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お知らせ

2025年2月23日「FHと過ごす日」リポート/「馬とのコミュニケーションツール」第1回

2月23日に開催された会員限定ふれあいイベント「フォスターホースと過ごす日」のようすをお伝えします。

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藤本美芽先生とコアレスピューマ

会員のみなさまと馬たちとのふれあいを目的とする、本部開催イベント「フォスターホースと過ごす日」では、過去、不定期で馬のお手入れやマッサージなどの講習会などを開催してきました。コロナ禍でイベント自体の開催も一時は停止しておりましたが、2023年秋から「過ごす日」を復活、2024年は馬房や放牧見学、リーディングやお手入れ体験ができるふれあいイベントとして、3月、5月、7月、9月、11月に全5回開催することができました。

2025年の「過ごす日」では、馬たちとのふれあいをさらに深く、楽しんでいただけるよう、講習会形式を取り入れて実践していきます。そこで、全4回の予定で馬理学セラピスト・藤本美芽先生(エクイエンス株式会社代表)を講師に迎え、ワークショップ「馬とのコミュニケーションツール」(全4回)を開催することになりました。

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ワークショップ第1回のメニュー

●ワークショップ概要
講師/馬理学セラピスト・藤本美芽先生(エクイエンス株式会社代表)
「馬とのコミュニケーションツール」(全4回)
 ・馬が反応する物、音、動き、触り方
 ・馬の心理状況の観察の仕方
 ・実際に馬に触って体験する
 ・馬の表情の変化を感じる
などを、藤本先生に実践していただきながら、体験し学ぶワークショップです。
3回以上参加された方に「修了証」を授与いたします。

その第1回が、2月23日に開催した今年最初の「過ごす日」で実施されました。今回は30名の会員のみなさま(同伴者含む)が参加されましたが、ほとんどの方が馬とのふれあい経験がある中で、いずれも藤本先生のワークショップへの参加は初めてとのこと。馬と接することの基本から、講習は始まりました。

13時、乗馬倶楽部イグレットのクラブハウスに集まり、講師陣のご紹介と沼田代表、藤本先生からのご挨拶がありました。ご参加のみなさまの顔合わせも兼ね、会場は和やかな雰囲気です。

そして、全員で中庭へ。ここに馬はおらず、まずは人だけのレッスンです。

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藤本先生(左)と沼田代表

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馬の前でバケツ、ペットボトル、バックなど
身近なものを扱うときにも注意が必要です
「バッグにニンジンが入っていたら、どうしますか?」

今回のテーマは「馬が反応する物、音、動き、触り方を知る」。中庭に出た藤本先生の手には、ペットボトルやタオルなどが入った小ぶりのバケツと傘がありました。

「馬はとても繊細で怖がりな生き物です。私たちが平気でも、馬が驚いてしまうことがたくさんあります。ふだん持ち歩く身近なものでも、馬がびっくりしたりします。馬の近くでは注意して扱ってください」
ペットボトルは光を反射し、手に持って振ったりすれば馬にとっては脅威となることも。タオルや大きな布、紐なども同様です。傘もそうですね。牧場や競技会場などでは基本的に傘の使用は控えるのがマナーです。

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中庭でのワークショップ
「馬の前で傘を開いたら、どうなる?」

中庭では馬と接する際の基本的な注意点を学びました。この間につなぎ馬で馬たちがスタンバイ。今回のモデルさんはコアレスピューマ、ブラックバゴ、ノーブルマーズ(再就職支援プログラム 第39期生)。
その前へ参加者たちが移動。どの馬もおとなしく、静かにみなさまを出迎えました。

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つなぎ場に並ぶ3頭
左からコアレスピューマ、ブラックバゴ、ノーブルマーズ

藤本先生が馬の横に立ち、馬の動きや触り方について実践していきます。いきなり触らず、まずは手のにおいを嗅がせ、おだやかに話しかけてコミュニケーションを図ります。馬が人のことをどう思っているのか、まずはその反応を見ることが大切です。
馬との距離のとり方などは人同士で確かめ合ったり、みなさま体を動かしながら、馬とのふれあい方を学んできます。

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藤本先生が着用されているトレーナーには
「馬の撫で方」が楽しく解説されていました

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ピューマをモデルに首のあたりの触わり方を説明
「甘噛みで遊ぼうとしますが、人によく慣れていますね」(藤本先生)

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終始落ち着いて過ごしていたブラックバゴ
「人を噛もうとしないですね。 触ってもらうのが好きみたい」(藤本先生)

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「この子も触られるのが好きですね。おとなしく待つこともできています」(藤本先生)
ノーブルマーズも褒めていただきました!

そして30名が3つに分かれて馬の前に立ち、ひとりずつ順番に、馬にふれていきました。
インストラクターの沼田曜さん(乗馬倶楽部イグレット)、渕上真帆さん(目白大学助教、一般社団法人コーチトラスト理事)もご参加いただき、「ふれあい」をサポート。馬たちもそれぞれ、おだやかな表情です。


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みなさまも交代して馬に触れ、コミュニケーションを図ります

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コアレスピューマと

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ブラックバゴと

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ノーブルマーズと

馬は人をよく見ています。馬とのコミュニケーションをとる中で、何がよくて、何がいけないのか。そしてそれはどうしてなのか。藤本先生はひとつひとつを、わかりやすい言葉と動作で説明されます。最初は消極的な触り方だった方も、馬の表情を見ながら、顔や首にしっかりと触ることができるようになったようです。

みなさまがひととおり触ることに慣れたら、コアレスピューマを連れて馬場へ移動。リーディングのお手本を藤本先生に行っていただきました。

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全員、馬場の中に入ってのレッスンです

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「リーディング担当」という自覚があるピューマ
藤本先生に引かれて颯爽と歩いていました

リーディングが大得意のピューマが、待ってましたとばかりに先生と馬場を歩きます。この場ではお手本を見せるだけとなりましたが、引き手の持ち方、歩き方などを細かく教えていただきました。

その後ピューマを馬房に戻し、人同士でリーディングの簡単なレッスンも行いました。ふたりでひと組になり、腕を組みます。ひとりは目を閉じて、もうひとりは誘導役。そのまま馬場を歩きますが、声をかけ、触れ合った腕で意志を伝えなくてはうまく進めません。どうしたいかをしっかり伝えて、一歩ずつ確実に。馬と一緒に歩くときも、このイメージが大切なのです。

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意志を伝えて1歩ずつ
ふたり組になって、ひとりは目を閉じて歩きます
(藤本先生と代表)

そして最後は、馬たちへのご褒美も兼ねてニンジンタイム。ニンジンを食べさせるときのポイントも藤本先生にしっかり教わり、今回活躍した3頭のほか、ルックトゥワイス、クレスコグランド、タービランスたちの馬房へ。それぞれ自由に、ニンジンを与えていただきました。

「コアレスピューマにニンジンを拒否されたことがあったので撫でさせてくれるか心配でしたが、正しい撫で方をしたことで無事にふれあうことができました」(参加者アンケートより)
こんな感想もいただきました。ピューマと無事にふれあえてよかったです! ありがとうございます。

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この日は出番がありませんでしたが
会員さんたちにニンジンをいただき大満足!
ルックトゥワイス

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今日は馬房の窓越しでのふれあいとなったクレスコグランド
ニンジンをいただきました

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メイン馬場で放牧中だったタービランス
ワークショップをじっと観察していました
今回は出番なしでしたが、みなさまにニンジンを食べさせていただきました!


15時15分、クラブハウスに集合し、最後に沼田代表からご挨拶。この2日前に亡くなったフォスターホースのタイキフォーチュンについての言及もありました。その後、藤本先生のスタンプを押印した出席カードをみなさまにお渡しして、第1回のワークショップを終了いたしました。
藤本先生、サポートしていただいた沼田曜さん、渕上さん、ありがとうございました。
そしてご参加いただきましたみなさまに御礼申し上げます。みなさまおつかれさまでした!


【参加されたみなさまのご感想】(参加者アンケートより抜粋)

●馬を扱うプロフェッショナルをお招きしてのワークショップは、馬房掃除をしている身としても非常にためになるものでした。

●馬のことをもっと知りたいと思い参加しました。乗馬クラブでは教えてくれない馬との接し方をさらに知りたいと思いました。

●馬とのふれあい方を知ることができ、実際にふれあうこともでき、とても勉強になり楽しかったです。

●馬の気持ちへの理解が深まりました。

●もっと勉強時間が多いのかと思い、こんなに馬に触れると思いませんでした。貴重な体験をありがとうございました!

●盛りだくさんの内容で、2時間あっという間でした。またぜひ参加させてください。

●参加できてとても良かったです。マッサージについて学んでみたいです。


今回のレッスンを通じて、馬とコミュニケーションをとるためには、馬への深い理解と愛情、リスペクトが必要なのだとあらためて実感し、たくさんのことを学ばせていただきました。第1回目ということで、至らぬ部分も多々あったことと思います。時間配分なども考慮し、さらにレベルアップしてみなさまをお迎えしたいと思っております。


次回の「過ごす日」は4月13日(日)、藤本先生のワークショップ 第2回を開催します(会員限定、要予約)。
3月12日(水)受け付け開始です。どうぞよろしくお願いいたします。

4月13日(日)【会員限定ふれあいイベント】「フォスターホースと過ごす日」開催のお知らせ
https://rha.or.jp/topics/20250310_event-info.html




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