応援している馬をなんとか助けたい―そういう方から引退馬協会にはたくさんのご相談があります。
引退した競走馬を引き取って生涯養っていくとなると、預託の場合なら預託料だけで最低でも年間40万円から100万円程度の費用がかかり、馬代金、移動するための馬運車代、さらにこの他に削蹄料やワクチン接種や病気になった時の獣医療費が必要となります。
馬は30歳まで生きることも珍しくなく、必要な経費は決して少ない額ではありません。
馬を引き取りたいという思いだけで決して無理をしてはいけません。
無理をしたら、馬も人も幸せになれません。個人で引き取るのが難しければグループで引き取る、里親会を立ち上げる、引退馬協会 の「再就職支援プログラム」に馬を入れる、といった選択肢もあります。
馬を引き取りたいと考えているあなたへ 引き取る前に考えておくべき10の質問
あなたはなぜその馬を引き取りたいと思っていますか?
あなたはその馬にどんな馬生を過ごさせたいと願っていますか?
あなたは終生変わらずその馬を養っていくというかたい意思がありますか?
あなたはその馬より長生きをする自信がありますか?
引き取るための資金の準備はできていますか?
あなたはその馬の現在の管理者や所有者と連絡を取れる状態にありますか?
馬を引き取ったときの預託先は考えていますか?
馬を引き取った後、あなたにもしものことがあった場合のことを考えていますか?
馬を引き取った後に経済状況が変わったら、あなたは馬をどうしますか?
あなたはその馬を引き取ることで幸せになれますか?