渡辺牧場さんから、ナイスゴールドとモアザンベストの近況報告が届きました。馬たちが嫌うアブもふえてきました。本格的な夏の到来です。
* * *
近況報告
朝のうちは霧が立ち込めて涼しく、アブも出ていませんでした。晴れてくると途端にアブが現れ、馬たちは険しい表情になりました。厩舎の中はひんやりして暗いので、最初は馬について馬房に入って来たアブも次第に明るい外へ出て行きます。(ただ、今年は早くからサシバエが目立ちます。)夕方はまた涼しくなると放牧し18時半頃から収牧しています。
7月20日に今年の一番牧草収穫作業を全て終えました。ここは海が近いので、これまでは割と涼しい時間帯が多かったですが、例年ですと7月下旬から本格的な暑さになってきます。
ナイスゴールド
父ナイスネイチャが亡くなった後、多くのFP会員様がナイスゴールドに移行して下さり、お陰様でナイスゴールドの口数が満口(80口)となったそうです。温かいご支援を誠にありがとうございます。
牧場のあちこちにナイスネイチャが居た思い出があり、でも今は居なくて虚しさを感じて歩いていたら、ふと馬房の裏戸から顔を出すゴールドの顔がナイスネイチャと重なりました。ここに、父の血を受け継ぐゴールド(もちろんセイントネイチャーも)が生きて動いているということに、心が慰められました。
前回、特殊装蹄をしていただいてから今も歩様は安定しています。
冬期間と違い、今は馬房の引き戸を閉めると暑いので、開け放してお昼の飼い葉を食べさせていますが、集中して食べることができるようになりました。10数分ほどで食べ切り、曇って涼しければまた放牧していました。
特殊装蹄された蹄
ゴールドとマキヒメを放牧する時間帯は薄明るくなった頃で、ここのところ鹿7~8頭の群れと出くわすことが何度もあったそうです。私が見た時はとても小さな小鹿を連れた3頭組でした。
ゴールドは少し不安そうに場長の背後に隠れるようにしていたそうです。鹿が通過するのを待って放牧し、ゴールドたちは落ち着いて過ごしていたそうです。
7月20日夕方
モアザンベスト
前回の近況報告で、放牧地で「一番謙虚な順位」で穏やかに過ごしているモアちゃんをお伝えしました。このごろは日中晴れるとアブに追われ、少しでも早く厩舎に入りたくて放牧地の出入口辺りを歩き回ります。私たちも早く入れてあげようと急いで迎えに行きます。
いつも最初に放牧地から出るのは強い順にゲッケイジュとケイウンコユキです。それから、バイラー、モアちゃんになります。
先日、旧牧場長が、早く帰りたくてイライラしているゲッケイジュとケイウンコユキを掴んで馬柵棒(ませんぼう)を開けて外に出したところで、あれ?掴んでいたのはゲッケイジュではなくてモアちゃんだったと気付きました。
モアちゃんはあまりにも帰りたくて我慢できなくてボスのゲッケイジュを差し置いて一番前に出てきていたのでした。すぐに私はモアちゃんの引き手(綱)を受け取り、馬房に連れ帰りました。
黒いラップの牧草ロールのそばにいることが多いモアちゃん
一方、夕方涼しくなって再放牧すると、今度はいつまでも帰って来ません。先日はこのグループだけ、20時になってやっと馬房に帰りました。モアちゃんが暗くなってきてもどっしり構えているので他の仲間たち3頭も安心するようで、草を食み続けていて一向に帰ろうとしませんでした。
次回の更新は2023年8月7日(月)を予定しています。
お楽しみに!
渡辺牧場へ移動する前のエイシンルーデンスの近況報告は
【見学について】
引退馬協会会員の全FP会員、一般会員、後援会員のみなさまの新規見学受付を再開しています。
お申し込み方法は会員専用ページでご確認ください。
賛同会員のみなさんを含む、一般の方の見学の最新情報は、
渡辺牧場Twitterまたは競走馬のふるさと案内所の見学情報をご確認ください。
余生を支えてくださる【FP会員】募集中
2023年7月20日現在
ナイスゴールド 70名 47口 残口33口
(※20日現在、手続き完了済の口数です。
ナイスゴールドは、手続き中のお申込み分と合わせて満口[80口]となりました)
モアザンベスト 15名 9.5口 残口70.5口
よろしくお願いいたします!
どの馬を選んでいいかわからないという方は
「フォスターホースを特定しない」フォスターペアレント会員になっていただくと
フォスターホースを特定せずにご支援いただけます。
フォスターホース支援状況はこちらから→フォスターホース支援状況
「35歳のバースデードネーション」
ナイスネイチャの誕生日に合わせて、引退馬支援のご寄付を募る「ナイスネイチャ・バースデードネーション」を今年も行いました。
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」
開催期間:2023年4月16日〜5月15日
今年のテーマは「地方競馬の重賞勝ち馬もフォスターホースに!」でした。
たくさんのあたたかなご支援をありがとうございました。