フサイチバルドル(22歳)が、余生を送る新ひだか町の荒木牧場に移動して5ヵ月が経ちました。
乗用馬時代には宮城県仙台市にある東北大学学友会乗馬部に所属していたので、雪景色には慣れているとは思いますが、フォスターホースになって最初の冬を迎えようとしています。
少し眠そうな表情
道央、道北では先日、今年最初の積雪を迎えましたが、夏は涼しく冬は雪が少ない「涼夏少雪の郷」をキャッチフレーズにしている新ひだか町にある荒木牧場では、まだまだ過ごしやすい日々が続いています。
例年に比べると草丈は短いものの、まだ青草の緑が残っていてフサイチバルドルも歯先でこ削ぎ取るようにして青草を食んでいます。
現在は朝の6時頃から昼の14時頃まで放牧されています。
収牧は荒木牧場代表の荒木貴宏さんが直々に行いますが、時間がある時には数分間、馬とコミュニケーションを取ってから入れるようにしているそうです。自分ではなかなか掻けないタテガミの根元を荒木さんに掻いてもらうと気持ち良さそうに鼻の下を伸ばしています。
荒木さんにタテガミの根元を掻いてもらって気持ちよさそう!
[動画]たてがみカキカキ気持ちいいね! フサイチバルドル
「長く馬術部に在籍して多くの人間と触れ合ってきたから人馴れしているのでしょうが、元々が人懐っこい性格なんでしょう」と荒木さん。フサイチバルドルに作業着の袖を甘噛みされ、よだれで濡らしながらも楽しそうに話してくれました。
「他の功労馬も人懐っこいんですけど、バルドルはこんなことも出来るんですよ」と言いながら、放牧地の奥に進み出した荒木さん。
軽く口笛を吹くと、フサイチバルドルは呼ばれた方向に歩み寄って行きます。
荒木さんの口笛にあわせて歩み寄るバルドル(信頼の証ですね!)
[動画]信頼の証! 口笛にあわせて歩くフサイチバルドル
毎日のルーティンになっている厩舎に帰る時間帯に、(餌で釣る訳でもなく)人に指示されて厩舎の反対方向に歩いていくのは、人と馬とのコミュニケーションが取れていないと出来ない事だと思います。
「引き手無しでここまで従順な馬はなかなかいません」と荒木さんもバルドルの素直な性格を褒めていました。
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