6月7日に北海道事務所のスタッフが訪問した時のレポートをお届けします。
日高地方では、日差しは強いのですが、風が冷たく感じてとても過ごしやすい日が続いています。夜に雨が降る事もあり、一気に草の丈が伸びたようです。牧場さんによっては一番牧草を刈っている所も見かけました。まだ、虫もいないようです。
ドトウは、入口近くでまどろんでいました。天気が良く、吹く風も心地よく気持ちよかったようです。
人参も、喜んで食べてくれました。Instagramの動画にもアップしましたが、ドトウの人参の食べ方はとても上品で、よく噛んでから次の人参を口の中に入れていました。
よく噛んで食べなさいと、教わってます
ドトウに近づくと、シャンプーの良い匂いがしました。
ドトウとシャトルそして一緒に養老馬用の放牧地にいるローズキングダムの3頭のそれぞれの性格についてのとても面白いお話をスタッフさんから伺いました。
ローズは「オレ様」な性格で一番でないと許せないらしく、集牧で先にドトウが厩舎に入っている事がわかると、ドトウの厩舎の前で駄々をこねるのだそうです。こねられたドトウは「なんで?なんで?ローズ君、どうしたの?」と訳が分からなく唖然としているそうです。
おっとりなドトウらしいと思いました。
僕、順番にはこだわりはありません
今回新たな発見だったのですが、ドトウは誰に対してもフレンドリーで物怖じもせず、人懐こさもあるのでスタッフさんからも可愛がられているのですが、初めて会う人に対しては警戒心とはまた違う、「誰?この人」と興味を持ち、匂いを嗅いで確認するような様子を見せました。
ただ、それも最初の数分で終わり、あとは気にする様子もなかったです。
念の為、確認しました
気持ち良さそうに、心地よい風を感じている様です
毛艶もよく、元気な様子でした。
移動して1ヶ月が経ちました。当初から落ち着いていて、全てを理解している頭の良さを感じさせてくれています。
伺った時はお手入れ中でした。洗い終わり、扇風機を使ってブラッシングしながら乾かしてもらっていました。
Instagramにもアップしましたが、人参を貰ってご機嫌なシャトルでした。
お手入れ後、放牧地に向かうシャトル
放牧地に向かう途中ローズの放牧地の前を通りますが、大騒ぎしていたローズに対して、シャトルはまったく気にする様子もなく落ち着いていました。
着いてすぐに草を食み始めます
先程の3頭の話ですが、シャトルは自分が「キング」だと認識している為、無駄に騒ぐ事もなく威厳たっぷりだそうです。なのでローズが騒いでいても、プライドの高さから慌てている自分を観られるのも嫌なのかもしれません。
鬣がまだ濡れていましたが、天気が良かったのであっという間に乾いてしまいました。
ご心配頂いていた皮膚病ですが、見た目では判らない程に回復していました。
スタッフさんのお話によると、シャトルの頭の良さはびっくりする程だそうです。人の言葉も全て理解しているはずと、おっしゃっていました。
人の顔を認識していて、特に初めての人に対しては、試す事もあるそうです。以前ヴェルサイユファームさんのTwitterで、スタッフさんがシャトルに人参をあげて顔を撫でている様子がアップされていましたが、毎日お世話されて信頼関係が築けているので出来る事だそうです。
僕、齧ります
鬣も乾きました
可愛い顔をしていますが、今でも齧る事があるそうです。
9日のヴェルサイユファームさんのInstagramに、ドトウがシャトルの放牧地の横に移動した事がアップされていました。
馬房は隣同士ですが、放牧地もお隣になりました。頭の良いシャトルはドトウの事を認識しているので、イーストから一緒だったドトウとまた隣同士になれて喜んでいると思います。
ドトウとシャトルを去勢して半年が経ちました。こうして穏やかに生活している2頭を見ると、去勢を決断して良かったと思っております。馬は集団動物の生き物です。ストレスなく、仲間と認識できるのも去勢したお蔭と思っています。
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