バトルプランとクレスコグランドの移動の報告を兼ねて、ディープスカイとメイショウサムソンと4頭の近況を北海道事務所の大柄がお届けします。
木々の葉っぱも落ち、冬の気配を感じる北海道です。場所によっては雪が降っている地域もありますが、日高地方は北海道の南に位置している為か、雪は降っていません。訪問した2日間は、風もなく暖かく穏やかな日でした。
ディープスカイ
元気に過ごしています。やなり、人が大好きな性格らしく放牧地に人が近づくと直ぐに察して、近寄ってきます。
↑"これ以上伸びない"と思われる程、
精一杯首を伸ばして見ています
↓"ダルマさんが転んだ"をしている様に、一歩づつ近寄ってきます
2頭の関係はお互いの存在を気にする様子はありませんが、以前のディープスカイなら人がいる間は、傍にいる事が多かったように感じます。今は隣にメイショウサムソンがいる為寂しさを感じないのか、近寄ってきても一度確認して納得すると放牧地の真ん中で草を食べています。メイショウサムソンが隣に居る事で、精神的に落ち着いたのかもしれません。
場長さんの話しでは少し神経質なところがあるそうで、その性格が影響しているのか餌は完食しているのですが、もう少し太って欲しいけれどもなかなか太らないとの事です。
去勢後と移動のストレスによる発疹の件ですが、獣医さんと相談し、4回殺菌用シャンプーで洗ったあとはかなり改善され、今はほんの数箇所残っている程度だそうです。
別な場所で写真を撮っているとカラスが騒ぐ声が聞こえたので見に行くと、キツネとカラスがディープスカイの放牧地で喧嘩をしていました。ディープスカイはちらっと見ていましたが、その後は気にする事なく草を食べていました。一度納得すると、気にしないのかもしれません。
メイショウサムソン
元気に過ごしています。雄大な馬体でディープスカイよりも、どっしりとした性格のようです。兎に角、顔を上げてくることが少なく、顔を上げた写真はとても貴重です。ひたすら草を食べていました。
ディープスカイは先に気が付てくれたのですが、メイショウサムソンはかなり近くに寄ってやっと気が付いてくれました。
↑貴重な顔上げ写真ですが、一瞬でした
↓興味がないのか直ぐに草を食べ始めました
先日、立派な角がある牡鹿が放牧地のすぐそばを通ったそうですが、メイショウサムソンは気付かないのか、興味がないのか目も向けなかったそうです。ディープスカイがずっと見ていたそうです。
ひだか・ホース・フレンズのinstagramの動画です。
10月28日の移動の日、餌は完食したそうです。その後も、とても穏やかに過ごしているそうです。手も掛からないとの事です。
牧柵越しでカメラを構えて、顔を上げるタイミングを待っていると、少しづつ近寄ってきていました。草を食べながら、チラチラと目線を向けてくるところを見ると、興味がないのではなく慎重に観察しているように感じました。
場長さんが水を配り始めると、気が付いて水桶の場所にゆったりと歩いて向かっていました。綺麗な水をたっぷりと飲んでいました。
バトルプラン
11月20日10時過ぎ頃に、馬運車が到着しました。とても落ち着いた様子で、降りてきてポージングも決まっていました。表情は少しだけ緊張した様に見えますが、放牧地に向かう歩様もゆったりとした様子でした。
落ち着いたので、一旦放牧地を離れて戻った時には、片面がドロドロの状態でした。アロースタッドさんがピカピカにお手入れして送り出してくれたのに、数分の出来事でした。
すると今度は、襲歩に近い駈歩で放牧地を回り始めました。暫くたって、「ここは知らない場所だ!何処だここは?」と気が付いたのかもしれません。
隣の放牧地にいるのは、ひだか・ホース・フレンズさんの功労馬のアルピナ君29歳(セン馬)とサクラちゃん1歳(牝馬)です。2頭は、走り回るバトルプランを見て固まってました。
↑「何あれ?どうしたの?」
左がアルピナ君、右がサクラちゃん
どちらもハフリンガーです
走り回った後は、前日に移動したメイショウアイアンが、建物を挟んでバトルプランからは見えない放牧地にいたのですが、2頭で嘶き合っていました。因みに、ディープスカイもメイショウサムソンも、2頭の嘶きの声は聞こえているのですが無反応でした。バトルプランは、寂しがり屋のように思います。人が好きらしい事も前回の訪問で感じた事です。
翌日は違う放牧地ですが、アルピナ君とサクラちゃん、そしてメイショウアイアンが見える所に放されていました。飼いは完食したそうで、放牧地でも、とても落ち着いていました。ただ、サクラちゃんが気になるらしいです。
↑サクラちゃんをじっと見ています
↓名前を呼ぶと、近寄ってきました
クレスコグランド
21日10時過ぎ頃に、馬運車に乗ったクレスコグランドが到着しました。とても落ち着いた様子で、降りてきてポージングも決まり、そのまま放牧地に移動しました。歩様もゆったりとして、落ち着いていました。
放牧地では、地面の匂いを嗅ぎまわっていました。以前は、牝馬達が使っていた放牧地のため匂いが残っている可能性があるそうです。クレスコグランドは嘶く事なく、放牧地を速歩で何周かして探索していただけでした。
皆さんお気づきの事と思いますが、クレスコグランドとディープスカイはとても良く似ています。見分けるポイントは、ディープスカイが前脚2本と左後脚が白です。クレスコグランドは後脚2本が白になります。顔は、クレスコグランドの流星の方が左右対称に近く、ディープスカイが左右非対称です。是非比べて見て下さい。
↑クレスコグランド(左)とディープスカイ(右)
クレスコグランドの前髪があり、流星がはっきりと見えません
すみません
皮膚が弱く、額の状態がまだ治っていないようです。イーストスタッドさんでは、放牧地と厩舎が出入り自由なところにいたので雨に当たったのだと思われます。
走り回った後は、周りをゆっくり観察していました。隣りにいるアルピナ君とサクラちゃんの存在にも気が付いたようです。
ひだか・ホース・フレンズさんでは
Twitterで時々アップしてくださるそうです。楽しみですね。
引退馬協会の
insutaguramuでも2頭の移動の様子をアップしています。またディープスカイとメイショウサムソンの様子もアップしております。是非ご覧ください。
見学について
ひだか・ホース・フレンズさんでは、見学者受け入れに向けて体制を整えているところです。見学開始のご案内まで、もうしばらくお待ちください。
4頭のFP会員さん募集!
ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーションでは、ディープスカイ、メイショウサムソン、バトルプラン、クラスコグランデはじめ11頭の引退繁殖馬をフォスターホース(FH)として迎えました。FP会員募集中です。
馬を一頭に決められない方は、「FHを特定しない」FP会員もありますので、ぜひご検討ください。
2021年11月25日現在ディープスカイ 会員数 39名 口数 25.5口 残口数 39.5口
メイショウサムソン 会員数 16名 11口 残口数 54口
バトルプランとクレスコグランドはまだ、会員がおりません。
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