この度、外国産種牡馬のプリサイスエンドが種牡馬生活を引退することとなり、引退馬協会での受け入れが決まりました。
プリサイスエンドは、父にエンドスウィープ、母をPreciselyとして1997年4月4日、米国で生まれました。
競走馬としては2000年に米国のベイショアS(GIII)優勝など9戦4勝の成績を挙げ、引退後は米国で種牡馬入りし、米GII優勝のSherineを輩出。日本に輸入された産駒もみな勝ち上がりました。父エンドスウィープが早世したため、後継種牡馬としての期待も高かったことでしょう。2005年に日本に輸入され、北海道浦河町の日高スタリオンステーションに繋養され、重賞勝ちのグロリアスノアやカフジテイクなどの活躍馬を輩出しています。
2015年に日高スタリオンが閉鎖後は優駿スタリオンで過ごし、その後、新冠町の個人の牧場に移動して種牡馬生活を送っていました。
2020年の種付けシーズンを最後に種牡馬を引退することになり、日高スタリオン時代からずっとプリサイスエンドを見守ってきたご夫妻から、なんとか助けられないものかとのご相談がありました。
引退馬協会では、今年になって相次いで新たなフォスターホースを受け入れており、また、新型コロナ感染症で先行きが見えない中、さらに馬を受け入れることに不安はありました。しかしながら、プリサイスエンドは23歳という高齢であることから、乗馬への転用もできず、外国産種牡馬はジャパン・スタッドブック・インターナショナルの引退名馬繋養展示事業の助成金支給の対象外となるため、引退馬協会で受け入れなければ行き先が見つかる可能性は低く、処分されてしまうだろうとの切実な状態でした。
こうしたことから、スキャンと同様、当面はFP会員を募集しない形で受け入れ、「次の馬生基金」として広く寄付を募ることになりました。
プリサイスエンドは仮預託先にて去勢手術を行い、今は北海道岩内町のホーストラスト北海道へ移動する準備をしています。
遠い異国の地からはるばる日本へやってきたプリサイスエンドが、皆様のあたたかな見守りのもと、これからの余生を穏やかに過ごせますようご支援いただけましたら幸いです。
プリサイスエンド・プロフィール
プリサイスエンドは次の馬生支援基金にて繋養いたします。
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