ナムラタイタン
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※今春、熊本県と十勝地方(帯広市・清水町)で馬インフルエンザの発生が確認されました。幸いにして日高・胆振地方での発生は確認されず、競走馬のふるさと案内所が要請していた「牧場見学の自粛」も8月1日に解除されました。今後も感染防止に留意しながら取材を進めていきます。引き続き、牧場見学時の感染防止対策にご協力をお願いいたします。
11月に入り、冬が駆け足でやってきたのを感じています。取材は11月下旬に行ないましたが、「今月の樽前山」は山頂部分に雪雲がかかっており綺麗に撮影できませんでした。
スズカコーズウェイ(21歳)、ナムラタイタン(19歳)が暮らす白老町の社台牧場。10月3日にアドミラブル(11歳)、11月8日にティーズダンク(8歳)が新たに仲間入りし、社台牧場に預託をお願いするフォスターホースは4頭になりました。
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4頭が暮らす厩舎は、過去には種牡馬も繋養していた歴史ある建物(旧種馬厩舎)で馬房も広い造りになっています。
ここでは古株のナムラタイタンとスズカコーズウェイは厩舎の南側の放牧地に並んで配置。新入りのアドミラブルとティーズダンクは、以前タイタンとコーズウェイがいた大きな放牧地で過ごしています。放牧時間は変わりなく7時~15時(天候・体調により調整)で行なっています。




ナムラタイタンの健康状態は良好です。11月12日に「功労馬繋養支援事業」を展開しているJAIRS(ジャパン・スタッドブック・インターナショナル)の担当者2名が視察に来られましたが「タイタン号はきれいな栗毛にゆったりとした幅のある馬体で素晴らしいですね」とお褒めいただきました。
11月21日に削蹄を行ない、馬体重は548kgでした。
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[動画]ジャーキングで“ビクッ”と目が覚めるナムラタイタン
うとうとし始めて“ビクッ!”。馬にもある生理現象です
※ジャーキング=寝入りばなに無意識に筋肉が痙攣する生理現象のこと
スズカコーズウェイも変わりなく健康状態は良好です。放牧地ではタイタンと顔を寄せ合っており微笑ましいです。
気難しいところがあり放牧は一番目でないとダメですが、収牧はなぜかタイタンの後でないと馬房に入ろうとしません。
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先日、引退馬協会から4頭に馬服を贈りました。申し送りでは「馬服を嫌がる」とのことでしたが、試着では問題ありませんでした(他の3頭も馬服の試着に問題はありません)。
11月21日に削蹄を行ない、馬体重は516kgでした。
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[動画]カメラにじわじわと迫りくるスズカコーズウェイ
草を食みながら一歩ずつ前進
入厩から間もなく2ヵ月になるアドミラブルも元気にしています。アドミラブル指名の見学者が多く、今月は10組ほどが来場されました。
10月17日に虫卵検査(寄生虫の検査)を行なったところ、条虫(じょうちゅう)がいました。条虫はダニを媒介して感染します。エゾシカが増えている影響か、今年はダニ被害が多かったので(入厩前のティーズダンクを除く)他の2頭にもいると考え、10月24日に駆虫剤(エクイバランゴールド)を投与しました。
また、スタッフさんの努力の甲斐あって手噛みの癖がなくなったとのことです。担当の方の躾(しつけ)の賜物ですね。ありがとうございます。やんちゃなアドミラブルも、これからはのんびりと穏やかに過ごしていってほしいです。
11月21日に削蹄を行ない、馬体重は558kgでした。
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[動画]新人のティーズダンクを見守る先輩、アドミラブル
先輩らしく落ち着きのある佇まいです
取材した日は、ティーズダンクが入厩から2週間ほどしか経っていない時期でした。放牧地ではまだ慣れていないのか、アドミラブル側の牧柵沿いに行ったり来たりを繰り返し、蹄で地面を掘り起こしていました。
社台牧場では1ヵ月先輩にあたるアドミラブルが牧柵側まで寄って来て、「落ち着け落ち着け」とばかりに見守っていました。
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[動画]落ち着かない様子で牧柵沿いを歩き回るティーズダンク
奥から見守るアドミラブルの姿も
他の3頭が種牡馬上がりなのに対して、現役馬上がりのダンクの馬体はシャープに感じます。飼い葉などを調整して見守っていきます。
11月21日に削蹄を行ないましたが、TAW(一般財団法人Thoroughbred Aftercare and Welfare)で治療していた蟻洞は治癒しているようです。多少痛みはありますが通常放牧で問題ないとのこと。馬体重は505kgでした。
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[動画]牧柵の隙間からティーズダンクがご挨拶!
愛嬌たっぷりのダンク
【ナムラタイタン産駒】
ナムラタイタンは現1歳が最終世代。産駒数は少ないですが現役馬は地方競馬を中心に頑張っています。
ナムラタイタン産駒ではありませんが、全妹ナムラエンジェルの仔・ベイビークエスト(牡2歳、父フィレンツェファイア)が12月4日に大井で行なわれたジェムストーン賞(S3)を優勝しました。タイタンにとっては甥っ子にあたります。
【スズカコーズウェイ産駒】
スズカコーズウェイは昨年まで種牡馬生活を送っていたので、地方競馬を中心に多くの産駒が現役で活躍しています。10月7日の笠松で行なわれた準重賞ジュニアクラウンをスズカコーズウェイ産駒のリバーストリート(牡2歳)が優勝しました。過去にはオグリキャップやラブミーチャンも優勝した出世レース、今後の活躍が楽しみです。
【アドミラブル産駒】
アドミラブルは2020~2025年まで6年間種牡馬供用され、今年2頭に種付けを行なっています。貴重なラストクロップ(最終世代)が来春無事に誕生することを願っています。
※要事前予約
会員見学 :
一般見学 : 2024年後期にナムラタイタン、2025年後期にスズカコーズウェイが「引退名馬」(引退名馬繋養展示事業)対象馬となり、一般見学を受け入れています
詳細は競走馬のふるさと案内所 社台牧場のページ
https://uma-furusato.com/search_farm/1484.htmlをご参照ください
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ナムラタイタン、ティーズダンクは
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」対象馬です。
スズカコーズウェイ、アドミラブルは
「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション 2024」対象馬です。
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