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    ホース・フレンズだより

近況のご報告

ひだか・ホース・フレンズさんに預託しているディープスカイ(20歳)、メイショウボーラー(24歳)の近況報告を事務局スタッフがお届けします。

FP会員の皆様にはメールで、その後、会員専用ページにて「メイショウボーラーの体調について」お知らせしてきましたとおり、ボーラーは9月15日に疝痛を発症し、その夜(16日未明)に開腹手術を受けました。手術は成功、順調に回復し26日夜に退院しました。その闘病時のようすをこの「たより」ででお伝えいたします。


暑い夏も終わり気温も落ち着いてきましたが、刺し蝿(サシバエ)が多く出てきています。名前の通り刺すため、馬たちにとってはストレスになります。


ディープスカイ

元気に過ごしていまが、8月28日に左肩に木片が刺さってしまいました。収牧後のお手入れ時にスタッフさんに気付いていただき、すぐに獣医師さんを呼んでくれました。5センチ程の木片が中に刺さっており、なかなか出てこなかったため、切開をして取り出しました。その後、傷口の化膿もなく過ごしています。

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傷跡

今年の夏はとても暑く馬達にとっては過酷な条件でしたが、暑さに弱いディープスカイですが夏バテすることなく乗り越えてくれました。

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アブは出なくなりましたが、涼しくなってから刺し蝿が多くなりました。フライシートを着せていても上から刺してきます。虫に刺されやすい馬と刺されにくい馬がいますが、ディープスカイは刺されやすいのか、虫刺されの跡が多く見られます。

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メイショウボーラー

今年は夏バテ気味だったボーラーも、涼しくなり放牧地でよく食べ、よく動いています。訪問した日は9月15日でしたが、日差しがありましたが、風もあり涼しい日でした。

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8月28日に蕁麻疹が出て、注射を打ちました。蕁麻疹は直ぐに治まりました。
また9月6日には軽い疝痛がありました。スタッフさんがすぐに気が付き、獣医さんもすぐに来てくれて痛み止めを打ち、様子見をしていましたが夜も問題なく過ごしていました。

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名前を呼ぶと寄ってきます
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15日は虫が多く出てきたため、早めの収牧になりました。迎えに行くと大人しく帰ってきていました。

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収牧時の様子

ここまでは9月15日午前中までのメイショウボーラーの様子です。既に会員皆様には、会員専用ページにてお知らせしておりますが、9月15日午後に疝痛を発症、夜間に緊急入院、翌16日未明に開腹手術を行いました。

現在は、9月26日に退院し、無事にひだか・ホース・フレンズさんに戻ってきました。しばらくは舎飼いとなりますが、慣れた環境に戻ることができて、ボーラーも安心していることと思います。


メイショウボーラー 入院、手術から退院まで

9月15日からの様子をご報告いたします。

15日はもの凄く痛がる様子はなく、寝たり起きたり前掻きをしたりを繰り返していました。獣医師の先生もすぐに診てくださり、痛み止めで様子見になり、痛みが取れないためエコーで確認してもこれといった詰まりは見られなく、補液を行いました。その間、3回の排便も確認しています。

一旦は表情も良くなったため、様子を見ることになったのですが、19時過ぎに監視カメラを見ていたスタッフさんが疝痛の再発を発見、再度診察を行い、手術ができる医療施設に移送が決定しました。

手術ができる医療施設に移送後もさまざまな検査を行い、慎重に判断された結果、16日午前1時過ぎに開腹手術が行われることになりました。

無事に手術が終わり、馬房に戻ったのが6時でした。ボーラーが手術室から出て馬房に向かう時、外には朝日が輝いてとても綺麗でした。

ボーラーは種牡馬時代にも疝痛による開腹手術を受けており、その際に小腸の末端を切除し、盲腸と接続する処置を施されていました。
今回の手術では、その接続部分に狭窄が生じて便の通過が困難になっていたことが判明したため、狭窄部分を拡張するとともに、再発防止のため新たなバイパスを設置する処置が行われました。

また、新たなに大動脈弁逆流という心臓の疾患も発見されました。高齢馬には珍しくない病気ですが、進行性で現在の程度が中度から重度の間くらいのため、進行を遅らせる投薬を始めることになりました。

ボーラーは環境の変化に敏感で人見知りな性格なので、入院中は、どうなるのか不安ではありましたが、本当に頑張ってくれました。

術後は断食、その後、飲水の許可が出て、6時間おきに牧草の給餌が始まり、それが3時間おきになり、量も200gから300gになり、排便や排尿も順調になりました。やがて餌の量も増え、最後は牧草の量はフリーに。それに伴い、排便や排尿の回数や量も増えていきました。

また、ボーラーは1日3回(朝、昼、夕方)、各15分の引き運動も大人しく歩いてくれました。
先生からは「24歳には見えないですね。毛艶もとてもいいね」と褒めていただきました。

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点滴はしていますが、術後初めての給餌
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敷料を食べてしまうため口籠をされて不満顔
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点滴が外れて給餌の量が増えました。気温が一桁の夜は馬着を着せました
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窓の外を見るのが何よりも楽しみ
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優しい表情
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9月26日夜、ひだか・ホース・フレンズさんに戻ってきました

今回、ボーラーのわずかな変化も見逃さず的確な判断をしてくれたひだか・ホース・フレンズのスタッフさん、遅い時間に馬運車を出してくださったW様、ボーラーを助けてくださいました医療関係の皆様に深く感謝申し上げます。

術後2週間、ボーラーは脅威の回復力で元気になってきていますが、まだまだ注意が必要です。24歳という高齢でもあり、マイペースで療養していってほしいと思っております。頑張るボーラーを、静かに見守っていただけましたら幸いです。


ひだか・ホース・フレンズさんの
Instagramでは、馬たちの様子が時々掲載されています。是非覗いてみてください。


見学について

2025年8月までの会員見学スケジュールが決まりました。予約が必要ですので、会員の方(除く、賛同会員)は申込方法や日時の詳細は会員専用ページでご確認ください。

尚、暫くの間メイショウボーラーの見学は中止させていただきます。ご理解いただきますようお願いいたします。

一般(含む、賛同会員)見学のご予約は、ひだか・ホース・フレンズ公式サイト https://www.uma-tomo.com/ からお申し込みできます。


FP会員さんを募集しています

2025年9月24日現在
メイショウボーラー 会員数:82名 口数:54.5口
 ※ディープスカイは満口となったため、
現在は受け付けを停止しています。

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