再就職支援プログラム受講生として頑張ってきたヴァーゲンザイル。息労という、呼吸器系のアレルギー疾患が判明し、繋養先の厩舎みちくささんには発作をコントロールするために尽力していただいている毎日です。
譲渡が難しいためフォスターホースとなり、初めての近況報告がみちくささんから届きました。新しい近況報告ブログを作成するまでの間、「お知らせ」にてご報告いたします。
フォスターホースになって初めての近況報告です。
ザイルくんは通算成績112戦6勝[6-7-5-94]、12歳まで現役の競走馬として活躍していました。
こちらに来てからの印象は苦労人と言った感じで体の節々に長年頑張って来た跡が残っており、装蹄師さん、獣医さんの協力のもと蹄から少しずつ身体の悪い所を治して行きました。
少々きつくても無理をするところがあり、夏場の運動などは注意して行っていました。
溜まっていた疲れが取れ、身体のバランスが改善すると、本来のやんちゃさや感の強いところが出て苦労しましたが、現在はテンションが上がることも少なくなり、気持ちの切り替えも上手くなりました。
まずは引き馬でのFPさんをはじめ協会会員さんの騎乗を進めて行きますが、駈歩発進もしやすく、とてもゆっくり走ってくれるので、将来グラール(第1号フォスターホースのグラールストーン、ナイスネイチャのすぐ下の半弟)のように騎乗体験等でも活躍できるフォスターホースに成長して欲しいと思っています。
また、ザイルくんの他の馬に無い大きな特徴として、喋るように鳴きます。早く放牧場に迎えに来てほしい時、餌を待つ時、乾草のケースを外すとき、色々な声で鳴きます。
楽しみにしている食べ物を待つ時は大型犬のようにヨダレをだらだら垂らして待つのでびっくりしました(笑)。
変わった物を食べる時、久々に食べるおやつを食べる時は
「調査するからそこ、置いといて」と、アピールされるので、手からあげず草のケースの上に置いておくと、調査が完了してから食べています。
馬は言葉では喋りませんが、色々な所からその馬の性格や過去のことが伝わることが多いです。
今までとっても頑張って来て、ちょっとユニークな性格のザイルくんを支えていただけるフォスターペアレントの皆さんをお待ちしています!
フォスターホースになった経緯はこちら。