訃報:セイクリムズン

※2022年12月12日に引退馬協会のHPの「お知らせ」に掲載した記事の転載です。

悲しいお知らせです。
セイクリムズンが、本日12月12日朝方(推定4時頃)息を引き取りました。16歳でした(満年齢)。

10月1日、鹿児島への移動の中継地として千葉県香取市の乗馬倶楽部イグレットに到着しましたが、輸送性肺炎を患い、闘病しておりました。毎日、抗生物質と解熱剤を使いながらの綱渡りのような療養生活でした。しかし、ここ最近は解熱剤を使わずに過ごしており、表情も良くなってきていました。

それでも獣医師からは重度の肺炎であることは変わらないと言われていたので、気が休む事はありませんでした。

ここ2日ほど、また少し状態が下降していたので、夜間に何度か馬房を訪れ、様子を確認をしていました。12日未明の1時前頃に確認したときは熱も下がっておりましたが、牧草を食べていなかったので、大好きなニンジンを切ってあげると美味しそうに食べてくれました。ニンジンを食べ終わるとそのまま、牧草を食べ始めました。

早朝5時ごろスタッフが様子を見に行くと、セイクリムズンは既に息を引き取っており、体が冷たくなりかけていました。朝方の4時くらいに亡くなったものと推定しています。

千葉に到着してからは、熱があって厳しい時にも一生懸命に餌を食べてくれて、病気に負けない前向きな姿勢をずっと見せてくれていました。乗馬倶楽部イグレットのスタッフのみなさんも、そのひたむきな姿に元気を与えられたとのこと。希望を持つことの大切さを、セイクリムズンは教えてくれました。


この2ヵ月半、本当によく頑張ってくれました。
今はただ、セイクリムズン号の冥福を祈るばかりです。

フォスターホースとしての生活は短いものとなってしまいましたが、ご支援いただいたみなさまに心より御礼申し上げます。

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弱っている馬に寄り添う不思議な馬・ギニョール(左)に惹きつけられて

  • 2022年12月6日

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  • 2022年12月1日

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