ナイスゴールド
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渡辺牧場さんから近況報告が届きました。ナイスゴールド(3月30日で満28歳)、モアザンベスト(4月25日で満24歳)、2025年10月に沖田忠幸牧場から移動してきたエアリカコ(2月15日で満27歳)とミラキュラス(6月4日で満24歳)、そして3月12日に入厩した新フォスターホース、マイネリスペクト(5月11日で満18歳)のようすをお伝えします。
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雪が少し積もった後に雨が降り、水溜りが朝には凍り、日中また解ける…というのを繰り返し、毎朝滑るところを確認しないと危ない冬でした。今はすっかり圧雪や氷が解けて滑る心配がなくなりました。
2月の終わり頃に小さなフキノトウが顔を出し始め、2、3週間早い春の訪れを感じました。
3月12日に新しいフォスターホースのマイネリスペクトが入厩しました。今年18歳になる引退繁殖牝馬で、「リスちゃん」と呼ばれていたそうです。どうぞよろしくお願いいたします。
3月5日に両前の特殊装蹄の改装をしていただきました。今回は、蹄底に当てる素材にこれまでと違う材料が使われました。前回も改装の後はずっと跛行することなく調子よく歩けていましたが、今回も改装後の歩様は良い状態が続いています。

時々父のナイスネイチャをはじめ牧場の仲間宛に生牧草をいただきますが、ナイスゴールドは糖質制限のため食べられません。相方のマキヒメに生牧草をあげる時は、ナイスゴールドから出来るだけ見えづらい馬房の角の桶に収牧前に入れておくようにしています。
ナイスゴールドの桶には生牧草の代わりにハーボールを入れてあるのですが、ハーボールを食べ終わった後、マキヒメの馬房をのぞき込まないように、ナイスゴールドの裏戸を開けて気持ちを外に向けさせました。ナイスゴールドは裏戸から外を見るのが好きなので、その間にマキヒメは生牧草を食べ終わりました。


時々会員様が来られ、マキヒメと交互にハーボールを食べさせていただきました。会員様が来られるとハーボールがもらえるとわかっていて、すぐに近づいて来ます。

ナイスゴールドは春になっても青草を食べられないので年間を通して食べているものが変わらず、冬を越したからといっても体重はほとんど減らないと予測できますが、12月11日に体重測定した後、2月28日には14kgも減って496kgになっていました。

ナイスゴールドを正面から見ると、肩幅がすっかり減って貧弱に見えます。病気で食欲が落ちたということではなく、馬房でイライラしやすいためだと思います。食べる心境ではなく熊癖(ゆうへき)していることがよくあります。暖かくなり裏戸を開けたままにできるようになると回復するかとも思います。

とウトウトするマキヒメ(右)3月14日-r.jpg)
2月19日にモアちゃん宛に生牧草が届きました。他の馬たちとも分けて、収牧前に馬房の中に置いておきました。放牧地から帰るとすぐに気づき、美味しそうに夢中で食べていました。その後も他の馬たち宛に届いた生牧草を少しずつ分けて食べていました。


雪解けで放牧地が乾ききっておらず、特に出入口の近くは泥々で、そういうところでモアちゃんはゴロンゴロンします。馬服を着ている時も着ていない時もゴロンゴロンして全身泥だらけになる日が続きました。

3月12日に新しいフォスターホースのマイネリスペクトが同じ放牧地に放されましたが、モアちゃんは動じることなく、おっとりマイペースで地面から生えた短い草をついばんでいました。1月前半まではバイラーと2頭だけでしたが、今はモアちゃんのそばにも仲間たちが寄って来て一緒に草を食んでいます。


モアちゃんは、12月11日に体重測定した後、2月28日には30kgも減って620kgになっていました。青草の季節になっても、もう少し徐々に減らしたいところです。

生牧草をいただいた時に、リカコの馬房の中にも少し置いておくと食べていますが、歯が良くないので、その時の草の状態によって噛み出ししています。人参は機械で千切りに切って、粉の飼い葉の上に置いておくと美味しそうに完食しています。

冬の間に粉の飼い葉を食べ残したり、食欲にムラのある時期もありましたが、リカコの場合は冬の間にも体重が増えて、12月11日に体重測定した後、2月28日には25kgも増えて511kgになっていました。リカコの場合は後肢に負担がかかり過ぎないように、しかし、高齢ということも考え合わせて、このくらいを維持していけたらと思います


乾草は噛み出してほとんど食べられないため、粉にお湯を混ぜた飼い葉をあげています。朝の飼い葉はこの頃は残すことが度々あります。ナイスゴールドと同じで、朝は早く外に出たくて食べる心境ではないようです。放牧直後に、朝の飼い葉の残りに少し足したものを放牧地に届けます。青草の無い季節なので、お昼にも粉の飼い葉を作って届けています。

ミラキュラスは乾草を食べることができますが、桶に入れて同じようにしてほしいでしょうから、別の桶にミラキュラス用の簡単な飼い葉を入れて、少し間隔を空けて離れた所に置いておきます。リカコは「隣の芝生は青く見える」ようで、途中でミラキュラスの桶の方にゆっくり向かいます。すると、ミラキュラスは落ち着いてリカコの桶の方に逃げます。そしてリカコは結局は自分の桶の方に戻り、ミラキュラスはまたもや移動させられます。

前回の近況報告に馬房に飛び込む癖について、対処方法を学んだことを書きましたが、その後はその方法で落ち着いて馬房に入れることができています。
3月2日にミラキュラス宛に生牧草をいただきました。嬉しそうにモリモリ食べていました。他の馬たちに届いた時も少しずつ分けて食べています。ムシャムシャ食べながら目が生き生きとしています。ここのところ表情もとても良く見えます。ミラちゃんは、12月11日に体重測定した後、2月28日には19kg減って564kgになっていました。青草の季節になっても、もう少し徐々に減らしたいところです。

放牧地に飼い桶を少し間隔を空けて置いておくと、リカコは自分の分を少し食べたところで、ミラちゃんの桶の中身が気になるのか、ゆっくりとミラちゃんの桶の方に行きます。ミラちゃんはリカコに自分の飼い葉を譲りますが、そこは心得ていて、今度はリカコの飼い葉を食べます。リカコはやっぱり自分のを食べようと思い直してすぐに戻ってきますので、ミラちゃんはまた自分のところに戻ります。これがいつものルーティンです。

馬房の出入口付近の寝ワラ(牧草)を廊下側に出す癖があり、出入口のすぐ外側に盛り上げているので、人間はミラちゃんの馬房の中に入る時にその山を乗り越えたり、その寝ワラをまた中に戻したりしています。


リスちゃんはこれまで生まれ故郷で繁殖牝馬として大切にされてきて、12日には生産牧場さんが馬運車でここまで連れてきてくださいました。
蹄葉炎の状態、腱を切る手術をされたこと、健康状態や性格など詳しく教えていただきました。蹄葉炎はレントゲンで見てももう殆ど良くなっているそうですが、両前の深屈腱を切ってあることで球節が沈下するので、蹄球が地面に触りやすくなり、あまり長く歩き続けると蹄球が痛くなるとのことでした。ですが、これまで2haの広い放牧地で他の馬たちとも折り合いよく問題なく過ごしてきたそうです。リスちゃんは蹴らない大人しい馬とのことでした。

ここでも2haの放牧地に入れることができたら健康的に過ごせて理想的だと思いました。今その放牧地にいるメンバーは皆温厚ですし、リスちゃんも温厚なら大丈夫だろうと思いました。到着直後は少し興奮気味でしたので、一旦馬房に入れて、落ち着いてから放牧しました。
すると、モアちゃん、バイラー、オーちゃん、プリンちゃんは離れた所から呆然と眺めていましたが、今、一時預かりの大人しい高齢牝馬がいて、その大人しいはずの高齢牝馬と一緒に、そして牧柵1枚隔てた隣の放牧地の高齢のキゼンラックとも一緒になって、リスちゃんは3頭で300mの距離を2往復くらい走ってしまいました。


しばらくすると全体に落ち着いて草を食み始めましたが、リスちゃんは軽く跛行していました。翌朝は跛行が治まっていたので、もう一度2haの放牧地に放すと、もう走ることはなく仲間たちと馴染んで草を食んで過ごせました。リスちゃんはこれまで馬服を着ていなかったそうです。もう冬も終わりなので、今シーズンはこのまま着せないことにしました。

※要事前予約
※会員(全FP会員、一般会員、後援会員)のみ対象
会員見学(全FP会員、一般会員、後援会員) : 会員専用ページ、会報をご参照ください
一般見学 (賛同会員を含む) : 以下をご参照ください
渡辺牧場Twitter(@urakawawatanabe)
競走馬のふるさと案内所 渡辺牧場のページ
https://uma-furusato.com/search_farm/1344.html
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「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション 2025」(Symcable)
開催期間:2025年4月16日 − 5月15日
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