ナムラタイタン
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※今春、熊本県と十勝地方(帯広市・清水町)で馬インフルエンザの発生が確認されました。幸いにして日高・胆振地方での発生は確認されず、競走馬のふるさと案内所が要請していた「牧場見学の自粛」も8月1日に解除されました。今後も感染防止に留意しながら取材を進めていきます。引き続き、牧場見学時の感染防止対策にご協力をお願いいたします。
10月1日に白老町を襲った豪雨被害。ニュース番組でもサチノスイーティーが飼養されているホースフレンドファームや、白老ファームの被害状況を伝えていましたが、フォスターホースのスズカコーズウェイ(21歳)とナムラタイタン(19歳)が暮らす社台牧場では幸いにして大きな被害はありませんでした。厩舎は無事で牝馬の放牧地が水に浸かったくらいです。ほか、隣接した場所で行なっている土壌工事現場では土がえぐられ、池のように大きく水が溜まりました。この部分の工期は遅れそうです。
当日は朝から雨模様で遠くから雷鳴が轟いていましたが、9時~10時にかけて土砂降りになりました。2週間ほど前にも大雨があり、ナムラタイタンが過ごしている駐車場側(東側)の放牧地が少し水に浸かってしまいました。
10月に新たなフォスターホース、アドミラブル(11歳)が入厩することも決まっていたので、当面はアドミラブルの目の届かない位置に置いた方が良いと考え、2頭は9月22日から厩舎前にある小さめの放牧地に移動しています。
ナムラタイタンは9月17日に右前脚に跛行が見られ、獣医師に診断していただいたところ、「砂のぼり」*とのことでしたので、蹄を削り、抗生物質鎮静剤を投与しています。
その後、9月24日には装蹄師に見ていただきましたが経過は良好とのことです。蹄が薄くなっているので、脚を着くと敏感に感じるのか“右に休め”の体勢で居ます。脚元の状態は、引き続き注意していきます。
朝夕とも涼しくなり、虫も少なくなったので快適に過ごしています。9月24日計測の馬体重は542kgでした。
*砂のぼり…蹄壁内部に空洞が生じる蹄疾患
[動画]“休めの姿勢”で青草を食むナムラタイタン
脚を気にしつつも青草をもりもり食べています
スズカコーズウェイは9月22日にナムラタイタンと一緒に厩舎前の放牧地に移動しています。コーズウェイの位置からは道路を挟んで(土地を貸している)牛の放牧地が見えるので、牛が気になるようです。
[動画]牛が気になるスズカコーズウェイ
コーズウェイとタイタンは以前から牧柵沿いに顔を見合わせていることがありましたが、今回は間に通路を挟んでいません。
「過敏に反応するのではないか?」と心配していましたが、グルーミングしたり、軽くちょっかい出す程度なので関係性は良さそうです。虫刺されも少なくなり、リラックスして過ごしています。
9月24日計測の馬体重は500kgでした。
[動画]じゃれ合うナムラタイタン&スズカコーズウェイ
良い関係性を築いているようです
先にも少し触れましたが、2017年の青葉賞(G2)を優勝したアドミラブルが、「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション2024」7頭目の対象馬としてフォスターホースに仲間入り。種牡馬生活を送っていたイーストスタッドから10月3日に社台牧場へと移動して来ました。
コーズウェイ、タイタンとは10歳近く歳が違うこともあり、当面はアドミラブルから目の届かない厩舎前の放牧地に配置していますが、(厩舎の向こうから)気配を感じるのかアドミラブルは時折、牧柵沿いに2頭が居る方向を眺めています。
[動画]アドミラブルが顔面アップでご挨拶!
姿の見えない先輩2頭の気配を察知!?
移動前の9月13日に去勢を済ませており、体調も良好。社台牧場へやって来た翌朝から厩舎側(西側)の放牧地に放されています。
イーストスタッドからは「かなり敏感で興奮しやすいところがあるので扱いには注意が必要です」との申し送りがありましたが、今のところは落ち着いています。初めて放牧した時も走り出すことはありませんでしたが、広い放牧地を軽快なステップで駆け回ることもあるそうです。先日まで種牡馬として供用されていただけに馬体はピカピカと黒光りして立ち姿もカッコいいです。
[動画]新たな住まいに満足げなアドミラブル
【ナムラタイタン産駒】
ナムラタイタンは現1歳が最終世代。産駒数は少ないですが現役馬は地方競馬を中心に頑張っています。
【スズカコーズウェイ産駒】
スズカコーズウェイは昨年まで種牡馬生活を送っていたので、地方競馬を中心に多くの産駒が現役で活躍しています。
【アドミラブル産駒】
アドミラブルは種牡馬として6年間供用。初年度産駒は現4歳(血統登録34頭)。代表産駒にはJRA1勝を挙げているメイショウサチダケ、ナムラトロム、盛岡の地方重賞・サファイア賞を勝ったパラダイスリズムなどを送り出しています。父はディープインパクト、近親にはリンカーン、ヴィクトリー、アリストテレス、アロヒアリイ(今年の凱旋門賞に出走)と活躍馬多数。産駒の応援よろしくお願いします。
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一般見学
2024年後期に「引退名馬」(引退名馬繋養展示事業)対象馬となり、7月1日より一般向けの見学を開始しました。
見学の申し込みなど詳細については、「引退名馬」ナムラタイタンのページをご参照ください。
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