フサイチバルドル
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※今春、熊本県と十勝地方(帯広市・清水町)で馬インフルエンザの発生が確認されました。幸いにして日高・胆振地方での発生は確認されず、競走馬のふるさと案内所が要請していた「牧場見学の自粛」も8月1日に解除されました。
今後も感染防止に留意しながら取材を進めていきます。引き続き、牧場見学時の感染防止対策にご協力をお願いいたします。
お盆を過ぎて日高地方も少しずつ秋の気配を感じるようになりました。
新ひだか町の荒木牧場で余生を送るフサイチバルドル(24歳)は先日まで中期育成用の大きな放牧地に放れていましたが、間もなく当歳馬が離乳を迎え移動して来るので、8月下旬から元の放牧地に戻りました。
今月の取材は8月30日に行ないましたが、前日から右後肢がモヤモヤして腫れてきたので、この日、獣医さんを呼ぶことにしました。ちょうど診察のタイミングだったので、獣医さんを待つ間、久々に「荒木代表とフサイチバルドルの戯れ」を見せていただきました。脚は痛そうですが、荒木代表に顔を撫でられると“トロ~ン”として甘えた表情を見せるフサイチバルドルでした。
[動画]荒木代表とふれあいタイムでリラックス/フサイチバルドル
リラックスして甘えた表情のバルドル
獣医さんが到着したので診察の様子を見せていただきましたが、フレグモーネとの診断で数日間抗生物質を投与することになりました。(※抗生物質は9月5日まで1週間投与。現在は経過観察中とのことです)
[動画]脚元の診察を受けるフサイチバルドル
また、先日から右の黒目の部分に濁りが出てきました。獣医さんによると、白内障など色々な原因が考えられるものの、年齢的なものもあるので当面は様子を見ながら経過観察を続けていくことになりました。
この日は試薬を投入して右目に外傷が無いかの診察を行ないましたが、外傷は見当たらなかったようです。
8月20日に牧場視察に訪れたJRAの職員さんが獣医資格を持っていたので助言をいただきましたが、こちらの見立ても年齢的なもので様子見してみてはとのことでした。
一説によると馬の24歳は人間に換算すると70歳だとか。そろそろ体のそこかしこに不具合の出てくる年齢なのでしょう。
フサイチバルドルのQOL(クオリティオブライフ)を第一に考えながらお世話していただきたいと思います。
8月の夏休み期間は10組ほどの見学者が会いに来てくれました。JRA重賞勝ち馬のロードクロノスの見学者が多いのですが、この世代は“エルグラスぺ世代”と呼ばれスター揃いの世代。その一角だった同期・グラスワンダー(セン馬、30歳)は多臓器不全を発症し、8月8日に亡くなりました。フサイチバルドル、エスケープハッチ、ロードクロノス、3頭ともに“おじいちゃん”と呼ばれる年齢になりました。9月には昨年同様に牧場見学ツアーのお客様が来場する予定となっています。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
※見学希望日の3日前までに事前連絡が必要。
【競走馬のふるさと案内所・荒木牧場紹介ページ】
https://uma-furusato.com/search_farm/1418.html
フサイチバルドルがFHとなった経緯
https://rha.or.jp/f/fusaichi_baldr.html
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