いつもあたたかなご支援をありがとうございます。引退馬協会事務局です。
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の対象馬として、ナムラタイタン、レーヴミストラル、マルカハンニバルの受け入れが決定したことをご報告申し上げます。
ナムラタイタンはJRAと地方重賞を、レーヴミストラルはJRAの重賞を勝ち、競走馬から種牡馬となりましたが、繁殖生活をこのたび引退することになりました。マルカハンニバルはJRAから名古屋競馬に移籍し、地方重賞を勝っています。
現在、3頭は今後に向けて調整中です。FP(フォスターペアレント)会員の募集が始まりましたら、ホームページでお知らせいたします。みなさまの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
ナムラタイタン
ナムラタイタン(17歳)は2009年5月の3歳春に初出走し勝利、12月に2勝目を挙げ、翌2010年1月に条件戦、そして同月に羅生門ステークスを勝って4連勝、無敗でオープン馬となりました。さらにオープン戦を2勝し6連勝、その後重賞レースにも出走、2011年11月武蔵野ステークス(G3)で初重賞制覇を果たしました。2014年に岩手へ移籍、岩手・水沢の重賞レースを勝ち進み、赤松杯3連覇など輝かしい記録を達成、2017年4月の引退まで重賞戦線を沸かせました。
競走生活引退後は生産者の野坂牧場様所有の種牡馬として、北海道・新ひだか町のアロースタッドで繋養。代表産駒のブンブンマル(母・エイシンドナウ)は、2021年新春ペガサスカップ(G)など重賞を4勝(現役)しています。
本年、種牡馬を引退することが決まり、アロースタッドを運営する株式会社ジェイエス様よりお話をいただき、「35歳ドネーション」対象馬として、今回の受け入れが決まりました。去勢手術を終了し、仮預託先のグリーンマイルに移動しています。去勢後は痩せ気味ですが、術後の経過は順調です。
ナムラタイタン プロフィール(JBISのページへ)
レーヴミストラル(11歳)は2014年12月デビュー、翌2015年に初勝利。そこからアザレア賞、青葉賞(G2)と3連勝し、日本ダービー(G1)9着。その後もオープン、重賞レースで活躍。2016年、日経新春杯(G2)を勝ち、重賞2勝目となりました。
2018年に競走生活を終え、種牡馬に。レックススタッドに繋養されていましたが、種牡馬を引退することが決定。サンバマウンテンファーム様を経由しての引き取りのご相談があり、「35歳ドネーション」対象馬として、今回の受け入れが実現いたしました。
仮預託先のグリーンマイル(サンバマウンテンファーム様の育成部門)に移動、8月7日に去勢しました。経過は良好で元気いっぱいです。8月15日付で引退馬協会に譲渡を受けています。
レーヴミストラル プロフィール(JBISのページへ)
マルカハンニバル(19歳)は2006年6月に栗東・瀬戸口勉厩舎所属でデビューし、JRAで4勝。定年を迎え地方馬主資格を取得されていた瀬戸口元調教師が馬主となり、2010年に名古屋競馬へ移籍(瀬戸口悟厩舎)。2011年に東海桜花賞(G)を制覇し、2013年まで現役を続けました。
競走生活引退後も瀬戸口元調教師が所有され(その後、ご家族が所有)、後に長野県の美義屋牧場に養老馬として預けられました。
「私たちはいままでにたくさんの経験と感動を、馬たちからいただきました。ハンニバルは父の厩舎にいた1頭で、ご縁あって、長年、美義屋さんに預けてお世話していただいてきました。これからの余生も長く幸せに暮らしてほしいと切に願っております」(瀬戸口元調教師のご家族)。このたびの受け入れは、馬主さんのこうした思いを受け、美義屋牧場様から引退馬協会にお話をいただき実現したものです。
本馬は19歳になりましたが馬体は若々しく、元気に過ごしています。
マルカハンニバル プロフィール(JBISのページへ)
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準備が整い次第、それぞれのFP会員の募集を行ってまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
【今年のテーマ】
地方競馬の重賞勝ち馬もフォスターホースに
【ご寄付の使いみち】
お寄せくださったご寄付は、
重賞(地方・中央を問わず)を勝った
馬齢10歳以上の馬を
フォスターホース(一口里親馬)に迎える
ために使わせていただきます。
今回は、繁殖に上がらなかった馬も対象となります。
【ご寄付の使いみちの考え方についての補足事項】
*ご寄付の使いみちについて(2023年4月25日)
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【ご参考】
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」(2021年)
・収支報告
・対象馬(フォスターホース)一覧
「ナイスネイチャ・34歳のバースデードネーション」(2022年)
・収支報告
・対象馬(再就職支援プログラム受講生)一覧