認定NPO法人引退馬協会事務局です。
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」の四頭目の受け入れ馬として、ノボキッスが決定しました。
ノボキッスは、2003年生まれの牝馬です。2005年に中央で競走馬としてデビュー、翌年未勝利戦を勝ち上がり、12戦1勝で競走生活を引退しました。繁殖に上がり、2009年から2019年にかけて7頭を出産しました。そのうちの一頭、2012年に出産したノボバカラが、カペラS(GIII)や、プロキオンS(GIII)、中央交流重賞のさきたま杯(JpnII)、かきつばた記念(JpnIII)の4つの重賞競走で優勝しました。ノボキッスは重い病気にかかり、なんとか繁殖を続けるべく懸命な治療をして頑張ってきましたが、3年不受胎のまま繁殖生活を引退しました。
ノボキッス プロフィール https://www.jbis.or.jp/horse/0000758798/
現在の繋養先であるサンバマウンテンファームより相談がありました。当初は同牧場の提案でホーストラスト北海道に、馬主の方が余生を送らせるべく話を進めていたとのことです。そんな折に、サンバマウンテンファームのスタッフの方がナイスネイチャバースデードネーションを知り、「重賞馬を輩出した母」としての資格で引退馬協会に託せるならば、大きな病気を経験した同馬を、獣医療へのアクセスのいい日高に置いてあげることができるのではないか、との相談でした。牧場側で馬主の方と相談いただき、フォスターホースとなった後も馬主の方にホーストラストの預託料相当額のご負担をしていただくことを了承していただいたことから受け入れることとなりました。預託先については、当面サンバマウンテンファームとし、その後、終の棲家へと移動予定です。
現在は仮預託中ですので、見学はできません。
現在までにマンダララ、サマーナイトシティ、ディープスカイ、ノボキッスの4頭を正式に譲渡していただきました。また、これ以外に1頭が譲渡手続き中、昨年より相談のあった1頭が離乳を待って譲渡予定です。その他、相談段階の馬が数頭おります。馬名等は、引渡しに関する契約が調い、当該馬が当協会の所有となった段階で順次公表させていただきます。
今回のクラウドファンディングで多額のご寄付をいただきました。この資金を有効に活用するための情報がまだまだ不足しております。ドネーションの対象となる「自身が重賞を勝っている馬」または「重賞勝ちのある産駒のいる繁殖牝馬・種牡馬」の所有者または引退することをご存じの方で 、引退馬協会に託したいとお考えの方は当協会あてご連絡いただけると幸いです。
なお、譲渡に当たって馬代金はお支払いできません。あくまで無償譲渡が前提となりますのでご了解ください。その後の交渉などの対応は、当協会事務局にて行います。
連絡先:otoiawase@rha.or.jp