ナイスゴールド
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渡辺牧場さんから近況報告が届きました。ナイスゴールド(3月30日で満28歳)、モアザンベスト(4月25日で満24歳)、2025年10月に沖田忠幸牧場から移動してきたエアリカコ(2月15日で満27歳)とミラキュラス(6月4日で、満24歳)、4頭のフォスターホースのようすをお伝えします。
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今冬は5〜10cmくらい雪が降った後、踏み固められて圧雪状態になったところに雨が降り、それが凍って危険になるという状況が何度も繰り返されました。場所によっては水溜りがスケートリンクのように凍りました。
堆肥散布機は修理不能のまま中古品が手に入っていないため、場所によって砂や切り草を撒いて滑り止めにしたり、放牧場所を変えたりして対応しています。今のところ、一日中舎飼いという日はなく放牧できるようにしています。
先月の近況報告から数日後にまた右前に少し痛みがあるような歩き方をするようになり心配しましたが、見る時によって大丈夫そうに歩くこともあり、様子見の日々を送りました。そうしているうちに歩き方は安定してきました。
その後、2月5日にキース装蹄師さんが改装してくださいました。この日はいつもよりナイスゴールドがじっとしていなくて、後半は切り草を食べさせたり、時々ハーボールをあげてご機嫌をとりながら処置していただきました。

食欲が落ちた状態が続いていたため、1月下旬頃に胃潰瘍の薬を投与しましたが、あまり効果がなく、たくさん食べ残す日が多いです。
ただ、馬房で食べ残しても放牧地では食べていることが多いのが救いです。重症の蹄葉炎のため糖質の多いものはあげられないため、悩ましいです。


2月2日には2組4名の会員様が来られ、ハーボールを食べさせていただいて嬉しそうでした。

ナイスゴールドの放牧地も一時は広範囲に滑るところができましたが、元々砂の放牧地なので気兼ねなく滑り止めの砂を撒き放牧していました。
朝の放牧時には、いつもはマキヒメが急いで行きたがる一方、ナイスゴールドは落ち着いてゆっくり歩いて行くのですが、2月15日の朝は放牧地に入る前から急に興奮しだして、駆けて行きました。オーちゃんが駆けて行くのを見て感化されたのかもしれません。元気な様子も見られますのでご安心ください。

1月22日にモアちゃん宛に生牧草をいただき、バイラー(ヴィエントバイラー 渡辺牧場里親会)たちとも分けて、馬房でとても美味しそうに食べました。

1月18日からモアちゃんとバイラーの広い放牧地にプリンちゃんとオーちゃんが仲間入りしました。
モアちゃんはまず誰とでもケンカにならないとわかっていましたので、安心していました。それでも、モアちゃんはあどけない感じで興味深げにプリンちゃん(プリティプリン 渡辺牧場里親会)とオーちゃんのそばに少し近づこうとしました。すると、バイラーがモアちゃんを守ろうとするかのように間に割って入り「モアちゃん、まだ近づいちゃダメよ」と言っているかのようでした。

そしてすぐにモアちゃんがプリンちゃん&オーちゃんから離れていくのをプリンちゃん&オーちゃんが追いかけようとした瞬間、間にバイラーが立ちはだかり、再びモアちゃんを守ろうとしました。もちろんプリンちゃん&オーちゃんも悪意はなくただ好奇心から追いかけようとしただと思いますが…。


普段、割と淡白な関係に見えていたモアちゃんとバイラーですが、仲間意識がしっかりできていたと思い感動しました。バイラーが最初に警戒する行動を取ったため、プリンちゃんもオーちゃんを守ろうとする仕草をしましたが、4頭とも基本的に攻撃的な気性ではなく、お互いにそれがわかるとすぐに落ち着いて、それぞれが雪を掘っては地面から生えた草を食べて過ごしていました。


2月15日にお陰様で満27歳の誕生日を迎えました!
放牧地の中で、少し離れたところでミラキュラスも一緒に、ボウルに入れた人参とリンゴを食べてお祝いしました。リカコは途中でボウルを咥え上げて人参とリンゴをこぼしながらも、美味しそうにモグモグ食べていました。

放牧する時にはミラキュラスの後ろをついて歩かせることで、飛び込んで危ないことはなくなりました。収牧の時には馬房の前まではミラキュラスの後ろをついて歩いてきても、馬房の前まで来ると、ミラキュラスは右側の馬房に先に入るのに対してリカコは左側の馬房に入ることになります。その時に、時々飛び込むことがあり、危ないのでいつも注意していました。

リカコが落ち着いていて大丈夫な時は、直前にリカコの右側にさっと回り込んで馬房内の安全な位置に立ってリカコを馬房内に誘導することができていました。
しかし、その時にならないとわからないので、瞬間的に飛び込むリカコの勢いは、鼻っ面にチェーンをかけていても止め切れず、この時に柱とリカコに挟まれないようにしなければならないと、私たちはいつも気をつけていました。ただ、エアリカコは普通の馬と違い、後肢が斜めになって倒れそうな心配があるので、あまり強い扱いはできないという思いが人間の方にも潜在的に働いていました。

1月27日の収牧の時にスタッフのAさんが挟まれそうになりましたが何とか大丈夫でした。翌日はAさんが休日で、私は前日の出来事からとても緊張していたのですが、馬房の前まで来た時、一瞬の迷いが出てしまった私は、結果として勢いよく飛び込んだリカコと柱の角に挟まれて痛い思いをすることになってしまいました。
「馬と柱に挟まれて死んだ人もいるくらいだから気をつけるように」ということは、40年近く前に初めて渡辺牧場に来た時から強く注意されていたことなので常に頭にありましたが、この時ついにやってしまったとショックでした。(大ごとにはなっていないのでご安心ください。)

リカコに悪気はないことはわかるのですが、このままでは危険なので、十勝地方在住で馬の調教に長けたノースポールステイブル(北海道幕別町)のご主人に指導を仰ぎました。私たちと古くからご縁があり、昔から他の馬についての調教などもお願いしてきた方です。

2月2日に、実際にリカコを曳いて様子を何度も試したり確認したりしてくださいました。
リカコが後退するのを拒んだときは「私(リカコ)の辞書には後退という言葉はありません、って言ってるようですね(苦笑)」と仰いながら穏やかに調教してくださるので、緊張していたリカコの表情も次第にとても優しくなっていました。

ご主人はリカコと私たちにとって安全な良い方法を模索してくださいました。
収牧時にすぐに馬房に入らないで、少しだけ馬房の入口を通り過ぎてUターン(実際は、Jターンと言った方がいいくらいですが)させた時にリカコの顔を入口の向こう隣の壁に向かわせてターンし、その時に人間は壁の内側の馬房内に入り、安全な所に立ってリカコを馬房内に誘導する方法を考えてくださいました。
「これはいい方法だなぁ!!」と私たち皆で感動しました。リカコもこの方向からだとダッシュはしづらいため、お陰様で落ち着いて入ってくれるようになり、大変助かりました。

1月22日にミラキュラス宛に生牧草をいただき、エアリカコたちと分けてとても美味しそうに食べていました。

先月の近況報告で、メテオシャワーの極寒馬服を着せていて、お腹の下を回す3本のベルトのうち真ん中のベルトが一番長くしても届かないため、青いビニール紐で長さを追加して縛っているということを書きました。
その後、1ヵ月が経ちダイエットの効果があったようでベルトが届くようになりましたので、青いビニール紐は外しました。痩せたといってもアバラが見えているわけではなく、程よくなってきています。また、飼い葉も他の馬たちより減らしているわけでもなく、とてもよく食べていますのでご安心ください。

前の牧場にいた時から子宮内から汚れが出るという話を聞いていましたが、ここのところ発情期に放牧地の出入口付近に白い液体がこぼれており、後ろ脚も汚しているので、その症状なんだなと思いました。今後、どうするか相談していきたいと思います。


先のエアリカコの近況報告にも書きましたが、エアリカコを人馬共に安全に曳いて歩くためにミラキュラスがとても重要な役割を果たしてくれています。ノースポールステイブルのご主人に教えていただいたように、収牧の時にエアリカコを少しだけ馬房の前を通り過ぎてからクルッと回して戻すやり方をすることにしましたが、いざ、ご主人がいない時に私がそれをやろうとしたら、エアリカコは馬房の前を通り過ぎないで即、馬房に飛び込むのではないかと不安に駆られました。

そこで、エアリカコの前を歩くミラキュラスにも、馬房の前を通り過ぎてもらうことにしました。それならば、リカコはミラキュラスの後ろをそのままついて行きますので馬房に飛び込まず、教えていただいたやり方を失敗なく実現できると思いました。
ミラキュラスは初めてそのやり方で通り過ぎた時に、すぐにまたクルッと回したので「何ごとなの?!」という感じでびっくりしていましたが、間もなく慣れて、このやり方にお付き合いしてくれるようになりました。本当に、「ミラキュラス様様」です。

※要事前予約
※会員(全FP会員、一般会員、後援会員)のみ対象
会員見学(全FP会員、一般会員、後援会員) : 会員専用ページ、会報をご参照ください
一般見学 (賛同会員を含む) : 以下をご参照ください
渡辺牧場Twitter(@urakawawatanabe)
競走馬のふるさと案内所 渡辺牧場のページ
https://uma-furusato.com/search_farm/1344.html
渡辺牧場で生まれ、余生を過ごしたナイスネイチャ(1988年4月16日―2023年5月30日)の誕生日に合わせて引退馬支援のご寄付を募るドネーションを、2025年も「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション 2025」(NNMD2025)として開催いたしました。たくさんのご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
ナイスネイチャのドネーションで皆様からいただきましたご寄付はすべて、その年のテーマに合わせた引退馬支援に使わせていただきます。NNMD2025のテーマは、引退馬が次の馬生を目指すためのリトレーニングを行う「再就職支援プログラム」です。対象馬の入厩、調教も始まっています。
長年にわたり引退馬協会の広報部長として活躍したナイスネイチャの功績を讃え、感謝する「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション」。このドネーションは、引退馬支援のためにこれからも続けていきたいと思っております。ご支援、応援をよろしくお願いいたします。(引退馬協会 事務局)
「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション 2025」(Symcable)
開催期間:2025年4月16日 − 5月15日
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