湿っていたため、ブラシをかけてもきれいになりませんでした。普通の姿勢で 立っているのが辛く、両後ろ脚をぐっと内に踏み入れた状態(集合姿勢と言われます) で、プルプル震っていました。 

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【動画】セントミサイル 馬房での様子 2018年6月19日夕方 (1分13秒) 


青草もあまり食べず熊癖(ゆうへき)をし続けていました。亡くなる前の数日は人参を ほとんど食べませんでした。水はバケツを向けるとゴクゴク音をたてて飲みました。 発汗で脱水気味だったのだと思います。飼い葉は内容を変えて、ガツガツ食べる時も ありました。 

いつもなら状態が悪く見える時もあれば、落ち着いて見える時もありましたが、この日はずっと辛そうに見えました。ボロもその場で位置を変えられないまま、していま したが、1つ1つが小さく硬くなっていました。20日と21日の様子は大きく違って見え ました。 

放牧されていた馬たちを皆、夕方、厩舎に入れ終え、寒いのでミサイルの裏戸も閉め る時間になりました。それまで裏戸から顔を外に出していたミサイルは、自分で向きを変えられない状態でした。口元と尻尾を持って誘導し、できるだけゆっくりと 180°向きを変え、今度は厩舎の廊下側に顔を出して飼い葉や水を飲めるようにしま した。 

【動画】 セントミサイル ゆっくり方向転換させる様子 2018年6月21日 夕方  (45秒)
 ※途中で声が入っていますので、ボリュームにご注意下さい


夕方、18時15分頃、黒いミサイルの姿がパッと崩れ落ちるのが見えました。ミサイルの顎が鉄パイプの馬柵棒(ませんぼう)に落ちた状態で、自力で動けなくなっていました。朝も同じようになりましたが、朝は自力でもがいて位置をずらしながら、時間はかかりましたが、何とか立てました。しかし、もうどんどん弱っていたのだと思います。もがこうとしませんでした。辛い体勢になってしまっていたので、馬柵棒と、その下から出てしまわないように当てていた畳をはずしました。 

クオリティオブライフ(生きる質)を大切にしたいと考えた時、元気に生きてきた年月がいくら幸せでも、最後に死に面した時に、苦しみが1日1日長くなることでクオリティはどんどん落ちていくと思います。治るものなら、頑張って乗り越えてほしいと願いますが、神経マヒで自力で立てないことは、馬にとって致命的です。人間は24時間やるべきことをやって1分1秒が慌ただしく過ぎていきますが、ミサイルにとっての1分1秒は、つらく長いものであったと思います。 

その後、獣医さんがいつもの治療のために来られました。獣医さんとも今後の見込みを話し合い、引退馬協会さんとも連絡を取り、安楽死の決断を致しました。鎮静剤を打ってから大量の麻酔薬を打っていただきました。ミサイルの場合、麻酔の効き方が安定しなくて追加して下さいました。それから、水で薄めた(血管内を流れやすくするため)パコマを打ち、ミサイルは息を引き取りました。 

生きている間に頸椎のレントゲンを撮っていただく予定でした。最初にポータブルのレントゲンの機械を持ってきて下さった時に、「これは古い方のレントゲンで、石灰沈着が鮮明に写るかわからない」ということでした。新しい性能の良いレントゲンが週末になれば使えるとのことでしたので、どの道、レントゲンの結果が早く出ても東洋医学の鍼の先生は海外出張のため不在で26日にならないと診ていただけない状況で したので、性能の良い機械を待つことになりました。結果として21日の段階で急速に状態が悪くなっていたため、レントゲンは撮らないままでした。 

亡くなってからも、「なぜ?なぜ?」と、どうして元気だったミサイルがこのようなことになったのか自分の中で考え続けました。遺体でもレントゲンを撮れるとのことで、23日に撮っていただきました。 

第4頸椎と第5頸椎の間が狭くなっていて、このような神経症状を起こした原因とも考え得るとのことでした。普通と比べてどのくらい狭いのかお尋ねしたら、6~7割くらいしかないとのことでした。そこを神経が通っているとのことです。狭くなったのは、いつからとはわからず、一般的に、仮に子馬の頃からであったとしても、狭いながらも高齢になっても神経症状を発症しないでいる馬もいるそうで、ただ、ミサイルは発症してしまったということのようです。 

石灰沈着については、沈着しているのか、していないのか、遺体に空気が溜まり過ぎて写りませんでした。本当の原因を特定するには解剖するしかなかったようです。 

思い返すと、普段は夕方になると放牧地の出入り口の引き戸に顔を向けて迎えを待っているのですが、13日に異変が起きる数日前に、午前中からミサイルだけが、中に入りたそうに待っていました。その後、また青草を食べて普通に過ごしていましたが、もしかしたら細かなところで前兆があったのかもしれないと悔やまれます。 

老衰で静かに死なせてあげられたら良かったと、望みが叶わなかったことをとても悲しく残念に思い、ミサイルに、またミサイルを愛して下さいました多くの方々にとても申し訳ない気持ちです。 

ミサイルは私の青春のような存在でした。沢山の方々に助けていただき、私も助けられました。本当に、どうもありがとうございました。





近況報告

今回の牧場だよりが遅れまして、大変申し訳ありませんでした。

セントミサイルが、長年に亘り、引退馬協会様に大変お世話になり、大きな愛情をこめて見守っていただいてきました。多くの皆様に心から御礼申し上げます。

6月中旬は青空の見られる日はほとんど無く、曇りや霧雨、小雨が降って、低温注意報が出される日々でした。とても寒く、真冬の防寒着を着た日もありました。日によって高齢馬に薄手の馬服を着せていました。

悲しいお知らせです。 

一週間ほど前から石灰沈着による神経障害を発症し、闘病を続けていたセントミサイルが、立っていることが限界となり、昨日(21日)夕方再び崩れるように倒れてしまい起き上がることができませんでした。 

発汗もひどく辛そうなため、これ以上頑張らせることは延命にしかならないとの獣医師の見解もあり苦渋の選択をすることになりました。 

十分な麻酔を投与し6月21日20時15分頃安らかなうちに旅立ちました。 
詳細については後日改めてご報告いたします。 

今までたくさんの愛情とご支援を賜り心より御礼申し上げます。 


※葬儀は24日(日)11:00より渡辺牧場墓地で執り行います。

渡辺牧場だよりをいつもご愛読いただき、ありがとうございます。

本日は渡辺牧場だよりの更新日ですが、セントミサイルの看護等のため遅れます。数日遅れるかもしれませんが、ナイスネイチャとマザートウショウは元気にしておりますのでご安心ください。

セントミサイルについては毎日詳細のご報告をいただいており、これ以上のご負担はかけたくないので、皆様のご理解のほどお願い申し上げます。

事務局     
※渡辺さんからセントミサイルの様子について報告がありました。立ち上がる際に苦労があったようですが、自力で水分をとり、飼い葉も食べているのはよい兆しです。

20日19時頃に獣医さんが来られ、前日と同様の治療をしていただきました。体温は37.6℃でした。最初に寝起きに苦労した時に右前膝が内出血したらしく、内部で溜まって、かなり腫れていました。それが引いて来つつも下がってきて、右前脚の管から球節にかけても腫れています。 

20日は朝に一度、苦労しながらも寝起きした後、ずっと立ち続けて、夜間はずっと前を向いて立ち続け、熊癖(ゆうへき)をしている時間が多かったです。21日の朝5:45頃にまた転び、この時は1時間15分位の間に6回くらい立ち上がりに失敗した後、やっと立てました。この間に発汗していました。立てた直後にゴクゴク大きな音を鳴らして水を飲み、飼い葉もガツガツ食べ出しました。その後は、熊癖をしています。 


※今朝(20日)渡辺さんから届いたセントミサイルの様子です。

19日はその後もずっと立ち続けていて、脚が疲れているだろうなと思えました。日中 は少し青草を食べましたが、ずっと裏戸から顔を出して、熊癖(ゆうへき)したり、 ぼーっとしたりして、外の遠くの馬たちを見ていたのか、同じ状態で過ごしました。 

19時前に獣医さんが来られ、前日と同じ治療を受けました。体温は37.8℃。聴診の結 果も良かったです。痛み止めは打っていただき、栄養剤入りの補液をしていただきま した。胃潰瘍の薬も飲ませました。補液後、急に飼い葉を食べ始め、結構食べました。夜から朝までに良い状態のボロ(馬糞)が2回は出ていました。 

朝5時半ころ、馬房の中で向きを変えようとしたところをちょうど見ていましたが、 壁に近づきすぎてバランスが悪く転んでしまいました。ちょうど私の方に顔を向けた体勢で寝た形になりましたので、せっかくなので、すぐに立ち上がらないで脚を休ま せてほしいと思い、慌てさせないように声をかけて落ち着かせました。 

10分位、じっとしていてくれましたが、起き上がろうとして失敗して位置がずれまし た。もう一度チャレンジして、ふらつくのを何とか踏ん張ってくれ、立ち上がることができました。それからすぐに排尿して、その時点では汗をかいているように見えま せんでしたが、直後に汗をかなりかいていました。 

二度目で立ち上がれたのはたまたまなのか、良化なのか、まだわかりませんが、良化 であってほしいです。 



※渡辺さんから、昨日から今朝にかけての報告が届きました。状態は落ち着いているようです。


18日18時半ころ、獣医さんの診療を受けました。体温は37.8℃。腹式呼吸が目立つので心配でしたが、聴診の結果は良かったです。抗生物質は止め、痛み止めを打ち、栄養剤入りの補液を受けました。前日からの胃潰瘍の飲み薬をこの日も飲ませました。 

18日早朝に寝起きに苦労して立ち上がれずに失敗しながら馬房を1周回ったショック からか、それ以降19日朝(8時)現在まで、寝ていません。脚が疲れている様子が見られます。

漢方薬は飲みにくい味のものではなく、引き続き、ぬるま湯で溶いて注射器式のポンプで飲ませています。 

立っている時は落ち着いて見えることが多くなりました。青草は時々食べますが他の飼料は食欲がないです。ボロは出ています。昼間は裏戸から顔を出し、ずっと同じと ころで外を見ています。 

※渡辺さんに代わって引退馬協会からのご報告です。

16日夜の獣医師の診察では、咳をしていたのと、腹式呼吸で鼻を膨らませいたので、 聴診してもらいましたが、 「雑音はないです」と、肺炎の可能性はないとのことでした。

朝から、水を飲んでおらず、草だけしか口にしていなかったので、 補液と栄養剤を点滴していただきました。また、体温が昨日と一昨日は37.5度でしたが、38.1度に上昇したため、念のため抗生剤と、引き続き痛み止めの注射をしていただきました。
 
ボロが、朝の8時頃出たきりで、腸の音も少し音が弱っていましたが、補液の効果はこちらにもあり、点滴の最中に、腸が動く音(ゴロゴロ、グー等)が聞こえてきて、その後、ガスも出ました。 

点滴が終わったあとに、漢方薬は1日の半分(午前中に半分は服用済) を、飲ませてもらいました。 

その後、人参や飼い桶には手を付けなかったのですが、青草は食べ始め表情も若干力強さを感じるられるようになりました。 

20時頃に残っていた青草を食べ始めたので 新しい青草を刈ってきて与えると、今までにない食い付きぶりで、 その食べ方がとても頼もしく感じられました。 
食べている最中に、馬房を歩き始めて排尿もありました。

その時点では、飼い葉と人参は食べませんでしたが、 日付が替わって17日1時過ぎ頃に、水を飲みはじめ、飼い葉も少し食べ始めました。 

その後、顔を撫でて欲しい素振りを見せたり 悪戯して、袖口を噛んだりといつものミサイルが感じられたため 、1時半過ぎに、人がいると落ち着かない可能性もあることから、カメラでの観察に切替ました。

この時点では、ボロは確認できませんでした。 

早朝4時頃に、朝の飼い付けをした時にボロがあった事を確認しています。 
馬房の隅に置いておいた青草も全て食べました。 

5時頃から他の馬の放牧を始めると、少し落ち着かなくなり、隣のナイスネイチャを出す時には、鳴いていましが、 裏窓を開けてもらうと、落ち着きました。 

その頃に、ボロをしている姿も見られました。 ボロの型は、水分のないポサポサの状態で、 塊ではなく、小さめのボロをいくつもしていました。 量的には、食べている量も少ないため、少な目です。 

7時半頃に、獣医さんの往診がありました。 

獣医さんの見ている前でもボロをしたので、 ボロが出ていれば朝の点滴の必要はないだろうとの診断で痛み止めの注射だけしました。

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3枚とも17日11時頃の画像

13時頃に、ミサイルのFPさんがお越しになり裏窓越しに会っていただいたのですが、 その時お昼前にはなかった傷が、顔に増えていました。 

馬房の中を覗くと 寝て起きて、立ち上がりが上手くいかず 馬房の壁で顔をぶつけた様でした。 午前中、草を食べたり表情もよく安定していたので 昼食を食べている、12時から12時半頃の、30分程の間の出来事でした。 寝藁も真ん中が盛りあがり、かなり苦労した形跡がありました。 

やはり、起き上がりには心配があるようです。 少し目を離した時に起ってしまった出来事でした。 

17日の夕方、夕方再び獣医の診断があり、呼吸の聴診と、腸の聴診をして頂きましたが、特に問題はありませんでした。

栄養剤と補液の点滴と、抗生剤と痛み止めの注射をして頂きました。 

痛み止めは、15日に立たなくなってから受けていたので3日間の注射となっていました。 3日間続くと、副作用として胃潰瘍の可能性が出る事もあるそうです。 

食欲が未だにないのも、もしかしたらその可能性も考えられるので、食欲増進の効果もある、胃薬を処方していただきました。 

頸椎のレントゲンは 沈静剤を打つことになるため、状態が落ち着いてから行うことになりました。


18日の朝方4時過ぎに、再度起き上がりに困難がありましたが、なんとか立ち上がることができました。

ミサイルもがんばっているのでみなさんもミサイルの回復を祈っていただければ幸いです。





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