エスワンスペクター
情報を探す
Calm days farmさんからエスワンスペクター(24歳)、テイエムプリキュア(22歳)、バルドウィナ(27歳)の近況報告と画像が届きました。事務局で撮影した写真と合わせてお届けします。
20℃後半になる日が増え、浦河にも本格的な夏がやって来ました。
4時前から放牧し、馬房の準備ができ次第(7~8時頃)収牧しています。夕方からは気温や風の有無を見ながら、再度放牧する日もありますが、気温がなかなか下がらず出せない日もありました。馬房は風通しが良く、涼しくて、馬たちはとても気持ちよさそうに過ごしています。馬房の入り口に顔を出してウトウトお昼寝する姿をよく見かけました。

今月初旬から廐舎に近い放牧地で過ごした馬たちがよだれを垂らすようになりました。よだれは収牧後10時間ほど経過すると止まります。これは流涎症といい、放牧地のクローバーに黒カビが生えて、それを食することで発症します。獣医師には相談しましたが、治療は必要ないそうです。
よだれが増えることから脱水に気をつけ、かつ発生原因を取り除く必要があります。現在は、廐舎から遠い放牧地を使用しております。放牧地の掃除刈りでは効果が実感できないので、放牧地を数年かけて一面ずつ更新していこうと考えています。
近年、夏場が高温多湿で発生しやすい環境になっているようです。しばらくは廐舎から遠い放牧地を使用します。
食欲もあり、元気な様子ですが、今月1週目から放牧地で緩いボロが目立ち、18日の収牧後に馬房で水ボロを飛ばしていました。馬房で食べる牧草ロールが切り替わると同時に自然と形のあるボロへと戻っていきました。


整腸作用を狙って与えていたクロノーブを1.5倍量にしています。


6月末頃から固いところを歩くと蹄底を気にするようになり、7月10日くらいからかなり痛がるようになりました。青草などから糖質を摂り蹄葉炎の急性症状が出ていると考えられることから、7月13日よりサンシャインパドックで青草の摂取を控えた生活を送っています。


また、装蹄師さんと相談しスタイロフォーム(発泡スチロールと同じポリスチレンを原料とした緩衝材)を蹄の形に加工し、人間の靴のソールのように両前蹄底に装着しました。
これにより幾分歩きやすくなったようでしたが、10日間ほど経過観察し、更に蹄を保護するべく27日にスタイロフォームのソールを外し、ギプスを巻いていただきました。

だいぶ歩様が良さそうなので、こちらでしばらく様子見します。27日、プリキュアのみギプス装着に併せて削蹄しました。

プリキュアが蹄葉炎のため、サンシャインパドックに放牧することになり、バルドウィナ、エスワン、プーちゃん(ヒシプレンティ=再就職支援プログラム卒業生)の3頭で、しばらくの間、放牧することになりました。

放牧地では3頭で仲良く同じ場所に固まって過ごしています。誰かが移動するとそれに合わせて他の2頭も移動します。とても仲良く過ごしています。


飼い葉を貰うと一気に最後まで食べる馬が多いなか、バルドウィナはゆっくり味わいながら食べています。食べたくなったら少しずつ食べるといったかたちで、食事を楽しんでいる感じがします。

※要事前予約
会員見学 : 会員専用ページ、会報をご参照ください
一般見学 : 競走馬のふるさと案内所 Calm days farmのページをご参照ください
https://uma-furusato.com/search_farm/105319.html
3頭とも競走馬引退後に、繁殖で頑張っていました。繁殖も命がけのお仕事です。無事に生み育て貴重な血を残してきました。そして繁殖生活が終わり、第三の馬生が始まりました。今年エスワンスペクターは24歳、テイエムプリキュアは22歳、バルドウィナは27歳になりました。これからは、穏やかに幸せな余生を過ごして欲しいと願っております。3頭の余生を支える為のご支援を募集しております。よろしくお願いします。
Support
引退馬の余生のご支援をお願いします
フォスターペアレントとして引退馬の余生をご支援いただける方を募集しています。
お問い合わせからご連絡ください

Donation
あなたにできる方法で
引退馬を守る・支える
「引退馬を守りたい」そういった方に、様々なご支援をいただいております。
1頭でも多くの馬を支えるためには、あなたのご支援が必要です。
会員や寄付、買い物など、あなたにあった方法でご検討ください。