この度、エイシンルーデンス号が繁殖生活を引退することとなり、今年4月からの「ナイスネイチャ・32歳のバースデードネーション」にお寄せいただいたご支援を基に、引退繁殖馬支援の一頭として引退馬協会のフォスターホースとして受け入れることになりました。
エイシンルーデンスは、父にサンデーサイレンス、母をエイシングレシャス(母の父トウショウボーイ)として1996年4月17日に北海道・浦河の栄進牧場で生まれました。
1998年9月に阪神の新馬戦でデビューし、2戦目で初勝利を挙げ、続くりんどう賞(500万条件)を連勝。暮れの阪神3歳牝馬ステークス(GI・当時の馬齢表記)ではスティンガーの7着に敗れましたが、中2週で挑んだフェアリーS(GIII)では2着、年が明けて紅梅S(OP)を勝利し、チューリップ賞(GIII)で重賞初勝利を挙げました。 その後は勝ちきれないレースが続きましたが、5歳になった2001年3月の中山牝馬S(GIII)で重賞2勝目を達成。明け6歳になった2002年1月の京都牝馬S(GIII)を最後に引退し、繁殖生活に入りました。生涯成績は32戦5勝(うち地方1戦0勝)です。
以来、生まれ故郷の栄進牧場から、現在繋養されている北海道・三石の川端英幸牧場へ移り、2011年の北九州記念(GIII)2着のエイシンリジルなど12頭(競走馬登録10頭)の母となりました。
引退馬協会では、競走生活引退後に繁殖馬として長年頑張りながらも、繁殖としての仕事を終えた後に行方がわからなくなってしまう馬がいることに心を痛め、最初の引退種牡馬支援として外国産種牡馬のスキャンをご寄付によって余生を支援しました。
そして、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの引退名馬繋養展示事業の助成金を受け取る権利があるのに、助成金があることを知らなかったり、助成金だけでは経費が賄えないという理由で、悲しい末路を辿る馬が少なくないことから、すべての馬は無理でもせめて助成金を受け取る資格がある馬からでも、生きるチャンスを与えてあげることはできないかと、「ナイスネイチャ・バースデードネーション」と称して毎年行っているクラウドファンディングで、今年は、助成金を受ける資格がある引退繁殖馬を余生に繋げる為の支援を募りました。
現在、エイシンルーデンスは川端牧場で最後の子育てをしており、10月下旬に離乳した後、春まで休養してから鹿児島のホーストラストへ移動する予定です。
今回の受け入れに伴い、「バースデードネーション」であつまったご寄付のうち一頭分の80万円を下記費用に充てさせていただきます。
・離乳後、2021年1月から移動するまでの休養中の預託料
・馬運代
・北海道から鹿児島までの長距離移動の為、
高齢であることを考慮し、道中に休憩をする為の施設での一時預託料
・ホーストラスト鹿児島への保証金
・フォスターペアレント会員が集まるまでの毎月の預託料の補填
エイシンルーデンスはJRAの重賞勝ちがある為、助成金を受け取る権利があります。来年1月から支給される予定の助成金を繋養に係る費用の一部に充当し、フォスターペアレント(里親)会員様とご寄付を募って参ります。
競走馬として、繁殖馬としてがんばってきたエイシンルーデンスが、これから安心して穏やかな余生を送れるよう、ご支援いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
里親としてエイシンルーデンスを支えてくださる
「フォスターペアレント会員」募集について