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「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」19頭目の適用馬として、2月よりフォスターホースに仲間入りしたソリストサンダー(5月2日で満10歳)は、新冠町のコネクトファームで脚部の治療を行いながらのんびりと過ごしています。
高台にある厩舎から放牧地と大狩部橋(工事中)を見渡す
コネクトファームは2024年5月に開場したばかりの養老馬の飼養を中心とした牧場です。同ファームの鈴木貴子さんに話を伺いました。
「(1月上旬の)去勢手術から日が浅いので、まだ競走馬としてのピリピリとした部分が残っています。自分を持っていて『嫌なことは嫌』といった我の強い馬です」と、鈴木さんはソリストサンダーの性格を話してくれました。
残雪の上で佇むソリストサンダー
引退の原因となった左前脚の軽靭帯炎には「PRP療法」で治療にあたっています。PRP(Platelet-Rich Plasma)療法は、患者の血液から採取した血小板を濃縮し、患部に注射する再生医療で、サッカー、野球、テニスなどで著名なスポーツ選手が治療を受けています。
「PRP療法の段階で放牧地を走り回るような無理はさせたくないので、今は小さな放牧地で朝7時〜10時頃までの短時間放牧を行っています。ソリストサンダーは馬房で過ごす方が好きな“インドア派”なので、帰りたくなると木戸口の前でウロウロしています」(鈴木さん)
脚部の負担にならないよう短時間放牧を行っています
撮影しようと放牧地に近づくと、小枝を咥えたソリストサンダーが肩を揺らしながら迫って来ました。目つき鋭く、黒澤明監督の名作映画『用心棒』を思わせる佇まいです。
私(取材者)「先生、お願いします!」
ソリスト「うむ…」
刀(小枝)を携えて登場する用心棒
ソリストサンダーは木戸口の前まで来ると、今度はポンポンと刀(小枝)の手入れ。鍛えた刀身を満足そうに眺めていました。男の子はいくつになっても刀を振り回すのが好きですね。(ネタになるいいシーンが撮影できました!)
[動画]用心棒?! 持参の刀(枝)の手入れをするソリストサンダー
渋い佇まいのソリストサンダー
人に対しては強く当たるソリストサンダーですが、馬に対しては優男(やさおとこ)。特に女・子供(牝馬・仔馬)には優しいとのこと。この日は、隣の放牧地にいた牝馬と顔を突き合わせてイチャイチャしていました。
隣の放牧地の牝馬と(左がソリストサンダー)
[動画]隣の牝馬さんとイチャイチャするソリストサンダー
ラブラブな2頭
まだまだ治療に時間はかかりそうですが、それなりに楽しい毎日を送っているようです。コネクトファームは放牧地沿いに桜の木が植えてあるので、春になればいい画が撮れそうです。お楽しみに。
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2025年3月13日現在
ソリストサンダー 会員数:1名 口数:0.5口
ソリストサンダー フォスターホースになった経緯(プロフィール)
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