おにくん(ナイキプラネット)
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おにくん(ナイキプラネット 19歳)、ヴァーゲンザイル(17歳)を預託している厩舎みちくさの渡部さんから、10月の近況報告と画像が届きました。掲載が遅くなり申し訳ありません。
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暖かく、少なくなったものの、虫も普通にいる秋らしくない10月でした。
駆虫、削蹄、毛刈りがありました。
馬たちには申し訳ないのですが、1時間でも多くプラスアルファの仕事をする時間を取らないといけないため、そちらが終わるまで牧草地の放牧はお預けでした。
作業時間の確保のため、始業は夏時間のままお昼も30分位で簡単に終わらせ夕方まで通しで仕事をしてもなかなか片付きません。
結局、雨の日以外はほぼ朝から通しで連日ナイターで仕事をし、何とか終わらせる事が出来ました。
とにかく働いて忙しい1ヵ月でした。
堆肥の撹拌機も再稼働させるため整備しました。
毎日の掃除で2トンダンプ深あおり1台分の堆肥がでます。以前は敷料をふるって使っていましたが、今はふるい分けて再利用はせず少しでも汚れた所は全て捨てています。敷料のコストはかなりかかってしまいますが、厩舎内のアンモニア濃度をあげないことで馬たちの呼吸器はじめ蹄にも健康へのメリットが大きいです。
しかし、毎日出る堆肥の9割が敷料、1割がボロ。良い堆肥が出来ず、堆肥もかなりの量になるので毎年自家消費も大変でした。今年はそんな敷料だらけの堆肥が既存の堆肥に混ぜて使うのにとても良いと引き受けて下さる農場さんがおり、とても助かっています。
自家消費するにも今の堆肥では馬の牧草に最適ではなく、過剰分が出た時にも撹拌機を使うことでコストはかかりますが(動力の電気代が毎月かかります)かさを減らす事が出来ます。そのための再整備でしたが、たかおさん、スタッフさんはそれぞれ持ち場があるためこちらは1人でやったのですが、笹で何ヵ所も長靴が突き破られるし、とてもしんどかったです。
北海道コンパクト牧草が納品されました。250本を5人で手下ろし、大変でした。
遮光ネットの取り外しに壁の取り付け、扇風機の分解清掃。やることが目白押しです。
ポニーのテンちゃん、今年はいつも一緒だったティアラが31歳で、ディアが32歳半で天国に旅立ちました。ディアが亡くなった翌日から体調を崩してしまい、回復してからも引きこもり状態になってしまいました。あまりに辛そうで見ていられない程でした。

馬仲間に沢山相談をして、これから親離れをして将来子供を乗せられるように修行する生後7ヵ月のポニーのミィナがやって来ました。
紹介されたミィナは偶然にもテンちゃんの伴侶だったティアラと同じ色で運命だと思いました。
最初はテンが全く受け入れてくれず、1日ミィナを追い払ったり見張ったりとんでもない運動量になってしまい、このままではテンちゃんが倒れるのではないかと心配しました。今ではすっかり仲良しになりました、テンが今年一番安定して幸せそうです。

毎日同じような写真ばかり撮っていると皆に突っ込まれます。

同じ気候条件でも近くの牧場さんがとても良い草を作っていました。勉強させて頂いて種の種類から今年は圃場の更新を大きく変えました。ここ数年、異常な高温のせいか全く良い草ができず自家製牧草が2割程度しか使えませんでした。今年もいくつも購入した草で事情があって馬に使えない草もあり、月々の牧草代が1頭あたりかなりかかっています。何とか自家製牧草を来年はしっかり使えるようにしたいです。
圃場の更新にも大きなコストがかかります。まずは近場の圃場だけでも完璧にすることにしました。馬たちの嗜好性への配慮も必要で化成肥料を使った草はうちの馬たちは好みません。有機肥料を使ったため、近くの圃場だけでも更新にかかるコストは種代、石灰等を入れて15万円近くかかりました。離れた圃場は広さはありますが、保険的に使えれば良い考えでこちらはこれからのんびりやります。傾斜地で更新はできないので作業委託してグラスシーダーで追播を行う予定です。
普段は四番草まで採れませんし、三番も殆ど採りませんが、今年は高温でこの時期でも草がのびました。そうすると播種するまでの期間がなくなり大忙しとなる訳です(早く発芽してある程度のびないと霜で牧草が枯れてしまいます)。
厩舎の壁も全てピカピカに掃除しました。
高齢とはいえ今年は2頭も天国に旅立ったので、やってもやっても気になります。30歳をこえて普通に寿命ではありますが、水は検査をしていたけど大丈夫だっただろうか。給水に使うホースリールも2年程度ですが新品に変えました。以前も今回も耐圧、耐熱、耐藻の仕様。
餌もこれで本当に良かったか、駆虫時期は適切だったか。改めてたくさん勉強しなおしました。
暑さも和らぎ作業しやすくなったので、普段気になっていて掃除出来なかった所もひとつずつ手をかけて清掃しました。
牧場に新しい仲間、ポニーの「ミィナ」がやって来ました、おにくんは女の子が大好き。ミィナに付きっきりでした!
おにくんは身体は大きいのに早くも強くないことをミィナに見抜かれなめられています。

FPさんからきゅうりの贈り物が届きました! 夏から馬達おやつが途切れることがありません。ご馳走様です!





ハーボールの贈り物もありました!また、10月は久々のFP会員さんの訪問もありお土産でもハーボールを頂きました! ありがとうございます
鼻水が殆ど出なくなって来ました。ほっとしています。
ザイルくんは群れの中で中堅の立場です、ミィナになめられないようにとてもいきがっています。ミィナは追い払われても「はいはい」という感じでザイルくんを軽くあしらっています。



蚊がいつまでも多いため、セタリア*対策が必要で秋口も駆虫でした。まずそうな顔のザイル君です。
*馬糸状虫のうちもっとも多く見られるもの。蚊が媒介します。

放牧場のメンテナンスが終わってもなかなか出せませんでしたが、おかげでいい感じに草がのびてくれました。
雨降りの中、相変わらず出してと騒ぐので、ザイルくんのみフリーに。パーちゃんの所に遊びに行きます。
引退馬協会の会員さんや厩舎みちくさの会員さん以外の一般来場者の見学受け入れを終了することになりました(お預かりしている馬の健康管理上の問題、また、現在こちらの通常業務以外に時間を取ることが難しいため、今後の再開予定はありません)。
そのため、Googleマップの方には既に見学不可と掲載しているので、スマートフォンから電話した時に厩舎みちくさ(見学不可)と表示が出ることがあります。
被災馬(おにくん)とヴァーゲンザイルのFP会員さんの訪問予約は、今まで通り受け付けています。訪問時間は季節ごとに決まっていますが、今まで通りご予約いただけますので、ぜひ2頭に会いに来てください。
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