9月28日、朝、タイキシャトルの放牧地にメイショウドトウが入る形で、二頭での放牧が実現しました。
広い放牧地があっても高齢になると、一頭での放牧ではあまり動かなくなりがちです。ナイスネイチャがまさにそうで、その後セントミサイルとメテオシャワーが放牧仲間となり、生き生きして若返ったことは多くの方のご記憶にあると思います。
イーストスタッドさんからヴェルサイユファームさんに移動したとき、二頭を一緒に放牧できるようになればと当初から考えてきました。しかし牡馬同士を放牧するのは非常に危険なので、二頭で放牧するなら去勢手術をしなければなりません。全身麻酔での手術は心臓にかかる負担が大きいので、局所麻酔での手術が得意な獣医さんを探し、手術をしたのが今年の1月でした。
獣医さんにさえも「うるさい」との評判が伝わっていたシャトルですが、時間を経て徐々に性格が丸くなってきました。
その後新しくできた引退馬牧場(ヴェルサイユリゾートファーム)に移動して、となりの馬房で顔を寄せる姿がよく見られるようになりました。岩﨑さんも、「いつか一緒に放牧したい」という希望を前向きに受け止めて下さって、長い時間をかけて、柵越しでお互いの顔を近づけるなどの馴致を続けてくださいました。そして、ようやく2頭の放牧が実現したのです。
二頭を一緒にしたこの日は、安全確保のためスタッフさん総出で、2時間かけて慎重に行われました。
シャトルのほうが強気で威嚇したのかと思いきや、賢いシャトルはむしろお行儀よくしていたそうで、ドトウのほうがはしゃいでいたそうです。ドトウが賢くないという意味ではありませんので、念のため!ドトウがシャトルを優しくしたのかもしれません。
その後、昨日の集牧も、本日の放牧でも仲良くしていた2頭。2頭引きができるほどだそうで、これなら大きな事故にはならないでしょう、とのこと。
賢いシャトルと、心優しいドトウ。これからの二頭の馬生がいっそう充実したものでありますように!
(画像・動画提供:ヴェルサイユリゾートファーム)
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