フサイチバルドルは、“終の棲家”となる新ひだか町の荒木牧場で初めての年越しを迎えました。
元々、日高地方は北海道では雪が少ない地区ですが、海岸沿いに位置する荒木牧場は特に雪が少なく、今年は重機を使った除雪作業は2回ほどしかしていないそうです。
昨年12月10日に天寿を全うした僚馬ブライアンズロマン(32歳没)も四十九日を迎え、馬房の祭壇もそろそろ片付けるそうです。
四十九日が過ぎたブライアンズロマンの祭壇
今年23歳のフサイチバルドル(誕生日は5月15日)。
変わらず元気に過ごしていますが、旺盛な食欲で放牧地に生える短い青草を、黙々とこそぎ取るように食べています。入厩時に気になっていた左肩の歩様も、素人目には全く違和感を感じません。
この時期、荒木牧場の放牧地からは雪化粧した日高山脈を見渡すことができ写真映えします。荒木牧場では生産も行っていますが、繁殖厩舎は分場にあるので功労馬の見学は年間を通じて可能となっています(3日前までに連絡が必要)。
「雪の日高山脈をバックに佇むフサイチバルドルにぜひ会いに来てください」と荒木牧場の荒木貴宏代表は話していました。
日高の山々を背景に
[動画]フサイチバルドルと日高山脈
先日、フサイチバルドルが所属していた高知競馬場の2023年の年間売り上げが過去最高となる976億1100万円になる見込みとニュースになっていました。今からわずか15年前は存廃問題に揺れ、2008年の年間売り上げは38億8100万円でした。
2009年に導入した通年でのナイター開催や、馬券のインターネット発売の普及により売り上げ25倍の驚くべきV字回復を果たした訳ですが、その厳しい時代の看板馬として高知競馬を支えてきたのがフサイチバルドルです。フサイチバルドルが制した2010年の高知県知事賞(大晦日に行われる高知競馬のグランプリレース)の1着賞金は135万円でしたが、2023年の1着賞金は2000万円でした。
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