いつもあたたかなご支援をありがとうございます。引退馬協会事務局です。
「ナイスネイチャ・バースデードネーション」の対象馬として、ナムラシゲコ、テンセイフジの受け入れが決定したことをご報告申し上げます。
現在、2頭は新しい生活に向けて調整中です。FP(フォスターペアレント)会員の募集が始まりましたら、ホームページでお知らせいたします。みなさまの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
ナムラシゲコ
ナムラシゲコ(21歳)は、競走馬時代の成績はJRA21戦1勝。競走生活引退後は繁殖入りし、2014年 アンタレスステークス(G3)勝ち馬のナムラビクターのほか、ナムララオウ(JRA3勝)、ナムラアラシ(JRA7勝)、ナムラカミカゼ(JRA3勝)など多くの活躍馬を送り出してきました。また、ナムラシゲコの半兄には1994年NHK杯(G2)など重賞4勝を挙げ、1996年の日本ダービー(G1)で2番人気に推されたナムラコクオーがいます。
馬体はまだまだ若々しいのですが、子宮の状態が良くないこともあり、繁殖を2022年シーズンを最後に繁殖を引退。現在は日高町にある生まれ故郷のいとう牧場分場で過ごしています。
「(ナムラシゲコの)行き先を探している時、ナムラコクオーがお世話になっていた土佐黒潮牧場様に相談したところ引退馬協会様をご紹介頂きました」(いとう牧場 伊藤正継代表)
シゲコという名は先代オーナー(故奈村信重氏)のお母様の名前から取ったもので、現オーナー(奈村睦弘氏)にとっても思い入れがある馬とのこと。引退馬協会に譲渡したいという伊藤代表の提案を快諾していただきました。兄のコクオーが妹のシゲコの行先を繋いでくれたということかもしれません。
このご縁から、ナムラシゲコは「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」の条件(引退繁殖馬)を適用し、フォスターホースとして受け入れることが決まりました。
ナムラシゲコは、気性は少しキツめで放牧地を豪快に走り回るお転婆さんとのこと。元気いっぱいです。現在は仮預託先として、いとう牧場様にお預かりいただいていますが、同時期にフォスターホースとなったテンセイフジとともに小葉松幸雄様の牧場に繋養予定です(後述のテンセイフジの項目参照)。
ナムラシゲコ プロフィール(JBISのページへ)
テンセイフジ(21歳)は南関東・川崎競馬の八木正雄厩舎に所属し、2005年 東京プリンセス賞(G)、関東オークス(中央交流 G3)と、3歳時に重賞を連勝。ほかに2005年 桜花賞(浦和 G)3着、2006年 TCK女王盃(中央交流 G3)3着、スパーキングLC(中央交流 G3)3着と活躍しました。
競走生活引退後は、2009年から11頭の産駒を出産しましたが、この3年間は不受胎が続き、繁殖を引退。このたび、キャンディファーム様の仲介により、受け入れが実現しました。
テンセイフジは中央交流・地方重賞勝ち馬であることから「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の条件を適用、引退馬協会に譲渡いただき、協会所有のフォスターホースとして余生を過ごします。
現在は、生産者である小葉松幸雄様の牧場に預かっていただいており、これからも小葉松様に管理していただくことになりました。また、昨日(10月11日)決まったホットなニュースですが、同時期にフォスターホースとなったナムラシゲコの繋養も、小葉松様にお願いすることになりました。
同い年(21歳)、誕生日も6日違いの牝馬2頭。仲良くなれるとよいですね。
テンセイフジ プロフィール(JBISのページへ)
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準備が整い次第、それぞれのFP会員の募集を行ってまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
【今年のテーマ】
地方競馬の重賞勝ち馬もフォスターホースに
【ご寄付の使いみち】
お寄せくださったご寄付は、
重賞(地方・中央を問わず)を勝った
馬齢10歳以上の馬を
フォスターホース(一口里親馬)に迎える
ために使わせていただきます。
今回は、繁殖に上がらなかった馬も対象となります。
【ご寄付の使いみちの考え方についての補足事項】
*ご寄付の使いみちについて(2023年4月25日)
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【ご参考】
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」(2021年)
・収支報告
・対象馬(フォスターホース)一覧
「ナイスネイチャ・34歳のバースデードネーション」(2022年)
・収支報告
・対象馬(再就職支援プログラム受講生)一覧