引退馬協会代表理事の沼田です。
この度は思いがけず多くの方からたくさんのご寄付をいただき、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
金額もさることながら、16,296人もの方に支援していただくことができましたことが何よりも嬉しく存じます。
多くの方に競走馬の引退馬の現状を知っていただき、その上で支援しようと動いてくださったことをありがたく受け止めております。
最後まで大切に馬たちを見守るため決意を新たにすると共に、資金の活用方針について説明させていただきます。
(1)
4月19日のご挨拶の中で述べさせていただきました通り、ご寄付総額35,829,730円より収納代行会社への手数料(決済手数料5%、キャンペーン利用料6%+税、振込手数料)等、約12.1%を差し引いた3,149万円につきましては、約30%相当の945万円を繁殖馬を終の棲家へ繋ぐ為の資金がショートした場合に備えてプールいたします。
なお、収納代行会社への手数料等は暫定的な金額の為、正確な金額がわかりましたら、あらためて報告いたしますので、ご了承ください。
(2)
引き取った馬の健康診断の結果、鹿児島まで長距離輸送がリスクが高いと判断された時やホーストラストでの緩傾斜地での放牧に適応できそうもないと考えられる場合はホーストラストへ預託できないことがあります。
その場合、他の牧場へ預託することになり、月々の預託料が高くなります。(この場合、ホーストラストは月3.3万円、一般的な養老牧場は月10万円前後)このような事態が発生した時には、必要に応じてプール資金の積み上げを行う予定です。
○今回集まったご寄付の会計は、当協会の一般会計とは切り離し、別会計として収支を管理し、
出納状況の開示は、馬の引き取り状況に則して随時行います。
4月26日にみなさまにお伝えいたしましたが、馬たちの暮らす牧場に見学に行く際は必ずルールやマナーを守ってください。
現在は新型コロナウイルスの感染対策を取っている状況であり、ナイスネイチャのいる渡辺牧場等、見学できない牧場があります。
特に小人数で経営されている牧場で万一感染者が出た場合は、馬たちの世話ができなくなってしまいますので、事情をご理解いただけますよう、お願いいたします。
見学できるのは牧場側のご厚意によるものです。皆さんが気持ち良く見学できるよう必ず守っていただきたく、多くの牧場はご家族や少人数で経営されていますので、電話などでの問い合わせを含め、牧場に過度なご負担をかけることは厳に謹んでくださいますよう、重ねてご理解とご協力をお願いいたします。
以上、今後の方針とお願いを述べさせていただきました。皆さまにご理解いただければ幸いです。
認定NPO法人引退馬協会
代表理事 沼田 恭子