ナムラタイタン
情報を探す
※今春、熊本県と十勝地方(帯広市・清水町)で馬インフルエンザの発生が確認されました。7月1日の時点で日高・胆振地方での発生は確認されていませんが、感染防止対策として「1.手指や靴裏の消毒を励行」「2.原則として厩舎や放牧地には入らない」「3.馬と距離をとっての撮影」に留意しながら取材を行っています。
7月に入り、北海道でも暑い日が続いています。道内各地では気温30℃を超える真夏日を記録。盆地部では気温35℃を超える猛暑日を記録して本州とあまり変わらない場所もあります。
フォスターホースのスズカコーズウェイ(21歳)とナムラタイタン(19歳)が暮らす白老町(胆振地方)の社台牧場は、海岸線から1kmほどの場所にあるので風が出た日は比較的過ごしやすく感じます。また、早朝や夕方に海霧(ガス)が出ると気温20℃を下回ることもあり、ひんやりと涼しく暑さを忘れます。
少し霞んで見えたこの日の樽前山
(手前の放牧地と林の緑が濃い)
この時期の2頭は暑い時間帯の10時~14時は馬房で過ごし、14時から翌朝10時まで約20時間の昼夜放牧を行っています。
草食動物である馬は本能的に夜間放牧では(肉食動物を避けて)動き回ります。歩き回ることで放牧地が痛むのがデメリットですが、1頭当たり約1町歩(1ha)の広大な放牧地を与えられているので放牧地が痛むこともありません。まだ20歳前後と養老馬としては若く、体力もあり健康状態も良好な2頭にとっては不安無く夜間放牧を行うことができています(天候によっては放牧の中止や放牧時間の短縮を行なっています)。
この日はいつもと取材時間をずらし夕暮れ時にお邪魔させていただきました。数日後には7月の満月(バックムーン。今年は7月11日)を迎えますが、月をバックに佇む2頭のシルエットが美しかったです。日中は気温25℃を超える夏日でしたが、日が陰る夕暮れ時には気温が5℃近く下がり過ごしやすかったです。
6月16日に放牧地に2度目のチョッパー(草刈り)をかけ繋皸(けいくん)予防*に気をつけています。
*繋皸(けいくん)…汗や汚れが原因で馬の繋ぎに発症する皮膚炎。
日没間近の放牧地
放牧地のシルエットと月
この時期はアブも少ないのでナムラタイタンはリラックスして過ごしています。日の当たる時間はお気に入りの場所(放牧地の東側)で木陰に身を寄せています。コンディションも良さそうで馬体は黄金色に輝いています。
6月6日には年に1回の歯検診を行い、左側を中心に削っていただきました。獣医師によると「外側は長くて内側は短い、問題ない範囲です」とのことでした。6月20日には削蹄を行ないました。この日の馬体重は560kgでした。
コンディションの良いタイタンの横姿
草を食むタイタン
お気に入りの場所で(放牧地東側)
タイタンの背後に日が沈みます
[動画]放牧地でのんびりと過ごすナムラタイタン
[動画]夕暮れの放牧地/ナムラタイタン
お気に入りの場所でのんびりと過ごしています
スズカコーズウェイは移動から半年が経ち、環境にも慣れたのか活発に動き回るようになりました。肌が敏感なのか虫が苦手、お尻に虫がつく(おしりかじり虫?)と蹴り上げるようなポーズを見せて怒っています。
種牡馬時代は限られた時間での放牧だったと思いますが、昼夜放牧にも順応して青草をモリモリと食べています。6月20日削蹄を行ないました。この日の馬体重は522㎏でした。
コーズウェイの横姿
変わらず元気なコーズウェイ
よく動き回るようになりました
夕暮れに佇むコーズウェイ
[動画]虫を嫌って駆け出すスズカコーズウェイ
[動画]夕暮れの放牧地/スズカコーズウェイ
リラックスした表情で佇んでいました
【ナムラタイタン産駒】
ナムラタイタンは現1歳が最終世代。産駒数は少ないですが現役馬は地方競馬を中心に頑張っています。6月15日に金沢競馬場で行われた石川優駿では1馬身差の2着に敗れたショウガマッタナシ(牝3歳)は6月29日の加賀友禅賞に出走。石川優駿で敗れたビバロジータにリベンジを果たし重賞3勝目を挙げました。ビバロジータとの対戦成績は7戦して5度先着しているだけに石川優駿を勝てなかったのが悔しいですね。5月にフロイラインスプリントで受賞初制覇を挙げたワンダーウーマン(牝3歳)は7月10日に門別競馬場で行われた星雲賞に出走して2着と好走しました。全国各地で頑張る産駒たちに応援よろしくお願いします。
【スズカコーズウェイ産駒】
スズカコーズウェイは昨年まで種牡馬生活を送っていたので、地方競馬を中心に多くの産駒が現役で活躍しています。7月4日に大井競馬場で産駒のナツリュウオー(牝4歳)が通算4勝目を挙げましたが、この勝利がスズカコーズウェイ産駒の「2025年の地方通算20勝目」になりました。
会員見学
●会員見学予約
一般見学
2024年後期に「引退名馬」(引退名馬繋養展示事業)対象馬となり、7月1日より一般向けの見学を開始しました。
見学の申し込みなど詳細については、「引退名馬」ナムラタイタンのページをご参照ください。
どの馬を選んでいいかわからないという方は
「フォスターホースを特定しない」フォスターペアレント会員になっていただくと
フォスターホースを特定せず、すべての馬に対してご支援いただけます。
フォスターホース支援状況はこちらからご覧ください。→フォスターホース支援状況
Support
引退馬の余生のご支援をお願いします
フォスターペアレントとして引退馬の余生をご支援いただける方を募集しています。
お問い合わせからご連絡ください
Donation
あなたにできる方法で
引退馬を守る・支える
「引退馬を守りたい」そういった方に、様々なご支援をいただいております。
1頭でも多くの馬を支えるためには、あなたのご支援が必要です。
会員や寄付、買い物など、あなたにあった方法でご検討ください。