北海道事務所スタッフが訪問時にみどりのまきば黒澤牧場場長の黒澤さんから伺った、コテツ(ルージュビクトリー)の8月の近況を中心にお届けします。
近況報告
8月の最低気温は21℃前後、34、35℃になった日もありましたが、猛暑日は少なかったそうです。午前中に気温が上がり、午後から陰って土砂降りの雨が降るということが続きました。雨は毎日のように降りました。
北海道事務所スタッフが伺った日もみるみる間に暗くなり、しばらくすると強い雨となりました。そのため写真はほとんどまともに撮れておらず、ご紹介できないのが残念です(写真はあとからいただきました)。
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雨が多く、しっとりした放牧地
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気温・湿度が高いと熱中症になるリスクがあるため虫除けの馬着は着ていません
尻尾を大きく振ってアブやサシバエを追い払います
黒澤さんは朝の厩舎作業が終わると馬たちのもとへ行き、馬たちにたかるアブを虫取り網で捕まえてつぶすのが日課です。アブが馬たちにたかったのが視界に入ったらとにかく捕獲してつぶす、ひたすら殲滅するまで繰り返します。大げさでなく、毎日100匹は退治しているうちに、全体の数が減ってきたようです。
コテツは首にアブがたかるとやってきて、「捕れ!」と主張します。「捕ってください」という謙虚さはないそうです。ほかの馬にたかったアブを退治しているときでも割り込んでくるそうです。
梅さん:「捕って~」と言ってきます。
愛さん: 柔軟な身体を駆使して自分で退治します。
キュアンヌさん: 控えめなので自分からは「捕って」とは言ってきませんが、黒澤さんが捕ってあげると喜びます。
馬もみんなそれぞれですね。
それにしてもコテツは威張りんぼうですね。
アブは馬にたかっているのを見かけたら、アブ退治は昼も、夕方もしていただいています。
いつも、馬たちのためにありがとうございます。
8月14日にエクイバランで駆虫をしたそうです。その翌日は軟便になり、2日後にボロ水が出たそうですが、駆虫剤の影響だと思われます。その後治まりました。
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他者依存度の高いコテツはここでも梅さんの尻尾を利用して
顔の周辺にたかるアブを避けています
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コテツのアップをどうぞ!
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乾草を入れる袋をひっくり返したコテツ
厩舎の中、コテツの馬房の前で聞いたお話をご紹介します。
朝の飼い葉を馬房で与えますが、そのあとは手入れの時間になります。そのときに梅さんが無口をつけさせてくれないので、食べる前につけるのだとか(必要なときしか無口をつけません)。
梅さんだけにつけると警戒するので、斜め向かいの馬房のコテツにも一緒に無口をつけるとのこと。そうすると梅さんも無口を付けさせてくれるそうです。
愛さんは、2頭におつきあいすることを拒否。自分の意志がしっかりしているようです。しかし普段の愛さんは、必要なときには素直に無口をつけさせてくれます。
馬たちのことを語る黒澤さんの目はいつもキラキラしています。10月26日~27日の福島ツアーでは、そんな黒澤さんと馬たちと、会員のみなさんが会っていただけるのが楽しみです。
ツアーのほうはまだ余裕がありますので、お申込みをお待ちしております。
※福島ツアーは会員限定です。会員でない方は先にご入会いただき(会費無料の賛同会員もあります)、ツアーにお申込みください。
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見学について
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