こんにちは。ナイスネイチャです。
4月16日に誕生日を迎えて34歳になりました!人間にすると95歳くらいになるそうです。
今年の冬は厳しい寒さの日も多く、当時の牝馬国内最長寿を記録する36歳まで生きた母ウラカワミユキの血を引く僕もさすがに寄る年波には勝てず、最近は目を擦ってしまって炎症を抑えるための目薬を差してもらったりと、いろいろ大変なことがあり、ご心配をおかけしてしまいました。
でも、競走生活を引退して種牡馬になり、その後に引退馬協会のフォスターホースとなってからも、支えてくださるみなさんや、ずっと暮らしている渡辺牧場のみなさんに優しくお世話していただいて、平穏な毎日を送っています。
僕の日常は引退馬協会のホームページに掲載している「渡辺牧場だより」に書いてありますので是非見てくださいね。
さて、昨年の僕の「33歳のバースデードネーション」では、「ウマ娘」というゲームに僕が出ていたことで、思いもよらずたくさんの方に参加していただいてとても嬉しかったです。
おかげさまで繫殖の仕事を頑張ってきた12頭の仲間を引退馬協会のフォスターホースに迎え、さらに10頭を受け入れることができることになりました。これもご寄付をくださった16,296人もの人達を含めて、インターネットでの拡散などでも協力してくださったみなさんのお力があってこそのものなので、「引退馬協会の広報部長」として僕からも心からの「ありがとう」を言わせてください。
また、バースデードネーションの実施期間が終わった後も毎月継続して寄付してくださる方もたくさんいらっしゃるし、フォスターホースになった馬たちの里親(フォスターペアレント)になってくださった方もいっぱいいらっしゃるって聞きました。本当にどうもありがとう。
【今年のテーマはこれだ!】
今年も僕の誕生日が来たので、またバースデードネーションを開催して、みなさんのお力を貸していただきたいと思い、「ナイスネイチャ・34歳のバースデードネーション」を行うことになりました。繁殖を引退するお父さんお母さんは昨年のドネーションでまだまだ受け付けているから、「もっといろいろな馬も助けて!」とのお声もいただき、今年はテーマを替えてみることにしましたよ。
まず、「バースデードネーションって何?」という方へ説明すると、誰かのお誕生日のプレゼントの代わりに、その人が支援している団体のために寄付をお願いするキャンペーンで、「誕生日=バースデー」と「寄付=ドネーション」という二つの単語を合わせたものです。これまで僕の29歳の誕生日から昨年まで5回行い、20年以上に渡って認定NPO法人引退馬協会への寄付とさせていただいてきました。
一人一人の力が集まれば大きな力になります。
たくさんの寄付は無理、継続しての支援は難しい…そんな方でもご寄付は500円から行なうことができ、クレジットカードだけでなく、Amazon Payも利用できます。複数回や毎月続けてのご支援も可能です。
また、引退馬協会は「認定NPO法人」なので、一年分の寄付金受領書を添えて確定申告をすれば所得税が還ってくるという税制優遇も受けられます。
6回目となる今年のテーマは
です。
「馬の再就職の支援ってなに?」と思われたそこのアナタ。そうアナタです。これから説明しますので良~く聞いてくださいね。
…と思いましたが、難しい話は僕ちょっと苦手なので、ここから先は引退馬協会事務局の人に説明してもらおうと思います。よろしかったら昨年と同じように協力していただけたら嬉しいです。
昨年はコロナっていう病気のせいでなかなかみなさんに会うことができなかったけれど、一日も早くコロナ禍が終息してまた会える日がくればいいなって思っています。それまでは「渡辺牧場だより」で僕の日常をお伝えしていますので、ご覧いただいて、応援、よろしくお願いいたします。
僕からは以上です。
まだまだ長生きできるようにがんばりますので、みなさんもお元気で!
我らが広報部長ナイスネイチャ、ありがとう!
ここからは引退馬協会事務局がバトンを受け継いで説明させていただきます。
ナイスネイチャからお知らせしましたとおり、4月16日から5月15日までの1ヵ月間、今年34歳になるナイスネイチャの6回目のバースデードネーションを、「再就職支援」をドネーションのテーマとして開催し、有名無名を問わず、競走を引退して第二の馬生を歩もうとする馬たちの再就職支援を支援する為のご寄付を募らせていただきます。
「馬の再就職」という言葉に耳なじみのない方も多いと思いますが、引退馬協会では2011年からこの取り組みを行っています。ホームページに再就職支援プログラムについて詳しい内容は「再就職支援プログラム」のページでご紹介しておりますご覧ください。
このプログラムではこれまでに32頭の引退馬を受け入れ、乗馬としての初期馴致や再調教(=リトレーニング)を経て27頭が卒業していきました。卒業生たちの第二のお仕事は乗馬やコンパニオンが主で、その馬の性質などを勘案し、譲渡を希望する方とのマッチングなどを経て、適材適所に無償で譲渡をしております。また譲渡後も馬が長くパートナーとして活躍できるように継続的な見守りを実施し、健康診断のために専門家を派遣したり、ご相談に乗ったり、助言させていただいたりと細やかなフォローを行っています。
プログラムにかかる費用(預託料や調教料、獣医療費)はすべて引退馬協会が、会費や寄付やJRAの奨励金を利用して負担しています。
今年度(2021年度)では、第3四半期(2021年6月~2月)までプログラムに参加した馬のためにかかった経費は約1,100万円で、9頭が参加、うち7頭が年度中に卒業(うち、見込み1頭)しました。プログラムの期間はさまざまで前年度からの継続の馬もいますが、1頭あたりにかかる平均は約120万円(*1)の計算です。
競走を引退する馬たちのほとんどが体に痛みを抱えています。多くの場合はリトレーニングの効率が悪い、歩様が悪いとの理由で切り捨てられてきました。本来なら、治療と療養さえすれば、もっともっとたくさんの馬に再就職の道があると考えています。
この現実をたくさんの人に知ってもらうために、今年のナイスネイチャ・バースデードネーションで取り上げることにしました。
引退馬協会では、そうした馬たちが切り捨てられることなく、第二の馬生を歩んでいくためには、安心して治療・療養・リハビリができる環境が必要だと考えています。これまでも入厩前の治療について、10万円を上限に医療費助成をしてきました(去勢代は別枠で助成)が、もう一歩、療養リハビリにも踏み込めたらと考えています。
引退後の治療は時として1年かかる場合があります。療養は長引くと所有者の負担は大きなものとなり、休養させることそのものを無理だと判断し処分してしまうケースが少なくありません。
再就職支援プログラムの入厩までの待機期間は平均6ヵ月ですが、療養に要する期間が3ヵ月を超えた場合は、療養奨励金として4ヵ月目から預託料の半額(月額5万円、上限50万円まで)を引退馬協会が助成します(*2)。
これまでにもプログラムに入ってから治療をしたり、放牧で療養させたりしたことがありますが、今のところなんとか怪我を乗り越え新しい飼い主のもとに旅立っています。しかしどうしても譲渡に適さない馬、譲渡先がみつからない馬は引退馬協会で最後まで責任をもって繋養します。
今回のバースデードネーションへお寄せくださったご寄付は、収納代行会社から認定NPO法人引退馬協会へ送られ、収納代行会社などに支払う手数料を差し引いた額を再就職支援プログラムに申し込みされた馬に係るリトレーニング費用(馬の預託料、調教料、獣医療費)と、プログラム入厩舎前の医療費助成及び療養奨励費として使います。
目標額は、プログラムに入ることを希望している馬のリトレーニング費用と入厩前の医療費と療養奨励費1頭あたり170万円(*1と*2の合計額)の8頭分1,360万円といたします。
当初の目標額は3頭分850万円としていましたが、皆様のご支援によって開始当日早々に目標金額の850万円に到達することができました。
皆様のお気持ちをしかと受け止め、より多くの馬たちの再就職を支援するため、あらためて3頭分510万円を追加して合計8頭分1,360万円を次のゴールとして目指すことといたしました。
お力添えいただいた方々に厚くお礼申し上げますとともに、当会では、競馬を卒業し、当会で引き取った馬たちの状態に寄り添い、第2の馬生を穏やかに過ごせるよう大切に見守って参りますので、何とぞ引き続きご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
【寄付をする】
ご寄付は300円から可能です。
※2022年4月28日追記
これまで500円からとご案内しておりましたが、任意の金額欄にご入力いただければ300円からのご寄付が可能であることがSyncable社への問い合わせで判りました。
ご案内に誤りがありましたことを深くお詫び申し上げます。
一回のみ、毎月継続をお選びいただけ、期間中に複数回いただくこともご寄付も可能です。
ご寄付はクレジットカード決済となります。(VISA・MASTER・Amazon payがご利用可能です。)
引退馬協会は「認定NPO法人」ですので、「領収書が必要」を選択していただくと、引退馬協会からお送りした寄付金受領書を添えて確定申告することにより、所得税の還付などの税制上の優遇措置を受けることができます。
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