サマーナイトシティは、2012年のマイルチャンピオンS(GI)はじめ5つの重賞レースを制したサダムパテック、2018年のヴィクトリアマイル(GI)を制したジュールポレールの二頭のGI馬を輩出した名繁殖牝馬ですが、自身には重賞勝ちがなく、公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの「引退名馬繋養展示事業」の助成金の対象とならない馬です。
先にフォスターホースとして受け入れたマンダララのような外国からやってきた繁殖馬同様、国内においてもサマーナイトシティのように自身に重賞勝ちはないながら、重賞馬を輩出した馬の余生は引退馬協会にとっても以前からなんとかしたいと考えていたテーマでした。
ナイスネイチャは重賞レースを4つ優勝しましたが、母のウラカワミユキには重賞勝ちはありませんでした。しかし、ナイスネイチャを生んでくれたウラカワミユキは同じように大切な存在だったので、フォスターホースとして受け入れることになりました。
サマーナイトシティ プロフィールhttps://www.jbis.or.jp/horse/0000619977/
サマーナイトシティについて→https://rha.or.jp/f/summer_night_city.html
最初にサマーナイトシティの相談を受けたのは昨年のことで、不受胎が続いているので引退させたいとのことでした。その時には引退馬協会で引き受けることができる余裕がなく、もう一年、繁殖として使うことになりましたが、やはり不受胎だったとのこと。
ですが、重賞馬を輩出したお父さん、お母さんに、ナイスネイチャ・バースデードネーションの支援枠を広げたことで、こちらからお声かけをし、この度、新井昭二牧場より譲渡していただくことが決まりました。
馬体検査を実施したのち、秋には最終繋養地へ移動する予定です。
当面は仮預託の為、見学はできません。
競走馬として繁殖馬としてのお仕事を終えたサマーナイトシティのこれからの余生が穏やかで幸せなものとなりますよう、見守っていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。