新ひだか町の荒木牧場で余生を送るフサイチバルドルは、年を越して24歳(誕生日は5月15日)を迎えました。
同じエリアで暮らしている「荒木牧場功労馬サポーターズ」所有のサポートホース・エスケープハッチは25歳(誕生日は4月9日)。荒木牧場の最長老・ロードクロノスは30歳(誕生日は3月27日)の大台を迎えました。今年も何事もなく穏やかな日々を過ごしてもらいたいものです。
フサイチバルドル
日高の山々を背景に
荒木牧場の明け1歳馬たち
功労馬エリアの隣で集団放牧されています
荒木牧場でも暖かい日が続いていますが、朝晩は寒くなったので馬服を着せています。フサイチバルドルは放牧地で気ままに動き回ったり、牧柵沿いに残った青草に首を伸ばしたりしています。
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今日もしっかり挨拶に来てくれました!
ご機嫌です
放牧地の土の上で「グルグルと魔法陣を描くような姿勢」を見せた時は寝返りの前兆。ゴロゴロと地面を転がると満足したように立ち上がりブルっと身震いして埃を落とします。
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前掻きから回ってゴロゴロ
気持ちよさそうです
土の上で魔法陣を描くように回り始めると
「ゴロンゴロン」の合図
ゴロを打って満足そう
お隣さんとどんな話をしているのかな?
この日は、通路を挟んだ対面の放牧地で過ごしているロードクロノスもゴロゴロと豪快な寝返りを見せていました。足腰に衰えが出てくると寝返りから起き上がるのに一苦労するようになりますが、2頭とも軽快に起き上がったのでまだまだ足腰は丈夫なようです。
通路を挟んで草を食むバルドル(左)とクロノス
フサイチバルドルは高知競馬で長く活躍しました。2024年12月31日に高知競馬場で高知県知事賞(高知のグランプリレース)が行われ、ユメノホノオ(牡5歳、父はフォスターホースのバトルプラン)が連覇を達成。このレースの1着賞金は2000万円ですが、2010年にバルドルが優勝した時の1着賞金は135万円でした。
(地方競馬は4月〜3月の年度で計算するので、まだ確定ではありませんが)2024年の年間売り上げは過去最高の約963億円に達する見込みだそうです。バルドルが優勝した2010年度の年間売り上げは約60億円…わずか15年前の話です。
25歳を迎えたアングロアラブの名馬・エスケープハッチ
隣の放牧地で過ごすエスケープハッチは2005年06年08年と南国王冠・高知市長賞(高知アラブのグランプリレース)を3勝しています。2008年は高知競馬が最も厳しい冬の時代で年間売り上げは約39億円でした(このレースの1着賞金は90万円)。
今やビジネスの世界でも話題に上がる「高知競馬のV字回復」は関係者の努力あってこそですが、フサイチバルドルやエスケープハッチなど厳しい時代を支えて来た名馬がいたことを忘れてはいけません。
“影の功労者”がのんびりと過ごしている姿をもっと多くの競馬ファンに知ってもらいたいですね。
冬期は見学者が少ないそうですが、荒木牧場では年間を通じて見学を受け入れています(3日前までに連絡が必要)。ぜひ会いに来てください。
通路に生える草を食べるバルドル
「隣の芝は青く見える?(おいしく見える?)」
フサイチバルドルがFHとなった経緯
https://rha.or.jp/f/fusaichi_baldr.html
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