今年は暖冬で日高管内は雪の少ない日々が続いています。同じ暖冬でも雨が降ると、夜中に地面が凍結し高齢馬にとっては滑って転倒するリスクがあるのですが、幸いにして雨が降ることもほとんど無いので過ごしやすい冬です。
浦河町の東栄牧場で暮らすフォスターホースたちは、昨年ここに移動してきました。3頭が合流して2ヵ月が経ち、穏やかな気候の中、のんびりと過ごしています
来たる2月6日に満24歳の誕生日を迎えるポップコーンジャズ。元気に過ごしています。
3頭は何頭もの子育てをしてきたベテランお母さんたち。今更争ったり、力関係を主張したりすることは無いのですが、自然とグループの中心にいるリーダー格とのことです。
収牧時にはポップコーンジャズが木戸口の先頭に立ち、ライラプスとマリーンウィナーは周囲で待機しているので、東栄牧場の場長さんが先頭でポップコーンジャズを引き、奥様が大人しい2頭を曳く形で出し入れしています。
目力があります
放牧地のボス的存在
ポップコーンジャズの代表産駒には、2015年に宝塚記念と天皇賞・秋を優勝、重賞6勝を挙げたラブリーデイがいますが、現役に2022年の目黒記念など重賞3勝を挙げたボッケリーニがいて、昨秋から京都大賞典、チャレンジカップ、アメリカJCCと3戦続けて2着に好走しています。
ボッケリーニはすでに8歳ですが、今年は母の元に4つ目のタイトル獲得の報せが届くかもしれませんね。
ライラプスは2月19日に満22歳の誕生日を迎えますが、こちらも変わりなく元気に過ごしています。
チェック柄の馬着もお似合いです
ライラプスは武豊騎手とのコンビで2005年のデイリー杯クイーンカップ(G3)を優勝しています。先日は『週刊Gallop』の取材を受けました。2月5日発売号(クイーンカップ特集)にカラー1ページの記事が載りますので、ぜひご覧ください。
また、先日はジャパン・スタッドブック・インターナショナルの「引退名馬繋養展示事業(前期)」の2024年度新規対象馬が発表されましたが、本馬は申請が間に合わず(後期)での申請を予定しています。
マリーンウィナーも2月16日に満19歳の誕生日を迎えます。3頭が同じ2月生まれ、わずか2週間の間に立て続けに誕生日を迎えることを原稿執筆中に気がつきました。
かわいらしい印象のマリーンウィナー
おとなしくて扱いやすい馬」とのことですが、放牧地での撮影中も目立った動きがなく、まだ個性が掴めません。
マリーンウィナーは昨年が最後のお産、4月8日に父オーヴァルエースの牡馬を出産しています(父も母も梅田牧場生産馬の配合です)。この日は、3頭並んで離れた放牧地で過ごす現役繁殖牝馬のグループをじっと眺めていました。繁殖生活を思い出していたのでしょうか?
馬産地ではとねっこ誕生の報せもそこかしこから届いていますが、東栄牧場様でも間もなく出産シーズンを迎えます。
東栄牧場さんは繁殖も行っているため、11月から翌年5月まではポップコーンジャズ、ライラプス、マリーンウィナーのFP会員さんのみ、1年を通して見学可能です。
見学希望の場合はお問い合わせフォームから希望日をお知らせください。事務局にて調整いたします。余裕をもってお申込みください。お電話の方は北海道事務所まで(会報にてご確認ください)。
どの馬を選んでいいかわからないという方は
「フォスターホースを特定しない」フォスターペアレント会員になっていただくと
フォスターホースを特定せず、すべての馬に対してご支援いただけます。
フォスターホース支援状況はこちらからご覧ください。→フォスターホース支援状況