メイショウドトウの近況報告がノーザンレイクの佐々木祥恵さんから届きました。
前回のドトウだよりの記述通り、ネコパンチが隣の放牧地にやって来るのを待ってしばし見守る毎日ですが、天候が穏やかな日にはネコパンチが草を食べ始めると自身はスタスタ歩いて放牧地の1番奥まで行って雪を掘って草を食べています。昨年の冬は奥に足を運ぶことはなかったと記憶していますので、今年は活動的になったと感じます。
昨年の話になりますが、12月4、5日とドトウの競走馬時代の担当厩務員の千田智久さんが息子さんと一緒にドトウに会いに来てくださいました。競走馬時代から大好きだったりんごなどお土産もたくさんいただきました!
千田さんがいらした時間はドトウは馬房の中でした。千田さんは会うなりドトウの顔をガシッとホールド。頬と頬をくっつけ合う様子は、とても微笑ましかったです。
現役の時のドトウはパドックでの気合がものすごくパワーもあるので、曳いて歩くのが大変だったと仰っていました。
現在も放牧地への行き帰りに立ち上がったりすることがあるのですが、栗東トレセンでもやはり立ち上がってうるさい面を見せていたようです。
放牧地でよくゴロゴロ寝転んでいるドトウですが、現役時も大好きでほぼ毎日砂場(トレセン内に砂浴びができる場所が何箇所かある)に連れていき、砂浴びをさせてあげたとのこと。放牧地は天候によって地面の状態が変化するので滑りやすくなったり、ゴロゴロできない時もあります。けれどもトレセンの砂場は屋根付きなので、足場は常に安定しているので安心して砂浴びさせられます。贅沢ではありますが、屋根付きの砂場をドトウのために作ってあげたいと時々妄想しています。
千田さんは、放牧中のドトウも見たいと翌朝も来訪されました。放牧地で一緒に写真を撮りたいのに、その日は奥の方で草を食むのに夢中で、なかなか手前まで来てくれません。千田さんは無口と曳き手を持って、ドトウを迎えに行き、ドトウを連れて戻ってきました。千田さんは現役の厩務員ということもあり、ドトウを曳く姿は颯爽としていました。
こうしてともに歩くのは、ドトウが競走馬時代以来のはず。そう思うと、撮影しながら胸がジーンと熱くなりました。
千田さんと息子さんはドトウと記念撮影をし、名残惜しそうに帰って行かれました。苦楽をともにした千田さんと会った2日間はドトウにとっても特別な時間だったと思います。
千田さんもまた会いに来ると仰っていました。ドトウも3月25日には満28歳になります。千田さんや会員様、ファンの方々に元気なドトウを見てもらえるように細心の注意を払い世話をしていきたいと思います。
会員の見学枠は3月までの予定が発表されています。予約が必要ですので、申込方法や日時の詳細は会員専用ページでご確認ください。見学の際にもマスク着用、距離をとるなど、十分ご注意の上見学をお願いいたします。
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