北海道浦河町の東栄牧場さんで過ごすフォスターホース、ポップコーンジャズ(23歳)、ライラプス(21歳)、マリーンウィナー(18歳)の近況報告をお届けします。
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東栄牧場は浦河町の荻伏地区、国道235号線から500mほど入った丘陵地帯にあります。放牧地からは北に日高山脈、南に太平洋を望む風光明媚な場所にあり、2015年に閉鎖された日高スタリオンステーションさんや、フォスターホースのディープスカイ(2008年の日本ダービー優勝馬)を生産した笠松牧場さんに隣接しています。
近くには砂利を敷き詰めた昆布干し場もあり、夏には特産品の日高昆布を干す光景を見ることもできます。牧場の北側には2021年に惜しまれつつ廃線となったJR日高本線が通っていて。ノスタルジックな気持ちにもなります。
3頭はぞれぞれ別の牧場からここへやって来ました。10月30日、坂東牧場さんからポップコーンジャズが、11月11日に新冠橋本牧場さんからライラプスが、そして12月2日にマリーンウィナーが移動。3頭の引っ越しが完了しました。
ポップコーンジャズは「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」の対象馬としてフォスターホースになりました。
現役時代は5戦1勝ながら、三冠牝馬スティルインラブの勝ったオークスにも参戦し5着と好走しています。2005年に繁殖入りしてからはラブリーデイ(宝塚記念など重賞6勝)、ボッケリーニ(目黒記念など重賞3勝)と2頭のJRA重賞勝ち馬を送り出しています。
ポップコーンジャズはすでに環境にも慣れ、落ち着いたようすです。入厩当初は翌年出産を控えた繁殖牝馬と一緒に放牧されていましたが、いまはライラプス、マリーンウィナーと一緒に放牧されています。
「大人しくて扱いやすい馬。自分が年長と理解しているのか放牧地では主導権を握っています」と東栄牧場の場長さん。
鼻筋をシュッと通る流星が綺麗な美人さんです。
ライラプスは2005年クイーンCの勝ち馬です。「地方重賞勝ち馬もフォスターホースに(中央重賞含む。10歳以上)」をテーマとした「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の対象馬として、受け入れが決まりました。
父はフレンチデピュティ、母はフサイチエアデールという血統。クイーンCの後、桜花賞12着、オークス12着、秋華賞5着と牝馬三冠を完走しました。勝ち星こそありませんがダート路線にも参戦し、2005年の関東オークスでは単勝1.2倍の1番人気に推され4着。この時の勝ち馬は先日新たにフォスターホースに仲間入りしたテンセイフジでした。
まだ環境に慣れていないのか、元々の性格かは分かりませんが、人や馬に興味を持つと近寄って来るところがあります。好奇心が旺盛なのでしょう。隣の放牧地の繁殖牝馬に近寄って、何やら話しかけたり寄り添って草を食べたり、マイペースに過ごしています。
ポップコーンジャズの項目で紹介した「[動画]ポップコーンジャズ ライラプス 晩秋の放牧地にて」にもそのようすが映っています。
何にでも興味津々。ずんずんと近づきます
[動画]ポップコーンジャズを撮っているとライラプスが挨拶に来ました
フレンチデピュティの産駒は生産者からは「ゴツゴツしている」と評されますが、本馬も肩や首差しなどがっちりした体型をしていて、お腹は現役繁殖牝馬のようにぽっこりしています。
ポップコーンジャズが“綺麗なお姉さん”なら、ライラプスは“グラマーなお姉さん”と言ったところでしょうか。
「ライラプスも扱いやすい馬です。馬体も見ての通りがっしりとしていて若々しく健康状態に不安はありません」と場長さんは話します。
マリーンウィナーは、ポップコーンジャズと同じく「引退繁殖馬」をテーマとした「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」適用となり、フォスターホースとして受け入れました。
新冠町のハシモトファームさんの生産馬で、父はフジキセキ、母はドバイソプラノという血統。現役時代は船橋競馬の名伯楽・川島正行厩舎に所属し5戦2勝の成績を挙げました。現役引退後は浦河町の梅田牧場さまで繁殖入りし14年間に8頭(牡馬2頭、牝馬6頭)出産。3番仔のホワイトフーガは2015年16年のJBCレディスクラシックを連覇するなどダート交流重賞で7勝を挙げました。
12月下旬、3頭が一緒になった様子を見に東栄牧場を再訪しました。
新たに加わったマリーンウィナーは、場長さんによると
「自分が一番最後に入った後輩だと理解しているようです。序列はポップコーンジャズ>ライラプス>マリーンウィナーの順番です。3頭とも扱いやすくて何の問題もありません」とのこと。おだやかでかわいらしい雰囲気のマリーンウィナー。コミュニケーション能力も高いようです。
[動画]ライラプスとマリーンウィナー よく似た栗毛女子
栗毛のライラプスとマリーンウイナーはどちらも左後ろ脚が白い「左後一白」。鼻筋には細い流星が通っていてとてもよく似ていますが、タテガミの色が明るいのがライラプスです。
額の流星はライラプスが「ハブラシ」、マリーンウィナーが「もんじゃ焼きのヘラ」と覚えてください。ちなみに、ポップコーンジャズの流星は「お好み焼きのヘラ」です。(ハブラシとヘラのたとえはキュートな女子たちには似合わない? よきアイデアをお持ちのみなさま、ご教示ください!)
雪が解けた放牧地をゴロゴロ
気持ちよさそうです
3頭の距離感は今のところ付かず離れずといった関係ですが、今後どのように変化していくのか?
東栄牧場の四季を交えながらレポートしていきます。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
東栄牧場さんは繁殖も行っているため、11月から翌年5月まではポップコーンジャズ、ライラプス、マリーンウィナーのFP会員さんのみ、1年を通して見学可能です。
見学希望の場合はお問い合わせフォームから希望日をお知らせください。事務局にて調整いたします。余裕をもってお申込みください。お電話の方は北海道事務所まで(会報にてご確認ください)。
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