ナイスゴールド
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渡辺牧場さんから、ナイスゴールド(27歳)とモアザンベスト(23歳)の近況報告が届きました。
夏になり、気温がぐっと上がってきました。夜明けの時間が少し遅くなり、今、放牧は3時半頃から行われているとのこと。朝飼いは2時半、早朝からいつもありがとうございます。
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オオハンゴンソウ(外来生物)の黄色い花が人間の手の回らない川沿い、旧線路沿い、道路沿いなどで帯状に真っ盛りに咲いています。人間が定期的に草を刈らなくなったら北海道中がこの草で覆われるのではないかと思うほど恐ろしい繁殖力です。
また、今夏はアブの大きいタイプ(アカウシアブ)がとても増えています。一方、昨年の今頃に比べるとサシバエはとても少ないです。これから増えるかもと警戒しています。
7月前半よりも夜明けの時間が遅くなったため、今は30分遅らせて2時半に朝の飼いつけをし、3時半頃から放牧しています。晴れると早くから暑さとアブに襲われ、3時間くらいしか放牧できなかった日もありました。お昼前に曇ると、つい「少しでも…」と再放牧しましたが、また晴れて暑くなり収牧するという失敗もありました。夕方再放牧できる日はしていました。
雨の時は雷レーダーを確認しながら放牧していました。一時的に土砂降りになっても、気温が高いので馬たちは気持ちよさそうでした。浦河の今夏は、今のところ30℃に達していませんが(日陰の気温)、晴れが多かったため太陽熱がとても強く感じられ、昔とは全然違う暑さに感じられました。
7月16日に両前の特殊装蹄をしていただきました。いつもと違い、先端を少し切り落としてあります。その後、跛行とは違うのですが、両前脚の出し方がぎこちなくなったため、8月1日に状態を見に来てくださいました。切り落とした先端から砂が入ったのかもしれないと、砂を掻き出して詰め物をしてダクトテープで留めて応急処置をしてくださいました。
7日、獣医さんに両前蹄のレントゲン写真を撮っていただきました。獣医さんのお話では前回にレントゲンを撮った時とほとんど変わっていない(悪くなっていない)とのことでした。
そして、8月14日にまた状態を見に来てくださった時には歩様のぎこちなさが無く、両前脚を普通に前に出して歩けていました。なので、この日も8月1日と同じ応急処置をしてくださり、適切な時期が来たら、改装してくださることになりました。
ナイスゴールドは歩様がぎこちない時は、朝の放牧時もゆっくりと慎重に馬房から出ていました。マキヒメと2頭曳きをしますが、マキヒメより1/2馬身遅れて歩いていました。それでも食欲が落ちることはなかったので良かったです。
変わらず朝一番に放牧しています。放牧地に向かう途中、一度、いつもは居ない所に鹿がいたため、モアちゃんがとても驚き走り出しそうになったことがありました。あらかじめ鹿がいるとわかっている時は驚きません。
13日3時半頃、モアちゃんと放牧地の手前まで歩いてきた時、正面の空にとても大きな流れ星を一緒に見ました。モアちゃんを放牧する時は薄暗くても、他の馬たちを放牧している間にみるみる景色が見えてきます。
太陽が出て青空になるとアブが一気に出てきます。モアちゃんは他の馬たちよりアブが苦手なことを自らアピールします。普段は大人しいモアちゃんですが、アブにまとわりつかれると嫌で嫌でたまらなくて次第に興奮気味になってきます。
収牧の時はバイラーと2頭曳きしますが、モアちゃんは興奮して力づくで急いで帰ろうとするのに対してバイラーはマイペースなので、バランスが悪いです。なので、モアちゃんが興奮する前に収牧するように心がけています。
朝、暑くなり厩舎で避暑した後、再放牧する時にはクッシング病を考慮して狭い放牧地に放しています。バイラーも同行し、ここではケイウンネイチャー(牝馬)と合流し3頭で過ごします。
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