「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の受け入れ対象馬として、引退馬協会のフォスターホースとなったアサクサデンエンとザッツザプレンティ。2頭の近況報告をこちらのブログでお届けします。
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2頭が繋養されている南幌ライディングパーク(南幌RP)のある南幌町でも暖かい日が続いています。南幌RPの松井さんは「例年なら気温がプラスになれば『今日は暖かいね』と話しているのに、今年は日中に気温10度を超える日があり2月とは思えません」とお話しされていました。そして「昼間は暖かくとも、夜中は例年通りマイナス10度近くまで下がる日もあります」とのこと。雪が解けてはまた凍ったりを繰り返す、大変な毎日を送っているそうです。
前回の報告でもお伝えいたしました松井さんの怪我により臨時休業していた南幌RPですが、1月下旬より会員向けに営業を再開、現在はビジターの体験乗馬も再開されたとのことです。
(※見学には予約が必要です。近況報告の下の「見学について」をご確認ください。)
暖かい日が続いて雪解けが進み、屋根に積もった雪は全て落ちてしまいましたが、放牧地の雪が解けるにはまだ時間がかかりそうです。
現在は厩舎掃除をしている午前中に、ザッツザプレンティを含む12頭グループが屋内馬場で、アサクサデンエンとミニチュアポニー(チャーリー・グレイ)が屋外で放牧されています。
この日は昼から吹雪いてきましたが、我が道を行くアサクサデンエンは黙々と草を食んでいました。
デンエンは相変わらず食欲も旺盛で、食べているところを邪魔されそうになると耳を絞って威嚇してきます。
人間同様、サラブレッドも高齢になると体の節々に悪いところが出てきます。デンエンも高齢になるにつれ、血液の循環が鈍くなり脚元が浮腫みやすくなる傾向がありましたが、昨年から摂り始めたビタミンEのサプリメントと整腸剤の効果か、今年は脚元がすっきりしているそうです。体調の良さが、日々の元気につながっているようです。
5月26日に満24歳の誕生日を迎えるザッツザプレンティも、変わりなく元気に過ごしています。
舞くんは『気は優しくて力持ちタイプ』ですが、とても人懐っこい面があり、ザッツの撮影していると「僕も構ってよ~」と、雄大な巨体で迫って来てくれる…、そんな撮影者泣かせなところも持ち合わせています。馬に悪気は無くても、人間が大怪我することもありますからね。どんなに優しく大人しい馬であっても、そばにいるときは十二分に気をつけましょう。
静かな屋内馬場の中、ザッツザプレンティは白い息を吐きながら他の馬達と戯れ、春の訪れを待っています。
ナイスネイチャの誕生日に合わせて、引退馬支援のご寄付を募る「ナイスネイチャ・バースデードネーション」を今年も行いました。
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」
開催期間:2023年4月16日〜5月15日
今年のテーマは「地方競馬の重賞勝ち馬もフォスターホースに!」でした。
たくさんのあたたかなご支援をありがとうございました。
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