この度、警視庁騎馬隊の退役馬、響輝(ロードシンフォニー)を引退馬協会のフォスターホースとして迎えることになりました。
響輝(ロードシンフォニー)は、2003年4月21日に北海道門別の加藤牧場で生まれ、美浦・田中清隆厩舎に入厩しました。
競走馬としては2走のみで勝つことはできませんでしたが、引退後は穏やかな気性を見込まれて、2007年2月14日に警視庁騎馬隊へ入隊。騎馬隊では新規に入隊した馬の名前を小学生に命名していただくことがあり、「響輝」という名前は当時人気があった「仮面ライダー響鬼」からいただいたそうです。
以来8年に渡って外国大使の信任状奉呈式の車列警護や、皇宮警備、近隣の小学校前などでの交通整理などの任務をこなしてきましたが、歩様のバランスが悪くなり、ハ行が見られるようになった為、2015年に騎馬隊を退役しました。
それまでにも何度か警視庁騎馬隊を退役した馬の行き先探しのお手伝いを依頼されてきたことから、「響輝の余生を何とか繋ぐことができないか」とのご相談があり、繋養していただける施設を探して譲渡しました。
譲渡先では響輝の脚や蹄の状態を見ながらケアを続けてくださいましたが、やはり乗馬クラブの馬として仕事を続けていくことは難しく、2020年1月に引退馬協会へ戻していただき、フォスターホースのキョウエイボーガンと同じ乗馬クラブアリサさんへ、以前お寄せいただいた支援金(「スキャン基金」として管理)を元に預託してきました。
乗馬クラブアリサさんでは、獣医による定期的な診察や装蹄師によるアドバイスを受けて日々治療やケアをしていただき、現在では完全ではないながらも馬術競技のM科目までこなせるようになっています。
引退馬協会では、馬とのふれあいを大切な活動のひとつとしています。
響輝の人懐こい穏やかな気性を活かし、お手入れや、可能な場合は引き馬による騎乗体験などのふれあい活動ができると考え、フォスターホースとして迎え入れることになりました。
なお、響輝をフォスターホースとして受け入れましたので、今後の近況は、「ボーガンだより」を「アリサだより」に変更して、キョウエイボーガンと共に報告いたします。
(過去の記事は「次の馬生支援ブログ」に「響輝だより」として掲載しています。)
響輝(ロードシンフォニー)のこれからの馬生を支えてくださるフォスターペアレント会員を募集します。
フォスターホースとして新たな馬生を歩む響輝(ロードシンフォニー)へのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。