三重県桑名市の多度大社において2023年5月4日、5日に行われた「上げ馬神事」につきまして、当会の考え方を以下に記します。
動物愛護管理法では、牛・馬・豚・犬・猫等の動物は、動物の福祉に沿った飼育をするよう定められています。5月16日に開催されました参議院農林水産委員会の答弁にもありましたように、「(伝統行事など)正当な目的があったとしても、動物(馬)を扱う行為の手段、対応等が社会通念上容認される範囲を超えている場合、殺傷、虐待罪が成立する可能性がある」と、当会も認識をしております。
「上げ馬神事」は、祭りの名を借りた動物虐待であると当会では捉えております。
三重県および桑名市に対しましては、動物愛護管理法に則り、適切に対応していただくことを望みます。
当協会は「上げ馬神事」関係者に馬の譲渡は行っておりません。
引退馬のセカンドキャリア、サードキャリアは、動物愛護の精神に則ったものであることを第一に考えています。馬も人も双方が健全な状態で生活を維持できることを願っております。
認定NPO法人 引退馬協会