おにくん(ナイキプラネット セン馬 5月で満19歳)、ヴァーゲンザイル(セン馬 3月で満17歳)を繋養している厩舎みちくさの渡部さんから、1月の近況報告と画像が届きました。
2025年が始まりました、例年より暖かく新年も青草を刈って与えることが出来ました。
夕方、お迎えの時間
皆揃って新年を迎えて間もなくのこと、ポニーのティアラが31歳半で天命を全うしました。調子を崩した前日の朝までは毎日普段通りに楽しく元気に過ごせていました。
ティアラは2011年、東日本大震災による原発事故で20km圏内が警戒区域になる前に警戒区域外に避難して来た被災馬の中の1頭でした。ずっとオーナーさんに大切にされており、震災の影響で今まで通りオーナーさんと家で過ごすことは出来なくなりましたがずっと私の元に預託して下さっていました。13年間あっという間でした。
高齢になってからは持病もあったため、ザイルくんやおにくんのFPさんからもいつも気づかっていただき、贈り物も毎年沢山いただきました。ティーちゃんに代わってお礼申し上げます。
2011年、避難先の南相馬市鹿島区にある(財)ハーモニィセンター 相馬ポニー牧場にて
テン(左)とティアラ(右)
ザイルくんのFPさんからもお花をいただきました。この冬もティアラにも大好きなスイカを食べさせてあげたいとスイカの贈り物、いつも沢山本当にありがとうございました。
仲間たちと沢山の思い出
晩年も毎日楽しみにしていることが沢山ありました
いつも頑張り屋さんのお利口さん
昨年、福島ツアーに参加した引退馬協会の会員さんより贈り物がありました。毎日少しずついただきました。ありがとうございます。
特別栽培のリンゴと人参もいただきました
毎日少しずつ皆で食べました! ありがとうございます
おにくんは今月も変わらず元気一杯です。
冬になり相変わらず美味しそうにお湯を飲んでいます。いつもおでこちゃんと同時に飲もうと2頭で1つの桶に顔を入れお湯を飲んでいます。
年末年始休みの間や、強風の日も多く半分位は厩舎側の放牧でした。
サンちゃんと遊ぶおにくん
放牧場にもお水はありますが、出かける前に皆でお湯を飲んでから出発
夕方、お迎えの時間
空がきれいです
おにくんとおでこは顔も身体もとても大きくサラブレッドの既製品が何一つサイズが合いません。こんな大きな顔が1つの桶に上手く入るものだと感心しています。
馬着のサイズも81"インチ(6'9"フィート)、規格外サラブレッドのおにくんとおでこちゃんです。
削蹄もありました
FPさんから生牧草の贈り物が!
テンションが高くなるおにくん
皆で分けていただきました
ザイルくんは今月も元気一杯です。今年も息労の発作が起きることもなくとても調子良く過ごしています。
昨年はスチーマーの使用時間も多く餌の管理もとても手間がかかっていましたが、今年は手間も少なく楽に管理出来ています。
今月は厩舎側の放牧が多かったので残念そうでした。厩舎側の放牧の時はお願いだからもうやめて… と言いたくなるくらいずっと皆で服の引っ張り合いをしています。
耐久性を考えて殆どの馬がホースウェアのランボーの馬着を着ていますが(ランボー、リノ、アミーゴ、ミオ、どのシリーズかで生地の強度も違います)ここまで引っ張られたら流石のランボーも破けてしまいそうで、人の方がソワソワします。
心配なのでネックラグの部分を取り外しました
がっかりするザイルくん
「俺が外すつもりだったのに!」
チモシーペレットの納品を見つめています
削蹄がありました
9年と長い競走馬生活を送り、112戦のレースを走り頑張ったザイルくんの余生を支えるためのご支援を募集しております。よろしくお願いします。
ヴァーゲンザイルがFHになった経緯はこちらです。
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引退馬協会の会員さんや厩舎みちくさの会員さん以外の一般来場者の見学受け入れを終了することになりました(お預かりしている馬の健康管理上の問題、また、現在こちらの通常業務以外に時間を取ることが難しいため、今後の再開予定はありません)。
そのため、Googleマップの方には既に見学不可と掲載しているので、スマートフォンから電話した時に厩舎みちくさ(見学不可)と表示が出ることがあります。
被災馬(おにくん)とヴァーゲンザイルのFP会員さんの訪問予約は、今まで通り受け付けています。訪問時間は季節ごとに決まっていますが、今まで通りご予約いただけますので、ぜひ2頭に会いに来てください。
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