2024.10.25

スズカコーズウェイ近況報告

9月24日にアロースタッド（北海道・新ひだか町）を退厩し、種牡馬生活を終えたスズカコーズウェイ（20歳）。

引退繁殖馬支援をテーマとした「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション 2024」の適用を受け、同日付でフォスターホースの仲間入りとなりました。

アロースタッドからの出発、仮預託先 Stable Happy Voyage（北海道・日高町）への移動、その後の近況をお伝えします。

退厩〜仮移動

9月24日朝、アロースタッドさんを訪ねました。スズカコーズウェイが長年暮らしたスタッドを退厩する日です。

長年暮らした厩舎を後にします

スズカコーズウェイは、父Giant's Causeway、母フレンチリヴィエラ、母の父フレンチデピュティという血統。2004年3月22日に新ひだか町のグランド牧場で誕生しました。永井啓弍氏の所有馬として、美浦の伊藤圭三厩舎からデビュー。芝の短距離を中心に活躍し、5歳時の2009年には京王杯スプリングカップ（G2）を優勝しています。2013年の京都金杯（Ｇ3／10着。勝ち馬は当時5歳のダノンシャーク）を最後に現役を引退、アロースタッドで種牡馬入りしました。

種付け頭数には恵まれませんでしたが、初年度産駒のバンドオンザランが日本で最初の2歳戦を勝つなど仕上がりの早さを見せ、2016年には61頭の繁殖牝馬を集めました。今年も13頭の繁殖牝馬を集めましたが、20歳という年齢を考慮しこのたび種牡馬を引退。引退馬協会のフォスターホースとして余生を送ることになりました。

［動画］スズカコーズウェイ　退厩の朝のお手入れ

アロースタッドさんでの最後のお手入れ

アロースタッドでの最後のお手入れ
担当の泉山さんと別れの挨拶

泉山さん、ありがとうございました

スズカコーズウェイを担当するアロースタッドスタッフの泉山昌彦さんは

「12年間もの長い間、種牡馬として頑張ってくれました。

　少しビビりなところもありますが、大人しくて気の優しい馬なので移動先でも可愛がっていただけることでしょう。

　来年ラストクロップも誕生しますし、これからデビューする世代もいるので子供たちも応援してあげて下さい」

と話されていました。

泉山さんに引かれて馬運車へ

久々の馬運車への積み込みに、少しハイテンションに

馬運車に乗るスズカコーズウェイ

納得したように、スムーズに乗り込みました

スズカコーズウェイにとっては、おそらく11年ぶりの馬運車。積み込みの際には一瞬立ち上がり、長年暮らした厩舎を振り返るなどの仕草を見せていましたが、納得したように乗り込みました。

アロースタッドからの移動先（仮預託先）は日高町のStable Happy Voyageさん。移動後もとても落ち着いたようすで、馬場で過ごしていました。

仮移動中に去勢手術を行い、状態が安定したら、フォスターホースのナムラタイタン（セン馬 18歳）が暮らす白老町の社台牧場で余生を送る予定となっています。

［動画］スズカコーズウェイ　移動初日のゴロンゴロン