トリップオブラブ
トリップオブラブ(牝馬・9歳)は93戦という競走生活を終え、次のキャリアを目指すために再就職支援プログラム第25期生としてリトレーニングを続けていました。
しかし、プログラム入厩前までに駆虫が不十分であったことによる寄生虫が原因と思われる疝痛となり、腸にかなりのダメージを受けました。薬が手放せない生活をし、注意していても季節の変わり目など疝痛がたびたび出ていました。
環境を変えるため放牧時間も長い福島県の「厩舎みちくさ」に移動。その後、少しずつ薬を減らし、現在は日常の投薬はしておりません。何度か乗馬のマッチングの機会がありましたが、成立しませんでした。また、協会としても体調を崩したとき、多額の費用負担が譲渡先に発生するのは問題が多いと考えておりました。
2023年夏、トリップオブラブは猛暑による夏バテにより大きく体調を崩しました。ずっと出ていなかった疝痛も出て大きく消耗。今回の治療だけでなく、今までのつらい疝痛とその治療の記憶がトリップオブラブの中にあるのだと思いますが、たいへん攻撃的になりました。
乗馬としてよい面もたくさんありますが、このたび、乗馬やコンパニオンホースとして譲渡することを断念しフォスターホースとして繋養することにいたしました。預託先は、鹿児島のNPO法人ホーストラストを予定しています。自然な生活の中で、たくさんの馬と触れ合うことで、神経質なところが和らぎ、体質も改善されることを期待しております。
現在、腸内環境を整えるサプリメントを与え、移動に備えて体調を整えています。経過を見ながら、2024年1月中に鹿児島への移動できればと考えています。
今の「厩舎みちくさ」での生活でも、トリップオブラブは広い山の放牧地に出ているときが最も楽しそうです。
放牧が何より好き、そして放牧地で食べる青草が好き。好きなときに青草を食べることができるホーストラストでのびのびと過ごし、心を癒され、かつてのかわいいラブちゃんを取り戻してくれることを期待しています。
準備が整いしだい、トリップオブラブのフォスターペアレント会員の募集を行います。
大きな瞳の美人さん。90戦以上のレースに出走、その後リトレーニングも頑張ってきたラブちゃんの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
2014年4月25日生まれ 牝馬 鹿毛
父・サクラプレジデント 母・クイーンモモコ
生産:細川牧場
競走成績:93戦2勝
2016年に門別競馬場で初出走、その後名古屋、金沢、笠松へ。2020年、93戦の競走生活を終え(2勝、2着1回、2着8回)、再就職支援プログラム受講生(第25期生)となり、リトレーニングを続けていました。
トリップオブラブ・プロフィール(JBISのページへ)