2月23日にメイショウドトウの開腹手術を実施しましたのでご報告いたします。
メイショウドトウのフォスターペアレント(FP)会員の皆様には速報でメールにて、その後会員の皆様向けに会員専用ページでご報告申し上げておりますが、23日朝から、メイショウドトウが疝痛を発症いたしました。
その後加療を続けていましたが、3回目の診察時に開腹手術が必要になるかもしれないとのことで、三石の家畜高度医療センター(NOSAI日高支所家畜高度医療センター)に移送しました。
検査の結果すぐに手術が必要な状態にはありませんでしたが、入院馬房で経過観察をしていたところ、23時20分ごろ急変、23時40分より開腹手術となりました。
術後のメイショウドトウ
腸にねじれはありませんでしたが、結腸付近に繊維質の消化できない餌がたまり、その重みで変位(位置がずれてしまう状態)があり、腸内に滞っていたすべてのものを出し、腸をもとの位置に戻しました。
高齢馬の全身麻酔はそれだけで心臓の負担が大きく、リスクのあるものですが、ドトウは無事に乗り越えてくれました。
麻酔からの覚醒時の起き上がりも心配でしたが、無事に立ち上がることができ、24日未明に入院馬房に戻ることができました。
その後馬房での補液が24日の正午前まで続き、その後1時間ごとに少量の牧草を与えています。
現時点では食べたり食べなかったりの状態が続いていますが、回を重ねるごとに目の輝きや力強さが増し、馬房内での動きも活発になってきました。
24日19時15分の食餌は
牧場から運んでいただいた短めのルーサン(乾草)
川越さんと佐々木さんが丁寧に硬い茎を取り除いてくれました
今後は再発防止のため、餌の見直しを行ってまいります。
経過が順調であれば、25日午前中の退院を予定しております。
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【お願い】
牧場及び事務局へのメイショウドトウの容体等に関する、個別のお問い合わせはご遠慮ください。
取材に関するお問い合わせ等は、「認定NPO法人引退馬協会所有馬 撮影・取材のガイドライン」https://rha.or.jp/topics/20221125_001.html をご参照の上、ご連絡をお願いいたします。
何卒、ご理解とご協力のほど、お願い申し上げます。
2024年2月24日 引退馬協会事務局