引退馬協会代表理事の沼田です。
先日、「ナイスネイチャ34歳のバースデードネーション(34歳BD)」を終了いたしました。協会を代表する者として、ご支援いただいた皆様に御礼申し上げます。
昨年の「33歳のバースデードネーション(33歳BD)」においてもたくさんのご寄付を頂戴し、驚きとともに責任の重さを感じました。33歳BD終了後に、収支状況や馬の引き取りについて透明性を確保し、状況を随時ご報告すると申し上げたのはその思いからでした。
おかげさまで12頭の馬を引き取ることができ、継続寄付をされている方や新たに当協会の会員になったくださる方もおり、なお収支に余裕があるため10頭を追加で募集することにいたしました。
「そんなにたくさん馬を抱えて大丈夫か」というご心配もいただいておりますが、長期リスクに備えたプール金を積み増した上での判断ですのでご理解いただけると幸いです。
さて、今回に話を戻します。
正直に申し上げて、今年は前回の寄付金額を上回ることはないのではないかと予測しておりました。ところが、開始早々に昨年より大幅に引き上げた目標金額850万円をクリアし、新たに設定したストレッチゴール1,360万円もすぐに達成してしまいました。最終的には、昨年より多い17,152名の方々から54,103,738円ものご寄付をいただきました。ご協力をいただいた皆様には感謝しかありません。心よりお礼申し上げます。(※銀行振込者の入金により、支援者数・金額は増える可能性があります。)
ここで、今回のご寄付の使い途について当協会内で協議いたしましたので、改めて詳細をご説明いたします。
【ご寄付の使い途】
寄付金総額5,410万円は、以下のように使用する予定です。
①再就職支援に4,250万円(170万円×25頭)
今回のテーマである再就職支援の受け入れ頭数を、当初の5頭からネクストゴールでは8頭に増やしましたが、さらに17頭増やし25頭といたします。
ただし、現状においては再調教できる施設と人材が十分でないこと、また一度に多くの馬がプログラムを卒業した場合、譲渡先とのマッチングが難しくなることから2年程度をメドに事業を進めていく予定です。
②積立金として510万円(寄付総額の約9%)
再就職プログラムを卒業しても譲渡先が決まらなかった馬や譲渡に時間がかかる馬も発生すると予測されることから、上記金額を積み立てることでリスクに備えます。
プログラムを卒業したすべての馬が譲渡先に渡った時、この積立金に残額があった場合は改めて再就職支援に利用します。
③収納代行手数料等として650万円(寄付総額の約12%)
昨年実績をもとに、クラウドファンディング手数料およびクレジットカード手数料を計算しております。(この計算根拠は33歳BDに基づいています)
33歳BD収支状況(←クリック! 2022年2月末まで)
なお、34歳BDでの寄付金については、33歳BD同様に当協会の一般会計とは切り離し管理します。全額を馬のために活用し、当協会の人件費等の一般管理費には使いません。
馬の受け入れ・再調教の状況・卒業の過程及び本クラウドファンディング収支については、随時こちらのページでご報告いたします。
【最後に】
ご寄付をしていただいた皆様、本当にありがとうございました。
皆様のご期待に副うべく、一頭でも多くの馬が天寿を全うできるよう傾注していく所存です。今後とも、当協会の活動及び引退馬の動向について注視していただけたら幸いです。
皆様のご多幸を祈念し、お礼のご挨拶とさせていただきます。
認定NPO法人 引退馬協会
代表理事 沼田恭子
シンカブルで活動報告を見る(←クリック)