乗馬倶楽部イグレットで過ごすフォスターホース、コアレスピューマ（4月20日で満21歳）、ルックトゥワイス（4月2日で満12歳）、クレスコグランド（1月31日で満17歳）、タービランス（4月11日で満12歳）、ブラックバゴ（3月8日で満13歳）（いずれもセン馬）の近況をお届けします。

まずは、会員限定ふれあいイベント「フォスターホースと過ごす日」のご案内です。

本年最初の「過ごす日」は、2025年2月23日（日）に開催いたします。要事前予約・先着順、参加受け付け開始は1月28日（火）です。イベントの詳細は以下の「お知らせ」にてご確認をお願いいたします。みなさまのご参加をお待ちしております！

2025年ふれあいイベント第1弾、

本部開催【会員限定ふれあいイベント】「フォスターホースと過ごす日」

2月23日（日）に実施いたします
https://rha.or.jp/topics/20250120_event-info.html

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クレスコくんは窓の下の鉢をチェック

イグレットさんでは厩舎などの改装・改修工事が続いています。先月の報告でも少し触れましたが、メイン厩舎の馬房の窓が拡張されて馬房が明るく、開放的になりました。窓枠はこの画像では木肌のままですが、のちに赤色にペイントされています。

窓が大きくなり、採光がよくなって通気性も高まりました。ほかの箇所も断熱材を入れるなど、馬たちがより快適に過ごせるようにリフォームが進んでいます。

晩秋から初冬の頃には栄養斑点が出ていました。寒くなっても活動的に過ごし、体調も良好です。

今年21歳になるピューマがイグレットに来たのは、12歳の秋でした。南関東競馬では、10歳以上の年齢の馬はオープン（A1）クラスのみ、5着以内の成績を残すことで出走を続けることができます。

ピューマはこの条件をクリアしながら、12歳まで南関東のオープン馬（船橋所属）として活躍。2016年6月のレースに出走後に引退しましたが、この年もすでに5着を2回記録しており、最後までオープンクラスを維持していました。

「無事是名馬」という格言がありますが、ピューマは丈夫なだけでなく、能力も一線級。責任感が強く、いまでは乗馬もこなす優等生。ふれあいイベント担当として頼りにされています。この1年も「フォスターホースと過ごす日」での活躍が楽しみですね。

1月4日、年明け早々のご機嫌ルック
「あけおめ☆」

抜けるような青空とこの表情。ステイゴールド産駒らしい奔放さと“変顔”が魅力。その名の通り、思わず二度見（Look Twice）してしまいそうな個性の持ち主、ルックトゥワイス。新年から放牧地を駈け回り、元気に過ごしています。

ルックは2019年5月、6歳時に目黒記念（Ḡ2）をレコード勝ち。現在でもルックとレーン騎手が叩き出した東京競馬場・芝2500mのレコードタイム（2分28秒2）は破られていません。その年のジャパンカップ（G1）出走を最後に、翌2020年2月に登録を抹消、引退しました。イグレットに来るまでの間は、JRAが構想する「引退競走馬の一時受け入れ施設」*のためのテストケースとして、栃木県にあるJRA馬事公苑の施設にルックを無償で預かっていただき去勢手術を終えています。

*2024年4月、一般財団法人 Thoroughbred Aftercare and Welfare（略称：TAW）が発足、JRAによる「引退競走馬の一時受け入れ施設」として、TAW宇都宮事業所が解説された。［TAW 公式サイト］https://taw.or.jp/

小柄で細身の体型も父ステイゴールドに似ています

イグレットへは2020年4月に移動、フォスターホースとなって5年になります。しかし今年12歳とまだまだ若いルック。タービランスと同い年でブラックバゴの一つ下です。引退馬として、イグレットの仲間として、クレスコ、タビ、バコ゚くんたちの先輩にあたるのですが、遊ぶことが大好きなルックは実年齢そのままに、イグレットのやんちゃな末っ子キャラといったイメージがあります（誕生日ではタビくんが9日若くなりますが）。

ふれあいイベントでは、みんなに見守られながら馬場入りの花道を通り、期待通りに弾け、変顔も披露。ファンサービスは完璧です。みなさま、ルックの晴れ姿をぜひ見に来てください！

栗毛大流星、長身で馬格があり、全体のバランスも顔立ちもハイレベルに整ったクレスコくん。それでいて、“天然”。そして、興奮すると立ち上がり牧柵を壊す、イグレットの“破壊王”です。父は柵を破壊することでも有名なタニノギムレット。やはり、血なのでしょうか。

放牧中にほかの馬にちょっかいをかけられ興奮して立ち上がり、牧柵を蹴ったところを見たことがあります（YouTubeに動画あり*）。そのときは、柵は壊れはしませんでしたが、破壊を狙ってやっているのでないことはわかりました。思い余ってパワーが炸裂、天然さんの“うっかり”由来の行動と思われます。柵はいままでに何度も壊していて、12月にもまたやってしまいました。

●2024年2月に公開した動画です
*放牧中のクレスコグランド（父タニノギムレット） 　牧柵蹴りましたか？！

https://www.youtube.com/watch?v=Fit4XwXiu2I

ヘイネット（牧草を入れて吊るすネット）の奪い合い？

それとも仲良し？！
クレスコ（左）とルック

まもなく満17歳になります。2011クラシック世代で、日本ダービー（G1）ではオルフェーヴルの5着。その直前の京都新聞杯（G2）の覇者です。

競争生活引退後は種牡馬となりました。イグレットで繋養のフォスターホースの中では唯一の繁殖引退馬です（「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」対象馬）。産駒の数は少ないですが、孫世代も生まれてきています。馬柱でクレスコグランドの名前を見つけたら、その馬の応援をぜひお願いします。

タービランスは4月で12歳。南関東の浦和に所属し、2016年京浜杯（G）、羽田盃（G）、2019年報知GPC（G）など地方重賞を7勝。中央交流のレースでも活躍し、45戦15勝という成績を残しました。「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」2頭目の対象馬として、フォスターホースとなったのは2023年の5月。この春でイグレットに来て丸2年になります。

馬房を訪ねると、お茶目な表情で挨拶してくれました。寒い時期に着る厚手の馬服は紫色。似合いますね！

イグレットさんからいただいたこの動画を見て、「森の中から颯爽と駈けてくるタビくん、カッコいい！」と思いました（同様のコメントを動画にもお寄せいただいています。やはりみなさんそう思いますよね？！）。同時に、このシチュエーションがよくわからず、脱走なら柵を破壊？ 華麗に飛越？ いやいやフリーのトレーニング？ もしかして自由人デビュー？と疑問が次々に沸き起こり。

スタッフさんに確認すると、放牧中、スマートに脱走して敷地内を奥まで冒険、探索、最後は自ら戻ってきたとのこと。加速して楽しそうに走るタビくん。こんな表情を見たのは初めてです。

奥の桜並木の前でポーズ
やり切った感！ 満足げな表情です

「タビくんは度胸があり、どこまでもズンズン進みます。怖がることもなく、ひとりでいるのが平気なようです。

　感情が読み取りづらいタイプですが、この日は生き生きとして楽しそうでした」とスタッフさん。

みなさま、ずいぶんヒヤリとされたことでしょう。脱走には注意が必要ですが、のびのびと走るタビくんは美しく、本当に楽しそうで素敵でした。タビくん、自由人の素質があるのかも？

3月で満13歳になります。2020年の岩手県知事杯OROカップ（G）の勝ち馬。タビくんと同じく「35歳ドネーション」の条件を適用しフォスターホースとなりました。
バゴくんの競走馬デビューは2014年。新潟競馬場で2着となり、2戦目に東京競馬場で勝ち上がりました。その後、大井、岩手へ移籍、2023年11月まで走り、競争生活を終えました。引退時の年齢は11歳。毎年出走し、77戦8勝、2着9回3着7回という堅実な走りで人気を集めました。

バゴくんは運動が大好き。イグレッドでのトレーニングでも、いつも真面目に取り組んでいるそうです。タービランスと同じぐらい背が高く、馬場でも映えます。

バゴくんをずっと応援してくださり、フォスターペアレント会員にもなっていただいている方から、クリスマスにたくさんのプレゼントをいただきました。いつも贈り物をありがとうございます。ほかの馬たちにもおすそ分けし、みんなで楽しませていただいています。


新たな年を迎え、今回はフォスターホースたちの経歴にもあらためて焦点を当て、ご紹介しました。フォスターホースになった経緯詳細は、このページ下にプロフィールページへのリンクからご覧いただけますと幸いです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

［動画］生牧草のプレゼントに大喜び！

ありがとうございます♡ ベローナカグラ

このショート動画は、イグレットでリトレーニング中の再就職支援プログラム 第55期生 ベローナカグラ（牝 3月22日で満6歳）。年末に生牧草バンクさんに選んでいただき、生牧草をプレゼントを頂戴しました。ありがとうございました！

食いしん坊さんのカグラは、生牧草の箱を見て大喜び。 ほかの馬たちにおすそ分けして、みんなでいただきました。あらためて感謝いたします。

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【電話対応時間】10：00～16：00

定休日：火曜（乗馬倶楽部イグレットに準ずる。火曜が祝日の場合は水曜休み）、土日祝日

TEL 0478-59-0008　FAX 0478-59-1375

【見学時間】10：30～15：00（火曜を除く。火曜が祝日の場合は水曜休み）

前日までに要予約。

1）見学・訪問は基本的に引退馬協会の会員を対象としておりますが、
　  引退名馬繋養展示事業の適用馬であるルックトゥワイス、クレスコグランドは
　  一般見学も可能です。

2）会員の方は、前日までに直接「乗馬倶楽部イグレット」へ会員種別とID番号を伝えて

　  予約してください。変更があるときは早めにご連絡ください。

　 一般の方（ルックトゥワイス、クレスコグランドの見学）は、
　「競走馬のふるさと案内所」で見学情報をご確認の上、事前にご予約をお願いいたします。

3）場内へ入られる前に、必ず事務所にお立ち寄りください。
　  ご訪問の際には会員ID証をお持ちいただき、受付で提示してください。

    発熱のような症状がある方は見学をご遠慮いただくなど、

    引き続き、感染防止対策に十分ご配慮ください。

ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

［乗馬倶楽部イグレット発 SNS］
5頭のFHほかたくさんの馬たちのようすがアップされています。ぜひ下記からご覧ください。

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Facebook（乗馬倶楽部イグレット）
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