引退馬協会代表理事の沼田です。
1ヵ月にわたり実施いたしました「ナイスネイチャ35歳のバースデードネーション(35歳BD)」を終了いたしました。
協会代表理事として、ご支援いただいた皆様に感謝の気持ちをお伝えしたく、この場をお借りしてご挨拶申し上げます。
一昨年の「33歳のバースデードネーション(33歳BD)」において、突然のご寄付のうねりに驚かされました。昨年(34歳BD)は少し落ち着くのではと考えておりましたが、更に前年を大幅に上回り、皆様のご期待が継続していることを実感いたしました。
おかげさまでこの2年間であわせて32頭の馬を引き取り、まだ受け付けできる状況となっています。特に34歳BDの再調教は時間がかかり、譲渡先とのマッチングも慎重に行う必要があるのでなかなか進んでおりませんが、一頭一頭ゆっくり大切に再就職に向けた取り組みを実施する所存です。
正直なところ、昨年の実績があまりに大きかったため、今年はそれを超えることはないだろうという気持ちでおりました。
ところが、初日の深夜からハイペースでご寄付が積みあがっていき、あっという間に目標金額、更にネクストゴールをクリアするという驚くべき結果を残していただきました。
35歳BDは、昨年より4,466名多い21,621名の方々から、74,021,008円のご寄付をいただきました(5月16日9:00 Syncableサイトによる)。
改めまして、心より御礼申し上げます。
5月6日付の「活動報告」でもお伝えしましたが、改めて使途についてご説明いたします。35歳BD終了時点での寄付金総額約7,400万円は、以下のように使用する予定です。
(1)重賞勝ち馬の繋養費用等として4,320万円(135万円×32頭)
今年のテーマである「地方・中央問わず重賞を勝った馬をフォスターホースに」の受け入れ頭数を、当初は7頭と設定し、その後ネクストゴールでは15頭に増やしましたが、寄付額が大きく伸びたことにより、さらに17頭増やし32頭とします。
ただし地方競馬においては重賞競走の数が多く、中には知名度が十分でない馬もいます。
35歳BD受け入れ第1号となった「フサイチバルドル号」も、高知競馬の低迷期に大活躍した一頭ですが、JRAファンにとってはなじみの薄い部分もあるかと思われます。
このため、その馬を飼養するためのフォスターペアレント(一口里親)が充分に集まらなかった場合は、次項(2)の基金より拠出いたしますのでご了承ください。
(2)繋養費安定化基金として2,190万円(寄付総額の約30%)
里親が集まらなかった馬や物価の高騰による繋養費の増加に準備するために、基金として上記の通り積み立て、長期のリスクに備えます。
協会の運営を安定的に維持することは、お預かりした馬たちを確実に最後まで見守るための基本ですので、ご理解の程お願いいたします。
(3)収納代行手数料等として890万円(寄付総額の約12%)
33歳および34歳BDの実績をもとに手数料を計算しております。
今回の寄付金についても、今までのBD同様に当協会の一般会計とは切り離し管理します。
全額を対象馬のために支出し、このドネーションの目的外(例えば当会の人件費等)に使用することはありません。
馬の受け入れおよび収支については、随時こちらのページでご報告いたします。
今回も皆様に大変大きなお力を頂き、誠にありがとうございました。
また、ナイスネイチャ35歳の誕生日当日に、「ウマ娘」キャラクターのナイスネイチャさんの誕生日を巡るゲーム内の会話等も話題になりました。BDを盛り上げてくださいました株式会社サイゲームスの皆様にも、厚く御礼を申し上げます。
ご寄付していただいたお一人お一人のお気持ちを深く心に刻み、これからも透明で馬たちに寄り添った運営を実行してまいります。
5月16日現在、ナイスネイチャは食が細くなってきているとのこと。体調が上向いて、また来年もナイスネイチャの誕生日をともに祝い、この場でご挨拶できることを祈念いたします。皆様に心より感謝申し上げます。
認定NPO法人 引退馬協会
代表理事 沼田恭子
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[※寄付金の総額について](事務局より)
シンカブルへ寄せられたご支援は、銀行振込分や毎月の継続のご寄付により、実際にはさらに増える見込みです。
また、ペイパルに寄せられた海外からのご寄付は、5月16日9:00現在 43名 137,327円のご寄付がありましたことを併せてご報告申し上げます。
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【ご参考】
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」(2021年)
・収支報告
・対象馬(フォスターホース)一覧
「ナイスネイチャ・34歳のバースデードネーション」(2022年)
・収支報告
・対象馬(再就職支援プログラム受講生)一覧