「ナイスネイチャ・バースデードネーション」の対象馬として、10月からフォスターホースに仲間入りしたナムラシゲコ(牝馬・21歳)とテンセイフジ(牝馬・21歳)の近況をお届けします。
ナムラシゲコは引退繁殖馬を対象とした「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」、テンセイフジは地方重賞勝ち馬を対象とした「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の適用となっています。
テンセイフジは、引き続き生産者の小葉松幸雄さんの牧場に預託され余生を送っています。
10月30日、ナムラシゲコが仮預託先のいとう牧場さんから、小葉松牧場さんへと移動して来ました。
21歳と同年齢で同時期にフォスターホースになった2頭とは、その日のうちに同じ放牧地に放牧されて過ごしています。
「いとう牧場の伊藤さんからは『後ろ脚が早くて、性格のキツイ馬だから気をつけて下さい』との話を聞いていましたが、やり合うことも無く2頭付かず離れずで過ごしています」と小葉松さん。
「テンセイフジはデビュー前の当歳〜1歳、繁殖生活を送っていた6歳〜21歳と15年以上ここで過ごしてきたので『私の方がここでは長いのよ』とのプライドがあるようで主導権を握っています」と近況を伝えます。
小葉松幸雄さんの牧場は50年以上前に父の小葉松芳一(よしいち)様が創業した生産牧場です。
アングロアラブから始まり、幸雄様に代替わりした1976年以降はサラブレッドも導入、年5頭前後の規模で生産を行って来ました。小葉松牧場さんは、道路沿いの放牧地と山の斜面にある放牧地を通路でつなぎ自由に行き来することが出来るようになっています(イメージ的には漢字の「呂」のようになっています)。
長くこの放牧地で暮らしているテンセイフジは、恐れる様子も無く1頭だけでズンズンと斜面の放牧地に入って行くのですが、後をついて行くナムラシゲコは慣れない放牧地の形状に戸惑い気味。(ついて行きたいけど、斜面の放牧地はまだまだ怖いわ…)と躊躇している様子がこちらにも伝わってきます。
悩まし気にその場を2〜3周ウロウロし、意を決して通路に入ると、一目散にテンセイフジの元へと駆け出して行きました。
2頭の今の関係が伝わってくるような出来事でしたが、その様子を優しい眼差しで見守っていた小葉松さんは「今は肉牛の生産がメインで、牧場に馬はテンセイフジ1頭しかいなかったので相棒(ナムラシゲコ)が出来たのは良かったです。2頭仲良く過ごしてくれたら」と話していました。
テンセイフジ(奥)が1頭だけズンズンと斜面の放牧地に進んで行き、
躊躇っている様子のナムラシゲコ(手前)
ナムラシゲコ
移動して2週間が経ちましたが新たな環境に慣れ、先輩のテンセイフジとは付かず離れずの関係です。
お転婆さんのシゲコ。額にある斜めハートの星がチャームポイント
先輩(テンセイフジ)の前ではおとなしめですが
新しい環境でも元気に過ごしています
テンセイフジ
小葉松様に見守られ、変わらず元気に過ごしています。相棒(ナムラシゲコ)の存在が新たな刺激になっているようです。
動物の気配を察したのか山の斜面を2頭で見つめます。
何でもないと安心するとさっさと歩いていくテンセイフジ(主導権を握っています)
[動画]テンセイフジとナムラシゲコ 21歳牝馬が合流 放牧地にて
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