乗馬クラブアリサで繋養されているフォスターホース、響輝(ロードシンフォニー)の報告をお届けします。
ホームページの「お知らせ」やSNSですでに報告させていただいておりますが、2022年12月17日朝、響輝が享年19歳(満年齢)で旅立ちました。
詳しくはこちらからご覧ください。→訃報:響輝(ロードシンフォニー)
乗馬クラブアリサの中山光右先生、千賀子さん、獣医師の先生方、すべての関係者のみなさま、
そして、響輝を支えてくださいましたみなさまに、深く御礼申し上げます。
12月20日、乗馬クラブアリサさんに伺いました。響輝とのお別れです。
響輝はキョウエイボーガンが最晩年を過ごした、馬場にもっとも近い馬房で眠っていました。安らかなお顔でした。たくさんの花、リンゴ、ニンジンが祭壇に供えられ、その日も続々とお花が届けられ、午後には会員さんもお別れに来られました。
この日までに多くの方が弔問されました。響輝を偲ぶ電話やメールも、中山先生と千賀子さんの元にたくさん届いたそうです。
「ボーガンが亡くなったときは、あふれるほどのお花やお供えをいただき、たくさんの方がお別れに来られました。
多くの方に見守られながらボーガンが旅立ったように、響輝のお別れも寂しくならなければよいなと…。
でも、そんな心配は不要でした。本当にたくさんの方が響輝のことを想い、別れを惜しんでくださいました。ありがとうございます」(中山先生)
お別れ前の響輝の祭壇
たくさんのお花と供物が供えられました
いまは元の馬房内に祭壇がしつらえられています
(12月25日 アリサさんより)
* * *
12月4日、カメラマンの朝内大助さんがカレンダー撮影でアリサさんへ。訃報に添えた画像は、そのときに撮影されたものです。
そしてこちらは、12月14日、アリサだよりの取材に伺いました。いつもと変わらず、姿勢よく、カッコよくてカワイイ響輝でした。
12月14日 馬房で過ごす響輝
この日はとてもよい天気でした
12月14日 千賀子さんと歩く響輝
亡くなる前日の響輝です。
[動画]響輝_プレゼントにいただいた無口を着けて
(12月16日 アリサさん撮影。SNSでも紹介しました)
響輝は競走馬を引退後、警視庁騎馬隊を経て、「次の馬生支援」対象として引退馬協会で引き受けました。乗馬としていったん他の乗馬クラブへ譲渡したのち、2020年1月に引退馬協会の所有となり、乗馬クラブアリサさんへやって来ました。
当初はフォスターペアレントの募集はなく、「次の馬生支援基金(通称:スキャン基金)」にて繋養しておりましたが、より安定して響輝を養っていけるように、2020年9月にFP会員の募集を開始しました。
響輝はフレグモーネになりやすく、常に足のケアが必要な馬でした。足だけでなく全身の状態がよくなるように、中山先生と千賀子さんが食餌、調教等にも細心の注意を払いながら、世話をしてこられました。
「今年はフレグモーネが一度も出なかったんです。こんな年は初めてで、よかったねと喜んでいたところでした。悪いところがなく順調だっただけに残念でなりません。響輝にも、みなさまにも、ただ申し訳ありません…」(千賀子さん)
千賀子さんは、毎日、響輝の足を時間をかけてマッサージするなど、献身的なケアを続けてこられました。
そして、響輝とのお別れは、突然の出来事でした。
「どうして?なぜ?と混乱し、悔いるばかりでしたが、いちばん驚き、不安がっているのは響輝自身ではないかと…。そのことに気がついて、少し落ち着きました。響輝が安心して眠れるように、私たちがしっかりしなくては」(千賀子さん)
移動が多い馬生でしたが、たくさんの出会いがあり、アリサさんを終の棲家として余生を過ごしました。
響輝は本当に幸せな馬だったと思います。ありがとうございました。
* * *
アリサさんで長く過ごしてきたキョウエイボーガンが亡くなったのは、2022年1月1日のことでした。まもなく一周忌を迎えます。
現役時代のボーガンの画像を松本かおり様よりお送りいただきました。
「ありし日のボーガン。メンコの色がクリスマスカラーです」とのこと。赤と緑! ボーガン、似合っていますね! 素敵な画像をありがとうございました。
ありし日のキョウエイボーガン
1994年10月2日 中京競馬場 セントウルS
1994年10月15日 阪神競馬場 オパールS(現役最後のレース)
今年はアリサさんにとっても、引退馬協会にとっても本当に大変な1年となりました。
ボーガン、そして響輝、安らかに。
どうかみんなを見守っていてください。
* * *
見学・弔問訪問時のお願い
新型コロナ感染症対策によるさまざまな制限はほぼ解除され、人の往来も盛んになってきました。
乗馬クラブアリサさんでも見学の受け入れを行っています。
ただ、アリサさんはご夫婦のみで運営されている小さなクラブなので、万一感染してしまうと運営に大きな影響が出ます。ご訪問の際には密を避ける為に3~4名の少人数としていただくなど、十分なご配慮をお願いいたします。
また状況によっては受け入れを停止せざるを得ない場合もあります。
受け入れ状況に変更があった場合は、引退馬協会会員のみなさまにお送りしている会報「RHA通信」や「見学情報」に掲載していますが、最新の情報は必ずホームページの会員専用ページをご覧になるか、訪問前に乗馬クラブアリサさんへご確認ください。