ナムラタイタン
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白老町の社台牧場で余生を送る2頭のフォスターホース、スズカコーズウェイ(21歳)とナムラタイタン(19歳)は元気に過ごしています。
※現在、熊本県と十勝地方(帯広市・清水町)で馬インフルエンザの発生が確認されています。今月の取材はゴールデンウィーク中に行いましたが、感染防止対策として「1.手指や靴裏の消毒を励行」「2.原則として厩舎や放牧地には入らない」「3.馬と距離をとっての撮影」に留意しながら取材を行っています。
今年の桜前線は函館・札幌が4月23日に開花宣言、室蘭が4月26日、旭川が4月30日、根室が5月12日と例年より1週間ほど早い春の訪れとなりました。ゴールデンウィークには社台牧場のある白老町周辺でもエゾヤマザクラが満開を迎え、雪化粧していた樽前山も所々に雪渓を残すのみとなりました。
雪解けが進み雪渓を残すのみ
牧場内のエゾヤマザクラ
厩舎裏の白い花(これも桜でしょうか?)も満開です
社台牧場で余生を送る2頭のフォスターホースは、新緑に覆われた放牧地で青草を食みながら穏やかに暮らしています。美味しい青草が生えてきたので2頭の行動範囲も広がり、木戸口から正反対の放牧地の奥まで行って青草を食んでいます。
2頭は7時~15時頃まで昼間放牧を行っています(天候・体調により調整)。
4月1日に検便を行い、虫が見つかったので4月5~7日に駆虫薬(フルモキサーモ)を投与。4月10~11日には放牧地にチェーンハローをかけてボロを散らしました。
ナムラタイタンはスズカコーズウェイがいる放牧地側まで行き、牧柵沿いにコミュニケーションを取ろうとしていますが、素っ気ないスズカコーズウェイは気が向いた時しか木戸口(ナムラタイタン側)に寄って来ません。放牧地の角(お気に入りの場所)でじっと目線を送っています。
放牧地の角がナムラタイタンお気に入りの場所
また、ナムラタイタンは場内で人影を見かけると、遠くにいても(ひょっとして吉田代表かな?ニンジンもらえるかな?と)トコトコと歩み寄って行く人懐っこいところがあります。
4月24日には削蹄を行い、現在の馬体重は550kgです。
人影を見ると挨拶に来てくれる懐っこいタイタン
駆け寄って来たり
場内で見かけた人影を追って行ったり
[動画]今日もお耳がピョコピョコ ナムラタイタンご挨拶
懐っこい性格の持ち主です
スズカコーズウェイは、入厩当初は木戸口側にいることが多かったのですが、環境にも慣れ、最近は放牧地の奥(見学者駐車場側)にいることが多いようです。
最近は放牧地奥(見学者駐車場側)にいることが多いです
水を飲みに木戸口側までやって来たコーズウェイ
取材者が撮影していても、数秒ほど頭を上げて様子を伺うと納得したのか再び青草を食べはじめました。人にも馬にも素っ気ない(クール)な性格です。
4月24日に削蹄を行い、現在の馬体重は500kgです。
[動画]持ち前のクールさを発揮するスズカコーズウェイ
目が合ったのも束の間…
4月には遠く台湾からの観光客4名様が見学にいらっしゃいました。また、ゴールデンウィーク中には何組もの競馬ファンやFP会員さんが会いに来てくれました。馬インフルエンザの流行が心配ですが、引退馬協会としては防疫対策にご協力していただいた上で、フォスターホースの見学を受け入れております。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
引退馬協会「馬インフルエンザ警戒に伴うフォスターホース見学について」
https://rha.or.jp/topics/20250502.html
【ナムラタイタン産駒】
ナムラタイタンは現1歳が最終世代。産駒数は少ないですが現役馬は地方競馬を中心に頑張っています。金沢競馬所属のショウガマッタナシ(牝3歳)は4月20日に行われたノトキリシマ賞を優勝、重賞2勝目を挙げました。6月15日に行われる石川優駿(石川ダービー)に向けて視界良好です。また、ホッカイドウ競馬所属のワンダーウーマン(牝3歳)は5月15日に行われたフロイラインスプリントを優勝して重賞初制覇。2着に7馬身差(1.5秒)をつける圧勝でした。今後のスプリント路線での活躍が楽しみです。
【スズカコーズウェイ産駒】
スズカコーズウェイは昨年まで種牡馬生活を送っていたので、地方競馬を中心に多くの産駒が現役で活躍しています。昨年の種付け頭数は13頭、今春生まれる産駒がラストクロップ(最後の世代)になります。受胎率が落ちていたので産駒数は少なくなりそうですが、1頭でも多く元気なとねっこが生まれていることを願います。
会員見学
●会員見学予約
一般見学
2024年後期に「引退名馬」(引退名馬繋養展示事業)対象馬となり、7月1日より一般向けの見学を開始しました。
見学の申し込みなど詳細については、「引退名馬」ナムラタイタンのページをご参照ください。
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